名前の由来は「柔道」

IPONE(イポン)は1985年、南フランスで誕生したモーターサイクル専用のオイルメーカーである。創業以来、モーターサイクルに特化し、エンジンオイルを中心に専門性の高い製品開発を行ってきた。

ブランド名「IPONE」は、日本発祥の柔道に由来する。イベントでも話題に出たように、フランスでは日本と同様に柔道が非常にポピュラーなスポーツである。「一本」を象徴する強い意志と勝利への精神からインスピレーションを受け、妥協を許さない製品づくりと常に頂点を目指すブランド姿勢を体現している。また、日本の4大モーターサイクルメーカーのクラフトマンシップや、日本のモーターサイクルカルチャーへの敬意が、ロゴの“日の丸”にも込められている。

プレゼンテーションを行うモチュールジャパン マーケティング部の中川智紀氏

今回、日本市場でIPONE製品を展開するにあたり、モチュールジャパンが取り扱いを担う。モチュールジャパン マーケティング部の中川智紀氏は、その理由について次のように語る。

「モチュールグループはベトナムにオイルの製造拠点を有しており、アジア市場向けのIPONE製品は同工場で製造されています。また、アジア地域での販売はモチュールアジアパシフィック社が担っています。

なぜモチュールの工場でIPONE製品を製造しているのかという疑問を持たれるかもしれませんが、実はIPONEはモチュールグループの一員です。特にアジア地域では、製造および流通をモチュールグループが担う体制を整えています。

この関係から、IPONEとモチュールは同一製品なのではないかと思われるかもしれませんが、両者は単なるブランド違いではありません。開発拠点やエンジニアも完全に分かれており、IPONEはモチュールグループの世界最高水準の品質マネジメントと生産基盤を活かしつつ、モーターサイクル専業ブランドとして独自の製品コンセプトとラインナップを展開しています」

フランスのモーターサイクル向けアフターマーケットにおいて、IPONEは国内屈指のシェアを誇るオイル・ケミカルブランドであり、日本市場での展開を本格化させる。

幅広いラインナップと専門性

漫画調のビジュアルスタイルを採用したIPONE製品ラインナップ。

IPONEの製品群はエンジンオイルにとどまらず、メンテナンス用品からケア製品まで多岐にわたる。ライダーが安心してバイクライフを楽しめるよう、走行性能の追求から日常的な車両管理までをトータルでサポートする体制を整えている。この高い専門性と継続的な製品開発力により、同社はフランスにおける業界リーダーの一社として確固たる地位を築いている。

日本国内ではまずオイル製品から展開を開始し、今後はメンテナンス用品を含めた幅広い製品を順次導入していく方針だ。

ブランドの根幹「RIDE WITH ATTITUDE」

IPONEは、モーターサイクルに情熱を注ぐライダーのために生まれたブランドである。「走ることへのこだわり」「勝利への精神」「妥協のない品質」がブランドのDNAを形成している。単なる潤滑油メーカーにとどまらず、ライディングをライフスタイルやカルチャーとして発信する姿勢が大きな特徴だ。

ターゲットは「偏愛ライダー」

大衆層ではなく、独自のこだわりを持つ「偏愛ライダー」こそがIPONEのターゲットだ。

IPONEが主なターゲットとするのは、一般的な大衆層ではなく、独自のこだわりを持つ「偏愛ライダー」である。バイクを単なる移動手段や趣味にとどめず、自己表現の手段と捉える層だ。ファッションや音楽、モータースポーツなど多様な文化にインスピレーションを受け、マシンとの一体感やエンジン音、細部のカスタマイズに価値を見出すライダーたちの感性に、IPONEは寄り添う。

ライドシーンを最大化する設計思想

IPONEの製品には無駄な装飾がなく、すべてのディテールに機能的な理由がある。「機能するものだけが感情に刺さる」という哲学のもと、整備そのものを目的とせず、「走る喜びの最大化」を追求した製品づくりを行っている。

コミュニティの「交差点」を目指す

今後は製品提供にとどまらず、ライダー同士が交流する「交差点」としての役割も担っていく考えだ。異なるジャンルや価値観が交わるイベントの開催も検討されており、ライディング文化のさらなる活性化を目指す。

IPONEは「RIDE WITH ATTITUDE」のスローガンのもと、こだわりを持つライダーとともに、日本市場において新たなライディングプレジャーを提示していく構えである。

EWC参戦チームにもサポート

TATI TEAM AVA6 RACING
ERC ENDURANCE

IPONEがサポートするチームも参戦予定の、2026年シーズンのFIM世界耐久選手権(EWC)がいよいよ開幕を迎える。その初戦となる伝統の一戦「ル・マン24時間耐久ロードレース」は、4月16日から19日にかけて、フランスのブガッティ・サーキットを舞台に24時間の熱い戦いが開催される。

世界最高峰の耐久レースとして知られる本大会は、昼夜を通して24時間にわたり競われる過酷な戦いであり、マシン性能のみならずチームの総合力、ライダーの持久力、そして戦略の巧拙が勝敗を大きく左右する。2026年シーズンの勢力図を占う重要な開幕戦として、各陣営の動向にも大きな注目が集まる一戦となる。IPONEサポートチームのパフォーマンスにも期待が高まる一線だ。