BMWを代表する中型高級車シリーズのオーナーが本音で評価!! BMW 5シリーズ | これがオーナーの本音レビュー! 「燃費は? 長所は? 短所は?」 | モーターファン会員アンケート

BMW 5シリーズはBMWのみならず、欧州車を代表するといってもよい中型高級車。3シリーズと並ぶBMWの看板車種だが、3シリーズより広く大きなボディは乗り心地の良さと機能性に定評がある。Motor-FanTECHの会員の方々にもオーナーがいる。そのオーナーにアンケートを実施。オーナーだからこそわかる燃費、不満、良いところを見てみよう。

現行型7代目 G30/G31/F90型 (2017年~)

540i セダン(2020年モデル/本国仕様)

5シリーズの現行最新型は日本では2017年2月からデリバリーが始まった7代目。ボディ各部にアルミニウムや超合金、CFRPなどの超軽量素材を採用し、先代に対して最大80kgもの軽量化を達成。その結果、理想的な前後重量バランスや低重心化を実現し、BMW車の真髄と言えるドライビング・ダイナミクスをはじめ、安全性や快適性も向上させている。また、キドニーグリルにはエンジンルーム内への走行風の導入を最適化するアクティブエアストリームを装備。空気抵抗を低減し、Cd値0.22と優れた空力性能を手に入れている。ボディはセダンとツーリングが用意され、セダンが2.0ℓ直4ターボの523i/530i、2.0ℓ直4ディーゼルターボの523d、2.0ℓ直4ターボ+ モーターの530e、3.0ℓ直6ターボの540i/同xDrive、4.4ℓV8ツインターボのM550i。ツーリングは2.0ℓ直4ディーゼルターボの523d、2.0ℓ直4ターボの530i、3.0ℓ直6ターボの540i xDriveとなる。

■2021年式 530i Mスポーツ「値段は確かに高いがそれほどの経験が出来ている」

ニックネーム: Jay 年式・グレード: 2021年式 530i Mスポーツ 性別: 男性(60歳~) 居住地域:埼玉県

ニックネーム: Jay 年式・グレード: 2021年式 530i Mスポーツ 性別: 男性(60歳~) 居住地域:埼玉県

排気量:2.0ℓトランスミッション:AT

平均燃費:10.0km/ℓ(高速で長旅になると平均14km/ℓまで上がる)

長所:充分なパワーと足回りのしっかり感。リヤホイールステアによるカーブでの回頭性安定性。可変モードによる乗り心地の多様性。特にスポーツモード時のステアリングの可変レートが反応良い。またどのようなモードであっても下り坂などでアクセルオフ時にギヤ段をキープしている。更にスポーツミッションモードでのギヤ段キープなどのプログラムが秀逸。

短所:純正ナビのクオリティが低い。見たい所への画面移動が手でしか出来ずホンダのように手元のダイヤルが欲しい。また短距離モードが付いていなくてオススメなどの初心者向けしか無い。エアコンの操作で液晶パネルタッチは振動で難しく、またそちらを見なければならず安全面でも問題。この車に限らず一般論として自動車に向かない。

評価

外観:★★★★★ 格好いい。幅が広くて高さも低い。

室内:★★★★★ レザーシートの質感高い。

走行性能:★★★★★ 申し分無い。

燃費性能:★★★★☆ まあまあ満足。高速燃費がとても良い。

装備:★★★★★ オーディオの音質に大変満足している。

満足度:★★★★★ 値段は確かに高いがそれほどの経験が出来ている

このクルマの購入を検討している人にひと言

「是非お勧めしたい。値段が高いので全ての人に勧められるものでは無いかもしれないが、走ることそのものに喜びを感じてクルマに乗る方であれば必ず満足出来るものである」

■2019年式 540i xDriveツーリング Mスポーツ 「パフォーマンス的には申し分ないので、3よりも5をお勧めします」

ニックネーム:かつかつ2 年式・グレード: 2019年式 540i xDriveツーリング Mスポーツ性別:男性(50代) 居住地域:神奈川県

ニックネーム:かつかつ2 年式・グレード: 2019年式 540i xDriveツーリング Mスポーツ性別:男性(50代) 居住地域:神奈川県

排気量:3.0ℓトランスミッション:AT

平均燃費:5.0km/ℓ(一般道だと5㎞/ℓ前後だが高速道路のみだと10㎞/ℓ位)

