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抜けるような快音が魅力の5.0ℓV8ユニット
LCは日本唯一のラグジュアリークーペだ。価格的には日産GT-Rに匹敵するが、その最大の魅力は速さではなく、街なかで見掛けると息をのむデザインに高い質感、肌ざわり、そして贅沢な存在感に置くところが、速さ一辺倒(?)のGT-Rとの決定的な違いである。
エクステリア
パワートレインは5.0ℓV8と3.5ℓV6ハイブリッドの2種類で、ボディ形式もクーペとコンバーチブルという2種類がある。ただ、コンバチがV8のみなのは、ソフトトップ化に伴って、ハイブリッドの搭載空間がなくなったからという。その走りは、快適な乗り心地というより、俊敏で正確なステアリングフィールが印象的だ。これは意図的な調律というより、現在のトヨタ乗用車用プラットフォームで唯一の縦置きレイアウトとなる、GA-Lの宿命的なクセかもしれない。というのも、LCは国内発売から6年以上経過した現在も、毎年のようにシャシーまわりに少なからず改良の手を加え続けているからだ。
インテリア
そう考えると、LCの乗り味にはラグジュアリーカーらしい優雅さや落ち着いたフラット感は薄いものの、山坂道でのシュアなハンドリングを求めるならLCは悪くない。特にV8なら抜けるような快音のエンジンサウンドも加わる。ただ、さらに少しでもフラットな乗り心地をお望みなら「レクサスダイナミックハンドリング」が備わる「Sパッケージ」を軸にした選択をオススメしたい。
Country Japan Debut 2017年3月(一部改良:23年6月) 車両本体価格 1400万円~1550万円
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.151「2023-2024 スポーツカーのすべて」の再構成です。