新型BMW 5シリーズ、量産化準備終盤か! サスペンション制御と運転支援システムの調整へ。世界初のアイトラッキング車線変更も搭載

新型BMW i5 eDrive40 テスト走行車両
新型 BMW 5シリーズの量産化プロセスも終盤に差し掛かり、搭載されるインテリジェントな制御システムのテストが行われている。サスペンション制御システムには、第9世代となる「BMWバーティカル・ダイナミクス・マネジメント」を搭載し、あらゆる車両情報を考慮したうえで、サスペンション減衰力を自動で設定。新搭載の「アイ・アクティベーション」システムは、高速道路の車線変更時に目線をサイドミラーに移すことで、クルマが周りの安全を確認したうえで、自動で車線変更を行ってくれるというものだ。第8世代の新型BMW 5シリーズセダンの生産は、2023年夏にドイツ・バイエルン州のBMW工場で開始される予定で、市場導入は2023年10月に予定されている。

時期と場所を問わず徹底的なテスト走行を実施

BMW i5の量産開発プロセスも終盤に差し掛かり、BMWは、サスペンションコントロールとドライバーアシスタンスシステムの微調整を経て、ホームストレートに突入している。ワールドプレミアを数週間後に控えた、新型BMW 5シリーズセダンの電動モデルは、シリーズが誇るスポーツ性と乗り心地のバランスを高いレベルにまで煮詰められている。

BMW i5は1年以上にわたって、スウェーデンのアルジェプログにある冬季テストセンターの雪や氷に覆われた路面から、酷暑や乾燥した条件の地域、市街地走行や田舎道、高速道路や厳選されたテストトラックまで、変化に富んだテストプログラムをこなしてきている。

その後、南フランスのミラマス郊外にあるBMWグループの試験場で、走行体験に関わるすべてのコンポーネントの微調整が行われ、駆動システム、高電圧バッテリー、インテリアのためのヒートポンプ機能付き統合冷暖房回路の任意制御するためのプロセスも含まれている。

第9世代バーティカル・マネジメントで理想的な減衰力を設定

新型 5シリーズでは、従来の内燃機関、プラグインハイブリッド、電動駆動システムと幅広いパワートレインがラインナップされているが、そのために車両重量には大きな差が生まれてしまう。BMWはこれに対処するために、モデルごとにシャシーチューニングと制御システムを適応させて、どの駆動モデルであってもBMWならではのドライビングプレジャーが表現されている。

新型 5シリーズセダンには第9世代となる、BMWバーティカル・ダイナミクス・マネジメントが導入されている。この技術は、新たに開発された広範囲にネットワーク化された制御ロジックに基づいて、ホイール速度、ステアリング角度、ヨーレート、加速度など、利用可能なすべての入力変数を考慮して、理想的なサスペンション減衰力を設定。あらゆるドライビングシーンにおいて、明確なボディコントロールと正確なサスペンションレスポンスを実現している。

アダプティブ・サスペンション・プロフェッショナルは、ニューBMW 5シリーズ・セダンの全モデルに搭載され(モデルにより標準装備またはオプション)、BMW伝統のドライビングプレジャーが約束されている。そのため、新世代のビジネスセダンでは、BMW 7シリーズレベルに迫る乗り心地と、BMW 3シリーズでおなじみのスポーツアジリティが融合された乗り心地が体現されている。

世界初のアイ・トラッキング自動車線変更システム

新型 5シリーズセダンは、自動運転と駐車システムでセグメントの安全水準を高めている。高解像度カメラ、高精度レーダーセンサー、BMWグループの最新テクノロジーツールキットによるコントロールユニット、そして膨大な走行距離のテストによって改良されたソフトウェアアプリケーションは、安全性と快適性をさらに高める自動運転体験をさらに高い水準へと底上げしている。

米国・カナダ・ドイツ市場では、新型 5シリーズセダンにオプション設定されている、ドライビング・アシスタント・プロフェッショナルを使用することで、時速130kmまでの速度で使用できる高速道路アシスタントが備えられている。車間距離制御と車線制御に必要なステアリング操作をシステムが行うため、ドライバーは両手を楽な姿勢に保ち、車両周囲の状況や交通状況の確認に集中することができる。

さらに、クルマとドライバーの相互作用をさらに高いレベルに上げているのが、世界初となるアイ・アクティベーション(目線追従)による自動車線変更だ。ドライバーがウィンカーを出してサイドミラーに目線を移すことで、システムが周囲の交通状況を確認したうえで、車線変更のプロセスを開始し、必要なステアリング操作と速度調整を自動で行ってくれる。

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