長所:足まわりが固めでふわふわ感がなく、それでいて乗り心地がいい。コーナーを曲がるときも車体がよれない感じが素晴らしい。車体サイズに見合わない取り回しの良さ。多少細い道でも躊躇なく入っていける。エンジンもパワフルでストレスを感じない。

短所:アイドリングストップは頂けない。ブレーキで止まった瞬間にペダルを緩めてカックンブレーキを回避するとエンジンが止まってすぐにかかるという謎の挙動をします。またエコモードはストレスがたまるだけです。常にスポーツモードにする必要があります。

評価

外観:★★★★★

室内:★★★★☆ 携帯の置き場所に困ります。センタートレイに置くとドリンクホルダーに隠れて、車外に出るとき忘れるリスクが大きい。

走行性能:★★★★★

燃費性能:★★★☆☆ 高速では燃費が伸びるので、こんなものかと思う。

装備:★★★★☆ 時々CAR PLAYが繋がらない時がある。

満足度:★★★★☆ 価格がちょっと高すぎる上に値落ちが激しすぎる。

このクルマの購入を検討している人にひと言

「いい玉があれば中古がおすすめです。パフォーマンス的には申し分ないので、3よりも5をお勧めします」

2018年式 530i M Sports「4ドアセダンとして求められる各要素をバランス良く備えています。誰が乗っても一定程度の満足は得られると思います」

ニックネーム:とんちんかん 年式・グレード:2018年式 530i M Sports 性別:男性(60歳~)居住地域:福岡県

ニックネーム:とんちんかん 年式・グレード:2018年式 530i M Sports 性別:男性(60歳~)居住地域:福岡県

排気量:2.0ℓトランスミッション:AT

平均燃費:9.5km/ℓ(市街地6割、郊外山岳路4割)

長所:エンジンとATのマッチングが取れている(ターボが効かない領域でのシフトダウンにショックがなく、なめらかに走行できる)。また、Aピラーの角度が比較的立っており、山岳路で進行方向の視界が一定程度確保出来ている。燃費もそこそこ満足できる。BMWはランフラットタイヤ標準装着で乗り心地の硬さが言われるが、非ランフラットに交換したこともあるけれど、乗り心地は十分納得の範囲である。

短所:アルミ製のドアは安っぽい音を立てる。オイルレベルゲージがなくユーザーによるオイル交換を拒否している(オイルの量や交換時期は車載コンピュータが管理)。トランクの床板を剥がすには、スクレーパーなどが必要(手で開けるための切り欠きなどがない)。ナビをタッチ式にしたのはよいが、手で操作するにはドライバーから遠すぎる(iDrive用の小改良の域を出ておらず。次期型で改善されるのでは?)。

評価

外観:★★★★☆ BMWのデザインは田舎っぽさが払拭できず。だが、空力などはよく考えられている。

室内:★★★★☆ 実用性を犠牲にしていないところはプラス評価です。

走行性能:★★★★☆ 動力性能は、国内で使用する限り必要十分です。快適性も満足レベル。

燃費性能:★★★★☆ 前車(4~5km/ℓ)に比べれば大満足。減速比やシフトスケジュールなど、我が国用に手を入れているのかも。

装備:★★★★★ 色々てんこ盛りで慣れるまで時間がかかりました。これは現代の車全体に言えることですが、他人の車に乗った場合、操作性が各社まちまちで困るのことよ!

満足度:★★★★☆ 中古だったのでそこそこの値段で買えました。まあ、最後の車になる予定なので、売却価格はどうでもよい。

このクルマの購入を検討している人にひと言

「4ドアセダンとして求められる各要素をバランス良く備えています。誰が乗っても一定程度の満足は得られると思います」

2017年式 523d「遠くまでドライブするのが楽しいクルマ。買った価値は十分ある」

ニックネーム: E60f 年式・グレード: 2017年式 523d 性別:男性(60歳~) 居住地域:栃木県

ニックネーム: E60f 年式・グレード: 2017年式 523d 性別:男性(60歳~) 居住地域:栃木県

排気量:2.0ℓトランスミッション:AT

平均燃費:13.5km/ℓ(高速道路が8割、一般道2割の観光地訪問なら15.5~16.5km/ℓ)

長所:高いADAS性能(前車追従、ラインキープ、ステアリング補正、各種警告、パーキングアシスト)、正確なハンドリング、しっかり止まるブレーキ、低回転域から発揮できる大トルク(400Nm)、ガソリン車の半分の燃料費。

