クルマが250台! バイクが600台! スゴいマシンが勢揃いする日本最大級のカスタムショー『第31回ヨコハマホットロッドカスタムショー2023』を見た!

2023年12月3日(日)、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)を会場にカスタムカー&バイクの祭典『第31回ヨコハマホットロッドカスタムショー2023』(以下、HCS)が開催された。HCSは日本最大の屋内カスタムショーにして、国内最高峰のカスタムマシンが集うイベントだ。さらに海外からハイレベルなカスタムマシンがゲスト招致されることでも知られている。年跨ぎになってしまったが、今回は大いに盛り上がったHCSの様子をリポートする。
REPORT&PHOTO:山崎 龍(YAMAZAKI Ryu)

見どころ満載で、動員数は過去最高を記録!

2023年12月3日(日)、パシフィコ横浜を会場にカスタムカー&バイクの祭典「第31回ヨコハマホットロッドカスタムショー2023(以下、HCS)」が開催された。

『第31回ヨコハマホットロッドカスタムショー2023』の会場。

このイベントはカスタムフリークにとっては、すっかり年末の風物詩となった日本最大規模の屋内カスタムショーで、パシフィコ横浜の全館を使って開催される。2年ぶりの開催となった 2022年は海外からのゲスト招致を見送り、記念すべき30回目となった2023年はようやく例年通りの賑わいを取り戻しただけでなく、過去最高の2万1000人の来場者が詰めかけた。

『第31回ヨコハマホットロッドカスタムショー2023』の出品車両。

そして、今回は2023年をさらに上回る2万5000人を動員。エントリーしたカスタムカーは250台、カスタムバイクは600台、ベンダーブースは300枠、オフィシャルスポンサーは過去最高となる19社が参加。参加車両のレベルの高さも相まって、まさしく国内最大・最高峰のカスタムイベントへと成長した。

『第31回ヨコハマホットロッドカスタムショー2023』の様子。
ブースはいずれも大盛況だ。

国内最高峰のカスタムショーにはハイレベルなマシンがエントリー

近年、HCSで盛り上がりを見せているのははカスタムバイクである。エントリー台数が多いだけでなくカスタムのレベルも一様に高い。ベース車両はやはりハーレー・ダヴィットソンが多く、ホンダやヤマハなどの国産バイク、トライアンフやロイヤルエンフィールド(正確にはインドメーカーだが)などの英国車の人気も高いが、近年数を増やしているのがインディアンとBMWだ。

今年はオフィシャルスポンサーとして、ハーレー、インディアン 、BMWモトラッド、ロイヤルエンフィールドがオフィシャルスポンサーとしてブースを構え、HCSのためにカスタムバイクを出展したことも人気を後押ししていた。

一方でカスタムカーも負けてはいない。バイクに比べればエントリー台数は少なく、正規インポーターによるオフィシャルカスタムカーなどはないが(本当はGMジャパンやジープ・ジャパンが参加してHCSを一緒に盛り上げてほしいのだが……)、その分プロショップが手塩にかけて製作した綺羅星の如きマシンが並ぶ。その完成度の高さは国内最高峰のカスタムイベントにふさわしいものばかりである。

アメリカからゲスト招致され『1951 Mercury 2Dr coupe “Purple Reign”』

1951 Mercury 2Dr coupe “Purple Reign”

そんな素晴らしいカスタムカーを見て回るのはもちろん楽しいのだが、このショー最大の目玉は海外からのゲスト車両だ。今回、アメリカからこの会場にやってきたのが、Brian Omatsuがオーナーの『Purple Reign』だ。

1951 Mercury 2Dr coupe “Purple Reign”

ベースとなったのは1951年型マーキュリー2ドアクーペ。ルーフをチョップした上でローダウンし、ボディはスムージングし、ブラックとパープルによる目を見張るような美しいカスタムペイントが施されている。これはカリフォルニア州トーランスに工房を構えるKraftsman Autoworksによる仕事だ。

1951 Mercury 2Dr coupe “Purple Reign”

もちろん、インテリアにも手抜かりはなく、インパネやセンターコンソール、カーペットは車体と同じパープルで統一されており、メーターリングや時計、加飾パネルにメッキがあしらわれている。シートやフロアマットはアメ車らしくオフホワイトの上質なレザー貼りで、中央部にはパープルのステッチが施されていた。

1951 Mercury 2Dr coupe “Purple Reign”

このカスタムマシンは2023年2月の『2023 Grand National Roadster Showで1st Place Radical Early Custom 1949-1954』を受賞したのを皮切りに、『2023 Sacramento Autorama、2023 West Coast Kustoms Cruisin’ Nationals』で数々のアワードを総なめにし、アメリカのKustom(※)の世界で話題を独占したマシンなのだ。
カスタムの本場アメリカのこれほど見事な車両を生で間近に見られるのがHCSの醍醐味のひとつとなっている。

Kustomとは?
いわゆるK-カスタム。George Barrisが提唱した1930~1960年代のカスタムスタイルの流儀に則って製作されたカスタムカーのことを指す。
1951 Mercury 2Dr coupe “Purple Reign”

HOTROD、LOW RIDER、スポコン……
会場を埋め尽くすハイレベルなカスタムマシン!

これ以外にも日本の頂点とも言えるショーイベントだけあって、エントリーしている国内ビルダーのマシンも負けてはいない。ベース車両はアメリカ車のほか、日本車やローロッパ車もあり、そのジャンルもHOTROD(ホットロッド)あり、LOW RIDER(ローライダー)あり、スポコン(Sport Conpact=スポーツコンパクトの略)ありと幅広い。

また、ストックの状態ではあるが1967年型シェルビーGT350のうようなファン垂涎の希少車の出展もあった。次回からはそんなHCS2023にエントリーしていた素晴らしいクルマを紹介していきたい。

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著者プロフィール

山崎 龍 近影

山崎 龍

フリーライター。1973年東京生まれ。自動車雑誌編集者を経てフリーに。クルマやバイクが一応の専門だが、…