ピレリから新しいオールシーズンタイヤ「チントゥラート オールシーズンSF3」が登場! 16〜19インチの35サイズを設定

ピレリジャパンはこのほど、新しいオールシーズンタイヤ「チントゥラート オールシーズンSF3」を順次発売すると発表した。国内発売サイズは16〜19インチの35サイズで、価格はオープン。

バーチャル開発システムにより、さまざまな気象条件下でブレーキング時における高レベルのコントロール性能を実現

チントゥラート オールシーズンSF3」は、都市部に住み、一年を通して気象条件を問わず安全な走行性能を求める中型車および小型車のオーナー向けに開発された。設計にはバーチャル開発システムが駆使され、さまざまな気象条件下でブレーキング時における高レベルのコントロール性能を実現している。

このタイヤは全サイズ(発表時発売予定サイズ数)で欧州タイヤラベリングのウェットグリップ最高評価「A」を取得している。また、雪上でのコントロール性能は、厳しい冬の条件で認定されたタイヤであることを示す3PMSFマーキングによって証明されている。

乾燥した路面においては、冬タイヤよりも夏タイヤに近い安定性、静粛性、転がり抵抗を確保。その多用途性は、ドイツの独立認証機関であるDEKRA(デクラ)のテストによって確認され、複合ブレーキ(ドライ、ウェット、雪の各条件を考慮)において高評価を獲得している。また、T.V S.D(テュフズード)認証機関からも、さまざまな走行状況における強みを評価され、認定マークを授与されている。

このタイヤには、3Dサイプを備えた「アダプティブトレッドテクノロジー」を前モデルから継承。タイヤの寿命を通じて雪上でのグリップ力を向上させるためにさらに改良されている。タイヤが摩耗すると、これらのサイプの形状が直線からジグザグパターンに変化し、トレッドの深さが減少しても雪を捉える表面積が増加する。また、サイプはタイヤを通して伝わるエネルギー量に応じて開閉し、必要に応じて冬用の形態から、より硬くコンパクトな夏用のパターンに変化。これによりブレーキ性能、ロードホールディング性能、ドライビング精度が向上する。

前世代モデルと比較して、より広い溝とより鋭角な方向性トレッドパターン設計も、雪上性能の向上に寄与。これらの機能は雨天時の水の排出にも役立ち、ハイドロプレーニングのリスクを軽減してくれる。このシーランド比の最適化により、快適性も向上している。欧州タイヤラベリングの騒音に関して「A」または「B」のグレードを獲得している。

革新的な素材の採用によりトレッドパターンの溝の進化が可能となった。一般的に、幅広の溝を採用するとサマー性能に関して最適なパフォーマンスが損なわれるが、「チントゥラート オールシーズンSF3」に使用されているコンパウンドは、高温下でもタイヤの剛性、安定性、応答性のバランスを保つことができる。これはがドライブレーキングで高評価を得たDekraテストによって強調されている。

同時に、この新しいタイヤは寒さの中でコンパウンドが硬化しないため、冬でも同等の効果を発揮し、グリップ力が向上している。これは革新的な材料成分の導入によるもので、寒冷時に高い運動性能を維持しながらも、高温時には適度な硬さを保つことができる特殊な微細構造を持つポリマーの新配合、低温時のグリップを確保する天然由来の新樹脂、濡れた路面でのグリップ力を損なうことなく雪上性能を最大化するリキッドポリマーなどが挙げられる。

設計にあたっては、バーチャル開発システムが用いられた。バーチャルモデリングの使用は設計プロセス全体を通じて基本となっており、コンパウンドとトレッドパターンの設計を並行して開発できるため、それぞれの特性が連携して望ましい結果を達成することが可能になる。仮想化により、タイヤにかかる物理的応力の分布を正確に設計することも可能になりった。その結果、エネルギーは接地面積全体に均等に分散され、摩耗、騒音、転がり抵抗の点で一連のメリットが得られる。これにより、タイヤ寿命が伸び、運転の快適性が向上し、燃費と関連する排出ガスが改善される。

なお、「チントゥラート オールシーズンSF3」にはBEV・PHEV の特性を高める技術を搭載したタイヤであることを示すElectマーク付きサイズも用意されている。このほかピレリでは、SUVなどの高重心車用にオールシーズンを含むさまざまなシーズンに向けたバリエーションを持つ「スコーピオン」シリーズもラインナップしている。

※一部サイズで採用しているシールインサイドタイヤは、タイヤに異物が刺さっても空気圧を失うことなく運転を継続することを可能にするピレリの構造技術が導入されている。空気圧の抜けの原因となる多くのアクシデントに対応する。

ピレリ公式サイト「オールシーズンタイヤ」

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