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Ferrari SF90 XX Stradale
1030PSを発揮するPHEVパワートレイン
「SF90 XX ストラダーレ」は、SF90 ストラダーレをベースにレーシングトラックを舞台に限界域で走れるよう大幅にアップデート。サーキットだけでなく、公道走行可能なXXモデルとして開発された。4.0リッターV型8気筒内燃エンジンと3基の電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド・パワートレインを搭載し、SF90 ストラダーレから30PSもアップした1030PSという最高出力を実現している。
公道モデルへの導入はF50以来となる固定式リヤウイングを採用するなどの空力デバイスに注力し、250km/hで530kgという強大なダウンフォースを発揮する。シャットオフ・ガーニーも再設計され、ダウンフォースと空気抵抗を効率的にマネージメント。空力モードは「LD(ロードラッグ)」と「HD(ハイダウンフォース)」の2種類が用意される。
ラファエレ・デ・シモーネがアタックを担当
フィオラノでの国際試乗会において行われたタイムアタックでは、1分17秒309という、公道走行可能なホモロゲーションロードカー新記録を樹立した。
今回、フェラーリの開発&テスト・ドライビング責任者を務めるラファエレ・デ・シモーネがステアリングを握り、軽量カーボンファイバーホイールとミシュラン・パイロットスポーツカップ2Rを装着。同じタイヤを装着した、アセット・フィオラノ・パッケージのSF90ストラダーレのタイムを1.4秒上回った。
タイムとテレメトリーは、モータースポーツ専門の第三者機関によって独自に測定。公式記録として、認定を受けている。今回、新記録を樹立したSF90 XX ストラダーレは、12月15日からマラネロのフェラーリ・ミュージアムにおいて展示される予定だ。