短所:アイドリング時、エンジン音(1er 118dよりややうるさい)。車検・メンテナンス費用は日本車より高い。以前、ドイツで乗っていた535dにくらべるとトルクが小さい(560Nm)。ADASの旋回時、コーナリング速度が高い。

評価

外観:★★★★★ 優美で伝統的なドイツ車なのに、高い先進性を感じる。

室内:★★★★★ ムダな虚飾がなく、すべてが使いやすい。特に「隠しスイッチ」を使っていないので、操作は至便。

走行性能:★★★★★ BMWらしいシャシー性能がエンジン性能を上回っているため操安性能は極めて高い。信頼できるシャシー性能。

燃費性能:★★★★★ 高速道路主体の1000kmドライブなら、途中給油が不要になった。力強い加速をしても燃費がほとんど悪化しない。

装備:★★★★★ 最新のADASではないが、十分、使える。ナビのヴォイスコマンドの認識率が低いが、もともとマップコードを使うので、必要性は低い。

満足度:★★★★★ 以前も5シリーズ(E60)であったので、更新。遠くまでドライブするのが楽しいクルマ。買った価値は十分ある。

このクルマの購入を検討している人にひと言

「運転することが好きな人なら、BMWの操縦安定性が大好きになれる。結局、運転が楽しいので、目的地には最初に到達できる」

6代目 F07/F10/F11型 (2009-2016年)

518i セダン(2013年モデル/本国仕様)

2009年にデビューした6代目モデルは先代のE60系のシャープなスタイリングに比べて、マイルドのスタイリングに路線を変更。シャシーは7シリーズ(F01型)をベースとしたことにより、ボディサイズは7シリーズに迫るものとなり、3mを超えるホイールベースは、ロングホイールベース化とスタビリティの安定化に寄与している。エンジンのダウンサイジングに加えて、ディーゼルやアクティブハイブリッドのモデルも追加され、低燃費と環境性能を重視した車種バリエーションが展開された。iDriveは第3世代コントローラーとなり、また、8速ATとの組み合わせにより、シャープな加速と燃費向上の両立を果たしている。アルミ製ドアは先代比で23kgの軽量化を果たし、50:50の重量配分によるスポーティなハンドリングを踏襲した。また、インテグレイテッド・アクティブ・ステアリングは、取り回しの良さと高速時の安定性に寄与している。

2013年式 523dラグジュアリー 「大人4人がゆったり乗れて荷物も多く載せられ、日常移動車両としては文句なし」

ニックネーム:ゴルゴF11 年式・グレード: 2013年式 523dラグジュアリー 性別:男性(50代) 居住地域:東京都

ニックネーム:ゴルゴF11 年式・グレード: 2013年式 523dラグジュアリー 性別:男性(50代) 居住地域:東京都

排気量:2.0ℓトランスミッション:AT

平均燃費:15.0km/ℓ(高速利用が多い)

長所: 燃費、荷物可搬性がよい。サイズに比して取り回しもよく、エンジンレスポンスが小気味よい。実際の車重と全く違う軽さの感覚があり、鈍重さがない。回頭性も高く乗り易い。またBMWというブランドでの洗練さもあり所有のステイタス、見栄えもよく、かといってこれ見よがしな雰囲気もないのでイヤミがない。

短所:ディーゼルエンジン、そのサイズということで、スポーティさはトレードオフとなる。ワインディングが楽しい、中間加速が気持ちいい、といったドライバビリティは皆無。荷物を載せて人も乗せて快適に移動することだけの車両。趣味のクルマには適さない。クルマ好きにはこれ1台では不満になる。

評価

外観:★★★★★

室内:★★★☆☆ 部位により加水症状、ベタつきが経年劣化ででる。

走行性能:★★★☆☆

燃費性能:★★★★★ 満タンでコンピュータ表示上は1000㎞走行可となる。

装備:★★★★☆

満足度:★★★★☆ 大人4人がゆったり乗れて荷物も多く載せられ、日常移動車両としては文句なし。

このクルマの購入を検討している人にひと言

「維持費はやはり国産車のそれとは比較出来ないくらいに高いのは理解した上で、日常使用、ちょっとした自己満足的なステイタス性はあるのでよい選択になる。何より軽油燃費は秀逸、乗り潰すには非常に良いクルマ」

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