2024年の実証実験は官公庁や行政機関、大学を訪問し、各方面の専門家の視点から製品に対するフィードバックを得るとともに、一般の公道試乗も予定
2023年の実証実験は、公道での走行を中心に実施された。さらに、東京都内での走行にとどまらず、水素エネルギーに注力している福岡県と大阪府でも実施。昨年取得したデータはすべて本国の開発チームに共有され、今後の車両開発に反映される予定だ。
これを受けてBMWグループは、日本での実証実験を2024年も引き続き継続する方針を固めた。2024年の実証実験は官公庁や行政機関、大学を訪問し、各方面の専門家の視点から製品に対するフィードバックを得るとともに、一般の公道試乗も予定されている。
BMWグループは、動力源として可能な限りの複数のパワートレインを提供する、世界でも稀なプレミアムブランドに特化した自動車メーカー。高効率ガソリンエンジン搭載車、クリーンディーゼルエンジン搭載車、外部からの充電も可能なプラグインハイブリッドシステム搭載車、電気モーターによるアシストを得られる48Vマイルドハイブリッドシステム搭載車、そして電気のみで駆動する電気自動車をラインナップし、販売している。
燃料電池車は新たなるパワートレインのひとつとして注目を浴びている車両で、BMWグループは、2011年よりトヨタと共同で燃料電池車の基礎研究を行なっている。水素を燃料とする燃料電池車は、燃料の充填に時間を掛けずに長距離走行できることが最大の特徴のひとつであり、X5をベースに開発された燃料電池実験車両「iX5ハイドロジェン」の場合、燃料である水素が、空の状態から約3分程度の充電で約500kmもの長距離を走行することが可能だ。