迫力のフォルムで登場した水素仕様のセンチュリーSUV

第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)において、水素で走行する特別なセンチュリーSUVが大会本部車として使用された。
2025年、都内の水素ステーションでラッピング前の姿が目撃され話題となったこの車両が、ついに新春の箱根路を実際に走行。往路でその姿を目にした人も多かったはずだ。
このセンチュリーSUVは、トヨタの燃料電池車MIRAIのシステムをベースとしたFCEV(燃料電池車)。水素と空気中の酸素から電気を発生させ、その電力でモーターを駆動する仕組みで、走行時にCO₂を排出しないのが最大の特徴だ。
車両はもともとプラグインハイブリッド(PHEV)仕様のセンチュリーSUVをベースに、水素ユニットを搭載するためエンジンルーム周辺の構造を再構築した特別仕様となっている。排出するのは水のみというFCEVを、過酷な長距離・長時間運用が求められる箱根駅伝で使うことで、信頼性と実用性をアピールした形だ。
大会は、往路で青山学院大学が劇的な逆転劇を見せるなど、箱根駅伝らしい緊張感あふれる展開に。復路でも各校の激走が続き、6区終了時点では青山学院大学が小田原中継所をトップで通過している。
トヨタはこれまでも箱根駅伝を車両面でサポートしてきたが、第102回大会では約40台の運営車両を提供。そのすべてがBEV(電気自動車)、FCEV(燃料電池車)、HEV(ハイブリッド車)で構成され、環境負荷の低減と大会運営の両立を図っている。

水素センチュリーSUVの投入は、トヨタが描く次世代モビリティと脱炭素社会への取り組みを象徴する一台と言えるだろう。
