最強の移動オフィス?「トヨタ アルファード/ヴェルファイア」の驚くべきおもてなし

「トヨタ アルファード/ヴェルファイア」を極上のリモートワーク空間にする特別な装備とは?

これがExcutive Loungeのセカンドシートだ。リクライニングを倒しても肩をはらずに肘を置きやすい弓なり形状のアームレストを採用するなど凝りに凝ったシートとなっている。
これがExcutive Loungeのセカンドシートだ。リクライニングを倒しても肩をはらずに肘を置きやすい弓なり形状のアームレストを採用するなど凝りに凝ったシートとなっている。
4代目となる新型アルファード/ヴェルファイアに設定される「Excutive Lounge」はリモートワークに最適な超快適な空間を実現していた。トヨタが考える最高のおもてなしとは!? 究極のセカンドシートの実力を見ていこう。

TOYOTA ALPHARD/VELLFIRE

ファーストクラスのおもてなし

新型アルファード/ヴェルファイアの最上級グレード「Excutive Lounge」のセカンドシートは、まるでエアラインのファーストクラスのような極上のおもてなしを享受することができるスペシャルシートだ。一度、Excutive Loungeのセカンドシートを体験したら、もう通常のオフィスで仕事をするのがバカらしくなるかもしれない。居心地の良さ、至れり尽くせりの装備類、なにをとっても文句のつけようがないほど最高なのだ。

主役となるシートはめちゃくちゃ金が掛かっている。クッションフレームの取付部に2つのゴム製ブッシュを入れたことで、路面から伝わる振動をしっかり遮断するのはもちろん、Excutive Loungeのシートのみ背もたれ部に低反発フォームパッド、座面部に座圧分散性の高いウレタン素材を採用した。

実際に他グレードとExcutive Loungeのセカンドシートに試乗してみたが、身体を優しく包み込み腰と臀部をサポートしてくれるシートのなんと気持ちの良いことよ。走行時は路面の凹凸を乗り越えたときの振動がExcutive Loungeは実にマイルド。角が取れた優しい振動のみ身体に伝えてくる。

操作は天上のスイッチで

セカンドシートにはオットマンやアームレストヒーター、ベンチレーション、回転格納式テーブルが採用されており、PC作業をしたり、疲れたらシートを倒してゆっくりと休憩を取るなんて使い方もできる。

天井部に新たに採用されたスーパーロングオーバーヘッドコンソールも、セカンドシートの乗員のおもてなしにひと役買っている装備だ。読書灯、後席用サンシェード、パワーウインドウ、左右独立ムーンルーフ、パワースライドドアの操作が可能なスイッチが天井部にまとめて集約されたことで、セカンドシートに座りながら気分次第で自分のお気に入りの空間に容易に設定できるのだ。

サンシェードやマッサージも

個人的に素晴らしいと思ったのが、後席用パワーサンシェードだ。スイッチひとつで、サンシェードが下降し、途中で下降を止めることもできる。外の景色を楽しみつつ、日差しのみ遮るなんて粋な使い方もできてしまうのだ。

優しく身体を包み込み、仕事や作業に疲れたらオットマンを引き出し、背もたれを倒してマッサージ機能で夢の中へ。まさに最強の移動オフィスだ。

REPORT/石川亮平(Ryohei ISHIKAWA)
PHOTO/市 健治(Ichi KENJI)

SPECIFICATIONS

トヨタ・アルファード Excutive Lounge(E-Four)

ボディサイズ:全長4995 全幅1850 全高1935mm
ホイールベース:3000mm
車両重量:2230kg
エンジンタイプ:直列4気筒DOHC
排気量:2487cc
エンジン最高出力:140kW(190PS)/6000rpm
エンジン最大トルク:236Nm(24.1kgm)/4300-4500rpm
モーター最高出力:フロントモーター134kW(182PS) リヤモーター40kW(54PS)
モーター最大トルク:フロントモーター270Nm(27.5kgm) リヤモーター121Nm(12.3kgm)
トランスミッション:8速AT
駆動方式:AWD
サスペンション:前マクファーソンストラット 後ダブルウイッシュボーン
ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール:前後225/65R17
燃料消費率:16.5km/L
車両本体価格:872万円

トヨタ・ヴェルファイア Excutive Lounge(E-Four)

ボディサイズ:全長4995 全幅1850 全高1945mm
ホイールベース:3000mm
車両重量:2310kg
エンジンタイプ:直列4気筒DOHC
排気量:2487cc
エンジン最高出力:140kW(190PS)/6000rpm
エンジン最大トルク:236Nm(24.1kgm)/4300-4500rpm
モーター最高出力:フロントモーター134kW(182PS) リヤモーター40kW(54PS)
モーター最大トルク:フロントモーター270Nm(27.5kgm) リヤモーター121Nm(12.3kgm)
トランスミッション:8速AT
駆動方式:AWD
サスペンション:前マクファーソンストラット 後ダブルウイッシュボーン
ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール:前後225/55R19
燃料消費率:16.5km/L
車両本体価格:892万円

3列シートのミニバン「トヨタ アルファード」とSUV「キャデラック エスカレード」。サイズは大きく異なり、エスカレードが全長で405mmと全幅で215mm上回り、ホイールベースも60mm長い。

日本の誇るラグジュアリーミニバン「トヨタ アルファード」をアメリカンSUVの王様「キャデラック エスカレード」と比較

迫力あるエクステリア、広々とした室内そしてラグジュアリーを兼ね備え、人気を集めるアルファード/ヴェルファイア。いまや唯一無二の存在といえるが、輸入車に目を向けると、同様かそれ以上の存在感を放つモデルが存在する。その最右翼が、ビッグモデルひしめくアメリカ車の中でも随一のサイズと高級感を有するエスカレードだ。日本車最大級のアルファードでさえ、サイズ面でエスカレードに及ばないのは明白だが、具体的にその差はどれほどのものなのだろうか。

キーワードで検索する

著者プロフィール

石川亮平 近影

石川亮平

スーパーカー&プレミアムカー雑誌「GENROQ」に在籍しながらも、カジュアルなフレンチカーも大好物な編集…