オービスのアップデートに対応するレーザー&レーダー探知機器の今【2023 カーエレクトロニクス最前線・セーフティレーダー編 CarGoodsMagazine】

業界初となる災害・危機管理通報サービス『災危通報』も表示可能となっている。政府が発令する地震や津波などの災害情報を写真のように表示し、また音声でも通知できるのだ。
電子機器の進化は、何も一般製品に限られない。それは道路設備でも同様で、対応機器はそれに合わせた進化が必要とされる。“レーダー(レーザー)探知機”などはその代表例。この春における、進化の一端をここで目撃!

年々進化する速度違反取締装置への対応力を強化するセルスターのニューモデル

まずは、セルスター工業からこの4月に発売された2つのレーザー&レーダー探知機から紹介していこう。ちなみに同社はレーザー&レーダー探知機を大きく3種用意している。
・ワンボディタイプ
・セパレートタイプ
・ミラータイプ
この3つだ。今回の新製品はセパレートタイプとミラータイプの上級モデルだ。

CELLSTAR『ASSURA AR-333(実勢価格:4万2800円/税込)』
セパレートタイプで、本体とアンテナが別々なので、自由な設置が可能だ。

ところで近年、速度違反を取り締まるための機器の進化が著しい。その象徴的な存在が、「レーザー式オービス」だ。従来は、車両に電波を照射しその反射波で速度を測定するタイプが主流だったが、ここ数年でレーザー式が増えている。また電波式のオービスも、使われる電波の種類が多様化している。ゆえに現在メーカー各社は、こられら新手の取締機に対応するモデルの開発を急ピッチで推し進めている。
かくしてセルスター工業の新作2つも、速度違反取締機への対応力と、レーザー光の受信性能の高さに磨きがかけられている。

移動式オービスMSSSに対応! レーザー光の受信距離と集光率がアップ!

特筆すべき利点は2つある。まず1つ目は、移動式オービスMSSSに対応していることだ。このオービスは、使用されている電波の周波数が特殊だが、新作ではこれが発する電波も捕捉可能だ。そして2点目は、フレデリックスレンズのバージョン2(新設計)が採用されたこと。これにより、従来品と比べてレーザー光の受信距離が120%、集光率が約3倍までに伸びている。結果、より早くより正確にレーザー光を受信可能だ。

CELLSTAR『ASSURA AR-555(実勢価格:4万7800円/税込)』
こちらは270mmハイブリッドハーフミラータイプ。ルームミラーにはめるだけで取り付けられる。

また今回の新作2製品はともに、レーザー光の2段階受信を行えるようにもなっている(強・弱)。結果、取締機との距離感が掴みやすい。さらには、誤警報も軽減されている。加えて、一時停止表示機能も搭載済みだ。一時停止ポイントをアイコンまたは警告音で知らせてくれる。
最新の速度違反取締機への対応力の高いレーザー&レーダー探知機を探していたのなら、これら2機種は要チェック! フレキシブルな取り付け性を重んじるならセパレートタイプを、室内をスッキリしたいのならルームミラーに装着できるミラータイプを、好みに応じて選択しよう。

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