メルセデス-AMG PureSpeedコンセプトは、メルセデス・ベンツの伝統を称えつつ、純粋で妥協のないレースカー流儀のデザイン、革新的な素材、モダンなテクノロジーを備えており、250台限定で最も熱心なメルセデス・ベンツの愛好家とコレクターにのみ提供される。
1955年にスターリング・モスとデニス・ジェンキンソンがイタリアで開催されたミッレミリアにおいて優勝したメルセデス300 SLRなど、メルセデス・ベンツの伝説的なレースカーにインスパイアされたメルセデス-AMG PureSpeedコンセプトは、非常にダイナミックなパフォーマンスとレースの美学とを組み合わせた唯一無二のドライビングマシンとして頂点に君臨する1台だ。
メルセデス-AMG PureSpeedコンセプトの特徴の一つに、従来の車両のAピラーに置き換えられたHALOシステムがある。これはF1マシン由来の技術で、事故発生時にドライバーの頭部を保護する。また、特別に専用設計された空力的に最適化された2つのヘルメットも安全装備の一つだ。
コクピットは屋根、ウィンドスクリーン、サイドウィンドウによって外界と乗員が分離されないデザインとなっており、IWCシャフハウゼンによってデザインされたカスタムクロックがインテリアにセットされている。
長いボンネットと非常に低いフロントエンド、そして目立つシャークノーズを持ったメルセデス-AMG PureSpeedコンセプトは真のパフォーマンスカーであり、フロントのAMGロゴの入ったワイドな下部エアインテーク、ソフトノーズに黒いクロームメッキが施されたメルセデスのエンブレムなど、メルセデス‑AMG ONEハイパーカーからインスピレーションを受けている。
車体下部のテクニカルで鮮明なカーボンファイバー製パーツは、車体上部の官能的で丸みを帯びたスタイリングとのコントラストを成し、前後のホイールには独特のカーボンファイバー製カバーがセットされる。また、エアロフリックスを備えたサイドシルパネルやリヤホイール上の筋肉質なショルダーなど、モータースポーツの伝統に敬意を表したディテールにも留意されてデザインされている。
ル=マン・レッドからグラファイトグレーにかけての色のグラデーションに黒いAMGパターンが描かれた印象的なカラーリングは、1924年にシチリアで開催されたタルガ・フローリオレースで優勝したメルセデス車のカラースキームに敬意を表したものだ。