入場無料・年中無休
ウェルカムセンターは、富士スピードウェイで行なわれている「ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 第2戦NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース(富士24時間)」の開催に合わせてグランドオープンした。
ウェルカムセンターのオープンに合わせ、これまで大規模レースやイベント時のみ使用していた富士スピードウェイの西ゲートを、現在メインゲートとして運用している東ゲートと同様、常時オープン化。通常営業時も入退場が可能になった。これにより、既存のホテルとミュージアム、新設のウェルカムセンターから富士スピードウェイ構内へのアクセスが改善される。5月26日〜28日の3日間は富士スピードウェイの入場者のみ、ウェルカムセンターへの入館が可能だ。
ウェルカムセンターの入館は無料。基本的には無休で、年末年始および富士スピードウェイ休業日などは閉館となる。開館時間は10時〜17時。5月30日(火)からはウェルカムセンターのみの入館も可能になる。
ウェルカムセンターは、スーパー耐久シリーズやSUPER GT GT500クラス、スーパーフォーミュラに参戦するルーキーレーシングのガレージと一体化している。同チームを立ち上げたのは、トヨタ自動車代表取締役会長の豊田章男氏だ。章男氏はモリゾウ名でレーシングドライバーとして活動しており、富士24時間では液体水素で走るGRカローラH2コンセプトのステアリングを握っている。
ウェルカムセンターのメインエントランスを臨む位置に立つと、背後にルーキーレーシングのファクトリーがそびえ立つのが目に入る。双子の施設の印象だ。
1階は「モータースポーツの“いま”を伝える企画展示コーナー」となっており、グランドオープン時は正面に「タイと豊田章男の架け橋となった」2019年S耐車両のTOYOTA86、GRヤリス誕生のきっかけとなった、「大破した86」、豊田章男氏が初めて「モリゾウ」を名乗った2007年ニュルブルクリンク24時間参戦車両のアルテッツァが、ニュルブルクリンク北コースを模した(?)フロアに展示してある。モリゾウ選手がトヨタのマスタードライバーとなるに至るきっかけとなった出来事を追体験できる仕掛けだ。
階段を上がった奥には、東京オートサロン2023で世界初公開された、AE86 H2コンセプト(水素4A-Gエンジン搭載車)とAE86 BEVコンセプト(コンバージョンEV)が展示してある。ドリフトシーンを再現した粋な展示だ。
1階の奥には水素エンジンを搭載したヤリス・クロスが展示。水素エネルギーの体験型コンテンツが用意してあり、お子様も楽しめる仕掛けとなっている。
「順路」の案内に従って2階に上がり、渡り廊下を進むと、ルーキーレーシングのワークショップを一望できる見学エリアにたどり着く。どこもかしこも、広い! そして、キレイだ。見学エリアでは整備中の車両や、メカニックが働く様子を見ることができる。モリゾウ選手の思いを伝える壁面のパネル展示も見ごたえあり。どこを切り取っても絵になる空間だ。
行きとは別の渡り廊下をたどると、ウェルカムセンター2階の休憩コーナー・喫食スペース(準備中・今後オープン)にたどり着く。大きな窓からは西ゲートや富士スピードウェイホテル/富士モータースポーツミュージアムが見える。
さらに順路をたどって外階段に出、屋上に上がると、そこは展望テラスだ。まさに絶景。天気が良ければ富士山を望むことができるし、富士スピードウェイのテクニカルな最終セクションを臨むことができる。実に気持ちのいいスペースだ。
富士スピードウェイとその近郊にお出かけの際は、立ち寄り地のひとつに加えてみてはいかがだろう(ついでに富士モータースポーツミュージアムに寄るもよし、その逆でもいい)。