命がけの「鬼ごっこ」が開幕

『IT/イット “それ”が見えたら終わり。』など多くの映画化作品で知られるホラー作家の巨匠スティーヴン・キングと、『ベイビー・ドライバー』の世界的ヒットで知られるエドガー・ライト監督が初タッグを組んだSFサバイバル・アクション『ランニング・マン』が1月30日(金)より全国公開。参加者が賞金を目指して挑む“人生一発逆転”、しかし“捕まったら即死亡”のデスゲームを描いた衝撃作です。
いま例えるならば『イカゲーム』、あるいは一定の世代以上には馴染み深い「風雲たけし城」的なサバイバル劇は、映画・ドラマ・漫画・バラエティ番組までメディアを問わず世界的な人気を博してきました。巨匠キングが別名義で1982年に発表した小説「バトルランナー」もシュワルツェネッガー主演で映画化され、その理不尽なまでの“決死の鬼ごっこ”が世界中の映画ファンに衝撃を与えました。
『シャイニング』や『スタンド・バイ・ミー』、『グリーンマイル』などの映画化作品で知られるキングですが、彼を敬愛するエドガー・ライト監督が主演にグレン・パウエルを迎えてリブートさせた最新作『ランニング・マン』は、そんな“デスゲーム映画”の新たな傑作と言えるでしょう。追いかけっこのスリルだけではない身近な社会問題を投影させた脚本と、しかしエンターテインメントとして100%楽しめるよう練り上げられた巧みな演出は、2026年のアクション映画として完璧と言っても過言ではありません。

そんな『ランニング・マン』の世界では経済格差が極限化しており、追跡ドローンや顔認識システムが発展している一方でVHSやブラウン管テレビなどが使われていたりと、レトロフューチャーなビジュアルでも格差を強調。また、主人公ベンが暮らす貧困エリアでは60~90年代のレトロな車両、たとえばオールズモビル98リージェンシーやポンティアック・サンバードなどが生活の足として頻繁に映り込み、一方で成功の象徴として80年代のシボレー・コルベットC2とC4を見せることで、その暮らしぶりを印象づけます。
ちなみに序盤でベンが停めるタクシーは70年代ダットサンの280Cで、彼を助ける兄弟が乗っているのは90年代のリンカーン タウンカー。かたや富裕層はアルピーヌA290だったり、彼を追い詰める刺客が乗るのがジープ ラングラー アンリミテッドだったりと、2000年代以降の車両も設定にメリハリを与えています。

映画『ランニング・マン』公式サイト