目次
現行型4代目 JB64/JB74型 (2018年~)
もはや言うまでもなく、軽自動車のジムニーおよび普通自動車のジムニーシエラは、スズキが世界に誇る本格クロカン4WD。コンパクトなボディにフレーム構造+パートタイム4WDという伝統を踏襲し、類稀なるオフロード走破性を誇る。現行ジムニーおよびジムニーシエラは、2018年に20年ぶりにフルモデルチェンジを受けて登場した4代目にあたるモデルで、歴代同様に世界中で大ヒットを記録する人気車だ。軽自動車枠に収まるジムニーは、660cc直3DOHCターボ(R06A型)を搭載。対するジムニーシエラは全幅が1645mm(ジムニーは1475mm)まで拡幅され、エンジンも1.5ℓ直4DOHC(15B型)を搭載する。ちなみに海外では、日本で言うジムニーシエラが「ジムニー」として販売されている。
■2022年式 ジムニー XL 「所有する事に喜びを感じられるクルマです」
ニックネーム:ハンゾーのおとん 年式・グレード:ジムニー 2022年式 XL 性別:男性(50代) 居住地域:愛媛県
排気量:0.66ℓトランスミッション:AT
平均燃費:11.9km/ℓ(通勤で6割、買い物等で4割、ほぼ市街地)
長所:運転席の位置が高く見晴らしが良い。四隅の位置が掴みやすく取り回しも良く感じる。FRベースなので小回りも効き、狭い所は入って行く時も苦労しない。オプションではあるが、セーフティーサポートも安く付けられ、年齢を重ねて行く事による運転能力の低下を少しは守って貰えそう。
短所:ATだから仕方ないのだが、とにかく燃費がイマイチ。最低でも13km/ℓ位は走ってくれると思っていた。9月納車だったのでエアコン使用が多く、10月までは11.2km/ℓ位だった事を思うと、この先12km/ℓ代までは伸びてくれると思う。それと、乗り降りや極低速時の揺れが続くのが少し不快に感じる。また、シートを後ろ目にするとレールの付け根に足が当たる事が多いのも気になる。
評価
外観:★★★★★ 唯一の存在感が有って良い。
室内:★★★☆☆ シートレールの付け根だけはカバーして欲しい。
走行性能:★★★★☆ 出足だけはもうちょっと。
燃費性能:★★☆☆☆ 13km/ℓ代に行けば五つ星。
装備:★★★★★ せめてシートヒーターは強弱が欲しかった。
満足度:★★★★☆ 所有する事に喜びを感じられるクルマです。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「AT限定になると思いますが、出足の遅さと燃費の悪さの事を思うと、普段の足として購入するのはやめておいた方が良いと思います。逆に初めて自家用車を買う方なんかは、比較する対象が無い分入りやすいかもしれません。他の車と比較して買う様なクルマではありません。ご自身のカーライフをそのまま現す対象としてのクルマだと思いますよ」
■2022年式 ジムニー XC 「視界も良く以前のジムニーよりも静かで乗り心地も比較的良い」
ニックネーム:SNOWDOG 年式・グレード: 2022年式 ジムニー XC 性別:男性(50代) 居住地域:埼玉県
排気量:0.66ℓトランスミッション:AT
平均燃費:11.5km/ℓ(県内移動8割、郊外への移動2割)
長所:視界も良く以前のジムニーよりも静かで乗り心地も比較的良い。シートヒーターやLEDヘッドライト、ヘッドライトウォッシャ、クルーズコントロールなどの装備も充実している。人気もありリセールバリュも見込めかつ長く愛用できそう。
短所:車重が重く、以前載っていたハスラーの4WD車よりも加速が悪い。高速での追い越しなども厳しい場合がある。燃費も決して良いわけでもなく給油の回数が増えたように感じます。コーティングをかけているので比較的洗車しやすくはなっているが、形状上拭き取りがしにくく感じる。
評価
外観:★★★★★
室内:★★★★★
走行性能:★★★★☆
燃費性能:★★★★☆
装備:★★★★★
満足度:★★★★☆
このクルマの購入を検討している人にひと言
