ポルシェオーナーが愛車でPEC東京を走れる「POE」を体験

愛車でPEC東京を走れる!「ポルシェ オーナー エクスペリエンス」をマイカーの993で本誌・永田編集長が体験

ホイールベースが短い993はもっと唐突な動きをするのかと思ったが、リヤの流れ出しもわかりやすく、急激にスピンに陥るという過敏さもほとんどなかったのは発見だった。
ホイールベースが短い993はもっと唐突な動きをするのかと思ったが、リヤの流れ出しもわかりやすく、急激にスピンに陥るという過敏さもほとんどなかったのは発見だった。
ポルシェ・エクスペリエンス・センター東京(PEC東京)が、新たに「ポルシェ・オーナー・エクスペリエンス(POE)」というプログラムをスタートした。ポルシェオーナーが愛車でPECを体験できるという内容を本誌・永田編集長が取材した。(GENROQ 2023年11月号より転載・再構成)

Porsche Owner Experience

自らの愛車でPECを体験できる

ニュルブルクリンクのカルーセルを再現したコーナーを自分のポルシェで走ることができる。参加費用は4万5000円。

誰でもポルシェ車のパフォーマンスを体感できる場所として千葉県・木更津市にオープンしたポルシェ・エクスペリエンス・センター(PEC)。2021年末のオープン以来、日本のポルシェファンの聖地のようになっている。

ただ、この施設は施設所有車両での走行のみで、個人車両での走行はできなかった。例えポルシェオーナーであっても、自分の愛車でPECを走ることはできなかったのだ。それがファンにとって唯一の不満でもあったのだが、ついにその不満が解消されることになった。それが新たにスタートした「ポルシェ・オーナー・エクスペリエンス(POE)」である。ポルシェのオーナーが自らの愛車でPECを体験できるというもので、ハンドリングトラック、ドリフトサークル、ダイナミックエリア、キックプレートの各施設を愛車で走ることができる。

インストラクターからの的確な指導を受けられる

通常のPEC所有車両での走行はインストラクターが助手席に乗ってくれるのだが、POEではインストラクターは同乗しない。その代わりにハンドリングトラックではインストラクターが先導車を運転し、走りながら無線で指導してくれるのだ。ここは決して高速コースではないが、先導車はそれなりのペースで飛ばすので、2速と3速を駆使し、リズムを意識しながら走る。ニュルブルクリンクのカルーセルやラグナセカのコークスクリューを模したコーナーを自分のクルマで走ることができるのは、ちょっとした感動だ。

ドリフトサークルも貴重な体験だった。自分のポルシェで低μ路でのオーバーステア走行をするのは初めてだったので、実に楽しかった。ホイールベースが短い993はもっと唐突な動きをするのかと思ったが、リヤの流れ出しもわかりやすく、急激にスピンに陥るという過敏さもほとんどなかったのは発見だった。インストラクターからの的確な指導によって、回れば回るほどオーバーステアを長く維持できるようになる。最後には親指の付け根が痛くなってしまったが、走れば走るほど新たな発見があり、自分の技術が向上することが実感できた。

せっかくポルシェに乗っているのなら体験するべき

スラロームやドリフトサークルなどが体験できる。テクニックの向上、自分のクルマの限界性能を知るなど、メリットは大きい。

他にもパイロンスラロームやフルブレーキ、キックプレートなど多彩なコースを体験できる。公道では自分のクルマで思い切り走るという機会はないし、サーキットではこれほどバラエティに富んだ走りはできない。常にインストラクターがついてくれるので、自己流に陥ることもなく自分のクルマの特性を知りながらドライビングテクニックの向上が目指せる。せっかくポルシェに乗っているのなら、是非とも体験するべきだろう。現在は月に2回のペースで開催されている。

REPORT/永田元輔(Gensuke NAGATA)
PHOTO/PORSCHE JAPAN、GENROQ
MAGAZINE/GENROQ 2023年11月号

【関連リンク】
PEC東京「Porsche Owner Experience」 https://porsche-experiencecenter-tokyo.jp/pages/92

ポルシェジャパンは、911とタイカンを助手席で体験できる新たな「ふるさと納税返礼品」を追加した。

非公開: 木更津市のふるさと納税返礼品にポルシェ同乗体験とランチセットが登場「魅力的すぎるPEC東京の新メニュー」

ポルシェジャパンは、「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京(PEC東京)」が立地する、千葉県木更津市の「ふるさと納税返礼品」に、より参加しやすい新たな体験プログラムを追加した。

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著者プロフィール

永田元輔 近影

永田元輔

『GENROQ』編集長。古典的ジャイアンツファン。卵焼きが好き。愛車は993型ポルシェ911。カメラはキヤノン。