2026年1月のミニバン販売台数トップ10

【2026年1月】ミニバン販売台数で1位に輝いた、トヨタ・シエンタ
順位メーカー・モデル販売台数前年比
1位トヨタ・シエンタ10,145台105.7%
2位トヨタ・アルファード7,860台79.7%
3位トヨタ・ルーミー7,694台122.9%
4位トヨタ・ヴォクシー7,190台114.5%
5位ホンダ・フリード7,135台92.6%
6位トヨタ・ノア6,439台105.3%
7位日産・セレナ6,263台93.6%
8位ホンダ・ステップワゴン5,205台138.8%
9位トヨタ・ヴェルファイア3,317台122.6%
10位三菱・デリカD:52,073台99.4%

2026年1月のミニバン市場は「実用重視」が鮮明に

2026年1月の国内ミニバン市場は、コンパクト〜ミドルサイズの実用志向モデルが全体を牽引し、高級大型ミニバンがやや足踏みする結果となった。

販売台数トップはトヨタ・シエンタ(10,145台/前年比105.7%)。都市部でも扱いやすいサイズ感やスライドドア、優れた燃費性能といった日常の使い勝手が評価され、前年を上回った。

シエンタは地上高の低い乗り込み口やハンズフリースライドドア、ゆとりある室内空間など、小さな子どもや高齢者でも乗り降りしやすい設計が特徴である。ファミリー層に加え、シニア層や共働き世帯からの支持も厚い。

さらに、最小回転半径5.0mという小回りの利く運転性能も、都市環境での扱いやすさに寄与している。

3位はトヨタ・ルーミー(7,694台/前年比122.9%)。コンパクトながら広い室内空間を確保したパッケージングが強みで、前年比の伸びはランキング内でも大きい。軽自動車からのステップアップ需要やセカンドカー需要を着実に取り込んだとみられる。

一方、高級大型ミニバンの代表格であるトヨタ・アルファード(7,860台/前年比79.7%)は前年割れとなった。供給状況や価格帯、購買層の慎重姿勢が影響した可能性がある。ただし販売台数は依然として高水準で、「移動の質」を重視する層からの支持は根強い。

アルファードの兄弟車であるヴェルファイア(3,317台/前年比122.6%)は前年比で大きく伸長した。ラグジュアリー志向の回復に加え、モデルの訴求ポイントが改めて評価された結果と考えられる。

ミドルサイズは安定、ホンダの巻き返しも顕著

トヨタのミドルクラスを担うヴォクシー(7,190台/前年比114.5%)とノア(6,439台/前年比105.3%)は、いずれも前年を上回った。室内の広さや安全装備の充実、価格と実用性のバランスが評価され、子育て世帯を中心に堅調な需要を維持している。

ホンダ勢では、フリード(7,135台/前年比92.6%)がやや前年割れとなったものの、販売規模としては依然として上位に位置する。一方、ステップワゴン(5,205台/前年比138.8%)は大幅な伸びを記録し8位に食い込んだ。後席の居住性や車内空間の使い勝手が改めて評価され、ミドルサイズミニバン市場で存在感を高めている。

日産・セレナ(6,263台/前年比93.6%)はわずかに前年を下回ったが、長年にわたるブランド信頼と使い勝手の良さにより、引き続きミニバン市場の主要モデルの一つに位置づけられる。

三菱・デリカD:5(2,073台/前年比99.4%)は前年並みの水準を維持した。ミニバンでありながら高い悪路走破性を備えるという独自性が、アウトドア志向のユーザーに根強く支持されている。

ミニバン選びは「大きさ」より「使いやすさ」へ

2026年1月のミニバン販売ランキングを見ると、多くの人が「大きい車」よりも「ふだん使いしやすい車」を選ぶようになってきていることが分かる。

とくにシエンタやルーミーが好調だったことから、燃費が良く、運転しやすく、乗り降りしやすい車を選ぶ人が増えていると考えられる。一方で、ヴォクシーやノアといったミドルサイズのミニバンは、家族向けの定番として引き続き安定した人気を維持した。

大型の高級ミニバンであるアルファードは販売がやや落ちたが、兄弟車のヴェルファイアは伸びており、「ただ大きい車」よりも「価値がはっきりした高級車」が選ばれるようになってきていると読み取れる。また、デリカD:5が前年並みを維持したことから、個性がはっきりした車は景気の影響を受けにくいこともうかがえる。

全体として、ミニバン市場は使いやすいコンパクト・ミドルサイズが中心になり、大型高級車はより慎重に選ばれる市場へ変わりつつあると言える。