「デザインや人気などだけで検討せず、色々な面を考え、他の車種と比較して購入を検討された方が良いと思います。同様の車種が見当たりませんが、キャンプなどの用途で使用を考えている場合などは居住性や使い勝手も考える必要があるかと思います。但し、人気車だけにアフターパーツなどは充実していてカスタマイズなどはしやすいかと思います」
■2021年式 ジムニー XC 「大人の普段の足がわりに使うのは良いと思う」
ニックネーム:ツカサ 年式・グレード:2021年式 ジムニー XC 性別:男性(40代) 居住地域:富山県
排気量:0.66ℓトランスミッション:AT
平均燃費:10.0km/ℓ(短距離走行)
長所:普段通勤の足として一人で使うので十分な広さです。シートもしっかりした作りなので長時間運転しても疲れません。150kgほどの荷物を積んでも安心して走れる丈夫さもあると思います。夜間走行もLEDライトのおかげで明るく快適です。
短所:軽箱バンと比べると小回りがきかないので狭い駐車場での操作性は悪いと思います。普段小さい子供の送り迎えにも使っていますが、後席にチャイルドシートをつけているので乗り降りはかなりしにくいです。タイヤが大きいのでハンドル操作も重たい。
評価
外観:★★★★★
室内:★★★★★
走行性能:★★★★★
燃費性能:★★★☆☆
装備:★★★★★
満足度:★★★★★
このクルマの購入を検討している人にひと言
「大人の普段の足がわりに使うのは良いと思う」
■2021年式 ジムニーシエラ JL 「自分なりに手を入れてカーライフを楽しめる車であると思う」
ニックネーム:maーさん 年式・グレード:2021年式 ジムニーシエラ JL 性別:男性(60歳~) 居住地域:東京都
排気量:1.5ℓトランスミッション:MT
平均燃費:9.0~12.0km/ℓ(近場8割、遠出2割/うち山岳2~3割))
長所:運転している満足感(人馬一体のような)がある。視界が高いので遠くの状況が分かりやすく事前の準備に備えられる。構造が簡単なので下回りの手入れは比較的にしやすい。自分なりに手を入れてカーライフを楽しめる車であると思う。
短所:燃費と高速での騒音・エンジン回転数が高いので6速のオーバートップが欲しい。カーブでのローリングが大きいのでオーバースピードでの進入は厳禁である。天井の防音が貧弱で雨音が気になる。ホーンの音も貧弱である。
評価
外観:★★★★★ シンプルでかっこいい。
室内:★★★★★ 二人乗りに限定すれば満足。
走行性能:★★★☆☆ 1~5速がローギヤなので、高速巡行用オーバトップが欲しい。
燃費性能:★★☆☆☆ 現代の車では浪費もの。
装備:★★★★☆ 必要十分。
満足度:★★★★★ 期待を裏切っていない。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「山岳路を走破したいという人なら推薦。市内や近場での利用にも推薦。遠出したい人やツーリングを楽しみたい人には不向きかな」
■2019年式 ジムニー 「1年半待ちでも、待つ価値あると思います」
ニックネーム: Taka 年式・グレード:2019年式 ジムニー 性別:男性(50代) 居住地域:福井県
排気量:0.66ℓトランスミッション:AT
平均燃費:11.5km/ℓ(短距離通勤がメイン)
長所:絶対的安心感。特に冬場の頼もしさは大きい。雪国在住なので、助かっています。また、走行時の騒音レベルが、意外と低く、乗り心地も良いため、軽自動車に乗っている感が低く、快適。先代JB23と比較して、格段の進歩を感じる。
短所:特に短所的な部分は無いが、強いて上げるのであれば、燃費。主に会社通勤で片道7キロ程度の市街走行を行って、11.5キロ程度。今どきの軽自動車であれば、20キロは充分走ってくれると思う。高速道路を80キロ程度で走行して14キロ程度なので求めるのも可愛そうだが、もう少し走って欲しい。
評価
外観:★★★★★
