トヨタ・ヨーロッパは6月26日、新型C-HRを世界初公開した。新型C-HRはヨーロッパのカスタマーに提供することを念頭に、ヨーロッパで企画、設計され、また高電圧バッテリーユニットも含めた製造もヨーロッパで行なわれる。
先代C-HRが登場したのは2016年。独創的かつダイナミックなスタイリングで従来のSUVとは一線を画したデザインのクロスオーバーは、ヨーロッパにおけるCセグメントSUV市場に一石を投じた。
このたび公開された新型C-HRも、先代の特徴であったアバンギャルドなエクステリアを継承。スポーツクーペ然としたラインはそのままに鋭さをより強調させたルックスとなっており、トヨタはこのエクステリアを“公道を往くコンセプトカーの衝撃を持つ”と表現している。このエクステリアについては、トヨタのデザイン部門と空力部門が協調。スタイリッシュさと高い空力効率を両立させている。
パワーユニットは、1.8Lまたは2.0Lエンジン+ハイブリッド(HEV)と、2.0L+プラグインハイブリッド(HEV)。2.0L+HEVでは、インテリジェントな電気式全輪駆動システム『AWD-i』が選択可能。また、2.0L+PHEVでは“ワンペダル”的ドライブ体験が提供されるほか、欧州においてローエミッションゾーン(LEZ)を走行する際には自動でEVモードに移行する機能を持つ。
新型C-HRの開発にあたり、トヨタのマスタードライバーたちがヨーロッパのテストセンターや道路において、あらゆるコンディション下でのテストを実施。刷新されたパワートレーンはスロットル操作への応答性が高められており、より直感的な加速感と操縦性を実現するとともに、ドライバーに安心感と運転の楽しさを感じさせる。また、サスペンションやブレーキ、ステアリングもあらためられ、車両全体の安定性と応答性、さらに快適性が高められている。
また、トヨタの先進予防安全パッケージ、トヨタセーフティセンスも取り入れられており、周囲の状況に応じて加減速を支援するプロアクティブ・ドライビング・アシスト(PDA)などを搭載。さらにレーンチェンジアシストなどの運転支援機能も選択できる。
なお、特別仕様車として、先代でも設定のあった『GR SPORT』もラインアップされる。Gメッシュグリルや新設計の20インチホイール、『リキッドブラック』で装飾されたセンターコンソール、ヘッドレストにGRロゴがあしらわれたスポーツシートなどが奢られる。また、特別色の『プレシャスシルバー』のバイトーンカラーも設定される。