デジタルモデルによって効率的なタイヤ開発を実現
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同社グループは1999年以来、世界一過酷なレースとも言われる「ニュルブルクリンク24時間レース」に、ファルケンモータースポーツチームとして参戦を続け、今年で参戦25周年になる。昨年は、日中と夜間の路面温度の急激な変化や二日目の突然の降雨など、激しいコンディション変化の中でのレースとなり、各所でクラッシュが多発。過酷なコースと厳しい環境が重なり完走すること自体が難しいレースだったが、ファルケンタイヤはドライ・ウエットグリップ性能や耐久性能など、総合性能の高さを発揮し、2台のうち1台が総合9位で完走し、参戦したポルシェ車両の中で最高位の順位となった。また、24時間レース以外の「ニュルブルクリンク耐久シリーズ」でも第5戦、第6戦で連続優勝するなど、シーズンを通して結果を残している。
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今年は、ファルケンモータースポーツチームが使用するポルシェを新調し、新型「ポルシェ911 GT3R(タイプ992)」2台体制で参戦。まだ走行実績のない新車に合わせたタイヤを開発するにあたり、同社の進化させたモデルベースタイヤ開発技術が力を発揮した。車両のデジタルモデルと目指す性能のタイヤのデジタルモデルを作成し、それをベースにシミュレーション。その結果、試作をする前にタイヤの仕様を絞りこむことができるようになった。デジタルモデルを利用した予測・設計工程を繰り返し行うことで、試験機によるテストや実車テストの工程が削減可能となり、開発の効率化や試作タイヤの削減を実現した。
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また、住友ゴムは、昨年の「SP3T」クラスから「SP4T」にクラスを変更して参戦するスバルテクニカインターナショナルの「スバルWRX NBRチャレンジ2023」にファルケンタイヤを供給し、欧米を中心に高い評価を得ているフェルケンブランドのさらなる価値向上を目指す。
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