室内:★★★★☆ 機能優先のデザインで映り込み防止で樹脂のシボを工夫されているそうだが、もう少し高級感を出して欲しかった。
走行性能:★★★★★ 比類なき走破性能。日本の林道にベストマッチ。
燃費性能:★★☆☆☆ もう少し頑張って欲しい。
装備:★★★★★ アイドリングストップは不要だと思う。今の世の中仕方無いが。
満足度:★★★★★ とても満足。
このクルマの購入を検討している人にひと言 「1年半待ちでも、待つ価値あると思います。特に積雪地域在住であれば。リセールも非常に高く、所有する価値あります」
3代目 JB23/JB33/JB43型 (1998~2018年)
1998年の軽自動車規格の改正にともなってフルモデルチェンジを受けて登場したのが3代目。エンジンはK6A型660cc直3DOHCターボ。軽自動車枠のジムニーは、JB23型と呼ばれ、JB23-1型からJB23-10型まで改良が重ねられ、実に20年に及んで作り続けられた。JB33型はジムニーワイド、JB43型はジムニーシエラとして普通車枠のクルマである。
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■2012年式 ジムニー XG「乗ってみると車重があるので遅いが、運転が楽しい」
ニックネーム:みない 年式・グレード:2012年式 ジムニー XG 性別:男性(50代) 居住地域:静岡県
排気量:0.66ℓトランスミッション:MT
平均燃費:12.0km/ℓ(郊外、渋滞なし)
長所:雑誌等の評価がよく、これまで食わず嫌いだったが、程度の良い中古が見つかったので購入しました。乗ってみると車重があるので遅いが、運転が楽しい。また、パーツが豊富にあるので、いじる楽しみがある。主に一人で乗るので室内は狭く感じていません。
短所:ホイールベースが短いので乗り心地が悪いです。4WDの切り替えがセレクトスイッチなので物足りない。やはりセレクトレバー式のほうがいいです。パーツは豊富にありますが、いじりすぎると不正改造になってしまうので注意が必要です。
評価
外観:★★★☆☆
室内:★★★☆☆
走行性能:★★★☆☆
燃費性能:★★★☆☆
装備:★★☆☆☆
満足度:★★★★☆
このクルマの購入を検討している人にひと言
「一度乗ってみてください」
■2005年式 ジムニー 「普通に乗っている分には不満もなく、車高が高いぶん先も見通せて運転も楽です」
ニックネーム: よしです 年式・グレード:2005年式 ジムニー 性別:男性(50代) 居住地域:千葉県
排気量:0.66ℓトランスミッション:MT
平均燃費:14.0km/ℓ(意外と燃費が良い)
長所:多少のギャップも関係なしに走行できます。特に田舎道の凹凸も減速せず走れます。また悪天候時に威力を発揮する4H(時々4L)は頼もしいですね。普通に乗っている分には不満もなく、車高が高いぶん先も見通せて運転も楽です。
短所:もうね、660ccの排気量に見合った動力性能しか持ち合わせていないので、高速巡行時の追い越し加速は……我慢しないといけないレベルですが、一応、100km/hぐらいまでは問題なく走行できます。まぁ、高速道路での追い越し車線は走行しない方が無難かな。あと、荷室が無いので大きな荷物は後席を使用するため、定員を考えないとつらい所です。
評価
外観:★★★☆☆ 意外にも2ドア。
室内:★★☆☆☆ 年代の古さが…。
走行性能:★★☆☆☆ まぁ~こんなものでしょう。
燃費性能:★★★★☆ 意外に良燃費! 特に定速走行をすると16km/ℓをこえる。
装備:★★★☆☆ 必要なものついてます。
満足度:★★★★☆ 問題ないです。
このクルマの購入を検討している人にひと言
「動力性能以外問題ないです」
2代目 SJ30/SJ40/JA71/JA51/JA11/JB31/JA12/JA22/JB32型 (1998~2018年)
