電化の道を歩むポルシェはGen3導入とともに飛躍!今季は開幕戦で勝利しランキング2位に【フォーミュラEチーム&ドライバー紹介】

フォーミュラEの東京E-Prix開催まで10日を切っている。今季のFIAフォーミュラE世界選手権に参戦する11チームと22名のドライバーを紹介するこの企画、今回は電動シリーズ参戦を続けているポルシェを扱う。

TAG Heuer Porsche Formula E Team

世界で最も有名なブランドのひとつであるポルシェ。これまで名車を生み出してきたポルシェも現在はラインアップの電化を進めており、象徴的な911も近い将来電動パワートレイン搭載車になるという。

耐久王の称号を持つポルシェは2023年、新たなハイブリッドプロトタイプ規定LMDhマシンを手掛け、耐久レースの最高峰に復帰。内燃機関を用いたレース活動に再び力を注ぎ始めた一方で、フル電動シリーズの最高峰であるフォーミュラEにも参戦を続けている。

ポルシェは2019/20年のシーズン6にフォーミュラEにエントリー。初年度は優勝にこそ手が届かなかったものの、ポールポジションは1回、表彰台は2回獲得した。
初優勝を果たしたのは、第2世代マシン「Gen2」最後のシーズンのシーズン8。メキシコシティE-Prixでパスカル・ウェーレインにもたらされた。このシーズンは1勝、チームランキングでは7位という結果だった。

しかし、第3世代マシン「Gen3」が導入された翌シーズン9に飛躍。ポールポジションこそ獲得できなかったものの、4勝を含む表彰台獲得7回を記録し、チームランキング4位につけた。
今シーズンも好調を維持しており、開幕戦メキシコシティE-Prixではウェーレインが優勝。また、ここまでの4戦で2度ポールポジションを獲得する速さも見せており、現在チームランキング2位につけている。

■タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチーム
チーム代表:フロリアン・モドリンガー
本拠地:ドイツ シュトゥットガルト
マシン:Porsche 99X Electric Gen3
パワートレイン:ポルシェ

●シーズン10成績(第4戦サンパウロE-Prix終了時点)
最高位:1位(1回)
獲得ポイント:61ポイント
ランキング:2位

●通算成績(シーズン10第4戦サンパウロE-Prix終了時点)
レース数:62
優勝回数:6
表彰台獲得回数:14
ポールポジション獲得回数:5
チャンピオン獲得回数:0

No.13 アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ

アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ

ポルトガル出身のアントニオ・フェリックス・ダ・コスタは9歳の頃にカートでキャリアをスタート。2007年にシングルシーターに転向すると、ヨーロッパのジュニア・フォーミュラシリーズで経験を積み、レッドブル・ジュニアドライバーにも選ばれたほか、複数回F1のテストドライブを行った。フォーミュラEにはシーズン1から参戦しており、DSテチーターに所属したシーズン6にはドライバーズタイトルを獲得。昨季からタグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームで戦っている。

●シーズン10成績(第4戦サンパウロE-Prix終了時点)
最高位:6位
獲得ポイント:8ポイント
ドライバーランキング:15位

●通算成績(シーズン10第4戦サンパウロE-Prix終了時点)
レース数:116
優勝回数:8
表彰台獲得回数:19
ポールポジション獲得回数:8
タイトル獲得回数:1

No.94 パスカル・ウェーレイン

パスカル・ウェーレイン

ドイツ生まれ、29歳のパスカル・ウェーレインは、2003年にカートでキャリアをスタート。ヨーロッパのジュニア・フォーミュラで経験を積んだ後、2013年にドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)にデビュー。翌2014年にはメルセデスF1のリザーブドライバーを務めながらDTMに参戦を続け、2015年に史上最年少のチャンピオンとなった。F1にはマノーとザウバーからエントリーした。フォーミュラEにはシーズン5にマヒンドラからデビュー。ポルシェにはシーズン7に加入し、これまでに5勝を挙げている。

●シーズン10成績(第4戦サンパウロE-Prix終了時点)
最高位:1位(1回)
獲得ポイント:53ポイント
ドライバーランキング:2位

●通算成績(シーズン10第4戦サンパウロE-Prix終了時点)
レース数:68
優勝回数:5
表彰台獲得回数:8
ポールポジション獲得回数:5

キーワードで検索する

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部