2023年8月に「ラム・トラック1500」のパフォーマンスモデルである「1500 TRX」の最終型「ファイナル・エディション」が発売された。TRXは北米トラック市場の王様」とも言われ、圧倒的存在感を持つが、その後継モデルとなるのが、公開予告された「ラム 1500 RHO」だ。
ティザーイメージはカバーで完全に隠されているが、捉えたプロトタイプは、パワードームスタイルのボンネットや、インテーク内部にある3つの琥珀色のライトが確認できる。側面ではオフロードタイヤを装着、十分な地上高が見てとれるほか、後部ではデュアルエキゾーストパイプがインストールされている。
キャビン内では12.3インチのデジタルインストルメントクラスター、および14.5インチのインフォテインメントシステム、10.25インチの助手席ディスプレイが装備され、ハイテク化されるだろう。
最大の注目はそのパワートレインだ。TRXでは最高出力702psを発揮するV8エンジンを搭載していた。しかし、後継モデルRHOでは、ジープ「ワゴニア」および「グランド・ワゴニア」に搭載されている3.0リットル直列6気筒ツインターボエンジンを搭載するのだ。
このエンジンは最高出力548ps、最大トルク706Nmを発揮、8速オートマチックトランスミッションが接続され、フルタイム4輪駆動システムが期待されている。おそらく、ラム1500 RHOは事実上フォード「F-150ラプター」と「ラプターR」の間に位置することになる。前者は3.5リットルV6ツインターボにより、最高出力456ps、最大トルク691Nmを発揮し、後者は5.2リットルV8スーパーチャージャーにより最高出力730ps、最大トルク868Nmを発揮する。
また、RHOは、最高出力426ps、最大トルク635Nmを発揮するベースモデルより出力、トルクともずっと高いが、6.2リットルV8スーパーチャージャーエンジンを搭載し、最高出力712psを発揮するTRXより見劣りするのも事実だ。しかし、TRXより大幅に価格が下がり、環境に優しいモデルへ進化することになる。
ラム 1500 RHOのワールドプレミアは、4月25日に予定されている。