1970-1981年の初代からフルモデルチェンジを受けて登場したのが、1981年に登場した2代目。キャッチコピーは「Tough & Neat」。登場当初は、LJ50型539cc2サイクル(!) 直3エンジンを搭載していた。以後、日本の軽自動車規格の変更などに伴って改良が重ねられて17年間進歩を続け、怒涛のバリエーション展開となった。
■1985年式 ジムニー SJ30 JC 「高速道路の長距離が多いが、直進安定性が非常に高いので下手な最新の車より楽」
ニックネーム:おおかみ はな 年式・グレード:1985年式 ジムニー SJ30 JC 性別:男性(50代) 居住地域:広島県
排気量:0.55ℓトランスミッション:MT
平均燃費:6.0~13.0 km/ℓ(高速で13km、街乗りで9km、郊外で11km、冬の山道6km)
長所:国産最新の2ストロークエンジンを搭載しているので、走っていても気持ちが良い。前後輪のバランスが良く、オールシーズンタイヤでも凍結路以外ならスルスル走る。チェーン、スコップ、ウインチは積んでいるけれども自分で使うより他車を助ける方が多いくらい。高速道路の長距離が多いが、直進安定性が非常に高いので下手な最新の車より楽。遮音も完璧にしたしクルーズコントロールも付けているので、走行車線を自堕落に走れるため、AACが付いているプリウスより楽。35年も前の車なのに純正部品のあらかたが(最近、欠品がぱらぱら出てきた)出てくるスズキは凄いメーカー。
短所:一度、高速道路でエンジン焼き付きしたので、以来、なんでもない加減速の音とかでも胃がキリキリする。純正オイルを入れていた周りの車は同様に焼き付いたので高いオイルを入れている。最近、大変値上がりしたので財布に厳しい。赤外カットフィルム、断熱塗装、遮熱インシュレーターを入れているのでなんとか生きていけるが、クーラーが無いので夏は暑い。2ストはオクタン価の低いハイオクを使うと焼きつきにくい、などとまことしやかにささやかれているため、ハイオクを使用しているので高くついている。
評価
外観:★★★★★ 屋根の雪を降ろしてからでないと、ドアを開けると雪が車内に入る。雨もちょっと入る。角形で車内スペースを最大にしているから仕方ないのか。一回周って新型が同じ外観に戻った程なので、デザインは良いかと。当時のメタルヒーローの主人公も乗っていましたし。
室内:★★★★★ 運転席の上のスペースが広く、妙な開放感と落ち着きがあります。35年経ってもシートのヘタリとか少なく、ペラペラなのに座り心地が大変良い。椅子の間に塩ビ管を組んで板を敷くと175cmの私が寝られるスペースが出現。最低限許せる広さ。
走行性能:★★★★★ 常に全開! ですが、高速道路で80km走行車線以外は、普通の流れには問題なくついて行けるかと。ヤバげな道を見ると入りたくなるので困ります。
燃費性能:★★★★☆ 十分でしょう。
装備:★★★★☆ エアコン以外の欲望は全て叶えたつもり…です。
満足度:★★★★★ たまらん!
このクルマの購入を検討している人にひと言
「私が中古車を買った8年前は安かったのですが、今は相当な値段になっています。昨今の旧車ブームでパーツなども欠品が出て来ましたが、まだ、エンジンフルオーバーホールが出来るだけの部品は揃うと思います。普通の国産旧車に比べるとスズキの部品供給は信じられない位良いです。ただし、値段は上がっています。“前の番号打ったら1700円って出たんですけど、今打ったら4800円って出たんですけど注文されます?”みたいな感じで。でも、倉庫代と思えば安いし、何より純正パーツが事もなく出てくるというのは、旧車マニアにとっては夢の様な話ですし。最近、ちらほら欠品が出て来たのが困り物ですが、インドではかなり後まで作っていたので、eBayとかで探すと出るかも。後はサビです。この車体まで防錆鋼板になっていないので、錆びます。直しましょう。いろいろ壊れます。古いので。直しましょう。いろいろ調子を悪くします。古いので。調整しましょう。昔はパーツ一つ、調整の情報一つに苦労していた頃に比べれば、ネットのある今は格段に楽! さぁ、ようこそ、旧車の世界へ!」