ヒョンデは、6月下旬に韓国で開催される釜山モビリティショーでの発表に先立ち、同社初のAセグメントのサブコンパクト電気自動車、インスターのティザーイメージを初公開した。
インスターは、韓国専売モデルであるキャスパーをベースに開発されたモデル。韓国では「キャスパー エレクトリック」というバッジがつけられるが、世界市場ではインスターの名称が与えられる。ヒュンダイによると、この名前は「親密」と「革新的」に由来しており、「走行距離、テクノロジー、安全機能の面で新しい基準を満たし、このセグメントの購入者が期待するものを再定義する」と語っている。
エクステリアは、全体的な形状の多くがベースとなったキャスパーと共有されている。フロントエンドには円形のLEDデイタイムランニングライトを装備。ピクセルグラフィックの方向指示器も目を引き、ボディはキャスパーよりもわずかに大きいようにも見える。
ティザーイメージでは充電ポートが前面に表示され、スポーティーな4本スポークホイールも確認できるほか、キャスパーと同様にブラックアウトされたフェンダーやルーフレールも見てとれる。
全体的な形状はキャスパーに似ているが、リヤセクションでも多くの調整が加えられている。LEDテールライトは再設計され、IONIQ 5やIONIQ 6のようなよりシンプルなピクセルデザインが採用されているほか、テールゲートには「Inster」のバッジも確認できる。
キャビン内の写真は公開されていないが、デジタルインストルメントクラスター、中央の大型インフォテインメントスクリーン、存在感のある3本スポークのステアリングホイールなど、キャスパーから多くの要素を共有すると予想される。
注目の価格だが、ヒョンデは2万1500ドル(約338万円)未満に抑えることを目標としており、同ブランドで最も安価なEVになることは間違いない。日本での発売は未定だが、円高が進めば300万円以下も期待できるかもしれない。