サングラスは夜間やトンネル等、暗い環境では外すのが推奨される

夏場の運転では、日差しの強さが視界に大きな影響を与える場面が多い。とくに、昼間の直射日光に加え、夕方の西陽がフロントガラス越しに差し込むと、目が眩んで前方の視認性が著しく低下する。
このような状況では、歩行者や先行車との距離感がつかみにくくなり、思わぬ事故の原因にもなりかねない。

一般的に日差し対策としては、サングラスの着用が挙げられることが多い。しかし、大手カー用品店ジェームスの担当者は、「サングラスは、トンネルや夜間走行時に視界が悪くなるおそれがあるため注意が必要です。」と話す。そのため、特に暗い環境では外すなど、状況に応じた使い分けがおすすめだという。
さらに、「外の明るさに応じてレンズの色が変わる『調光グラス』や 『ドライビンググラス』を使えば、急な明るさの変化にも対応できて便利です」とも言う。
日差しを防ぐにはサンバイザーとサングラスの使用がベター

では、運転中、日差しによる視界不良を防ぐにはどのような方法があるのだろうか。これについて、前述の担当者は、次のように話している。
「夏の日差し対策は、状況に応じたアイテムの使い分けが効果的です。たとえば、走行中の前席では直射日光を防ぎ、運転中のまぶしさや疲れを軽減するための、サングラス(ドライビンググラス)やサンバイザーの使用が一般的です。また、後席の場合は、UVカットフィルムやカーテンの装着が主流です。特に、お子さまや同乗者の快適性を保つために有効です」
やはり、走行中の日差しを遮るための術としては、サングラスやサンバイザーが欠かせないようだ。
なお、運転席・助手席のサイドガラスやフロントガラスへ、フィルムやカーテンを取り付ける場合はドライバーの視界を妨げ、道路交通法違反となる可能性があるため注意が必要である。
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純正サンバイザーを使用することで生じやすいとされる視界の狭まりを防ぐために、昨今はアクリル製のサンバイザーも販売されている。後付けの手間はかかるが、取り付けを検討してみるのもいいだろう。
そして、日差しによる視界不良は、夏に限った話ではない。一年を通した安全運転を心がけるためにも、ドライバーは日差し対策を心がけることが大切だ。

