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二輪の熊本工場がある縁でモンキーとくまモンのコラボが成立
2014(平成26)年3月12日、ホンダは熊本県とのコラボにより、全国的に大人気となっているマスコットキャラクター“くまモン”をイメージした「モンキー・くまモンバージョン」を発表。販売は4月14日から始まった。コラボしたモンキーは、くまモンのイメージカラーであるブラックとレッドを車体各部にあしらっているのが特徴だ。
60年も前から長く愛され続けているモンキー
モンキーの原型は、ホンダが経営していた遊園地“多摩テック”の遊具として開発された5インチのホイールを履いた小さなバイクだ。これをベースに、1963年に小さくて楽しいレジャーバイクとしてCZ100が輸出モデルとしてデビュー。海外で人気となったことから、1967年から国内で「モンキー(Z50M)」とネーミングされて販売が始まった。
モンキーは、構造が簡単な超小型・軽量、さらに分解組立が簡単なことが特徴の原付バイクで、エンジンはスーパーカブシリーズ用の49㏄空冷単気筒4ストロークを搭載。1969年のZ50Aでは、フロントサスペンションが装着されてホイールも8インチとなって走行性能が向上し、その後も進化を続けながら現在も世界中で多くのファンに愛用されている。
スーパーカブに次ぐロングセラーであり、派生車が多いことも特徴で、1978年には姉妹車「ゴリラ」がデビュー。クルマに積んで目的地で楽しむことを前提としたモンキーとは異なり、ツーリングで目的地まで移動できるより実用的なモデルとして人気を獲得した。
猿(モンキー)と熊(くまモン)が合体した特別仕様モデル誕生
モンキーでは、これまでリミテッド・バージョンと呼ばれる様々な特別仕様が登場してきたが、ついにくまモンとコラボして“猿と熊が合体”したと評判になった。熊本県に二輪車の生産拠点であるホンダの熊本製作所がある関係で、くまモンとのコラボが成立したのだ。
日本で最も有名で人気のある可愛らしいキャラクターのくまモン、そのくまモンのイメージを取り入れたのが、「モンキー・くまモンバージョン」なのだ。ブラックとレッドカラーを基調にしたボディにくまモンのイラストバッジと立体HONDAエンブレムを、またくまモンのホッペをイメージしたレッドのホイールも可愛らしい。
モンキー・くまモンバージョンは、限定販売でなく500台/年の税抜き価格31.2万円で売り出された。
その他にもあるホンダがくまモンとコラボしたバイク
ホンダは、モンキーだけでなく、その他のバイクでもくまモンとコラボしている。
・ジョルノ・くまモンバージョン(2016年~)
キュートな原付スクーター「ジョルノ」のボディに、くまモンのイメージカラーである黒×赤の色合いを採用。その他にもグローブボックスとインナーボックスにくまモンの頬が描かれているなど、さらに可愛いらしさが倍増
・クロスカブ50&110・くまモンバージョン(2019年~)
スーパーカブをベースにした50cc&110ccの「クロスカブ」に、イメージカラーの赤×黒の専用カラーリング、シートやサイドカバーにくまモンの足跡をイメージしたデザインなど、その他にもくまモンのイラストをふんだんに使用
・タイのホンダスクーピーi・くまモンスペシャルエディション(2019年~)
2019年にタイで発売されたホンダの110ccスクーター「スクーピーi」にもくまモンスペシャルエディションを設定。スクーピーiは現地生産の海外専用車だが、タイの発売10周年を記念モデルとして、くまモンの専用デザインカラーを採用
人気キャラクターとコラボしたクルマやバイクは結構あるが、目的はコラボ商品を売ることより、コラボしたベースのクルマやバイクに注目が集まる宣伝効果を狙っていると思われる。キャラクター好きには喜ばれそうだが、そうでない人にとってはちょっと恥ずかしいかも。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。