目次
購入費や維持費も割安で操作や取り付けも至って簡単
セキュリティカメラと聞くと「高価」「維持費がかかる」「設置が面倒」などマイナスイメージを持つ人もいると思われるが、それはビデオカメラの映像を録画保存していたような大昔の話。最新のネットワークカメラは1万円以下でも十分高性能なモデルを入手でき、電源も内蔵バッテリーやソーラー充電の採用でワイヤレス運用が可能な機種も存在する。撮影している映像はWi-Fi接続などインターネットを経由して自宅のパソコンや手持ちのスマホでリアルタイムに閲覧が可能。もちろん映像の保存もそのままパソコンやスマホ、クラウドサービスなどに映像を蓄積することができ、維持費も最小限に抑えられるのだ。
センサーライト一体型で目立たず屋外に設置できる
ポータブル電源で有名な『ANKER(アンカー)』が手がけるスマートホームブランド『Eufy(ユーフィ)』の最新モデル『Solar Wall Light Cam S120』は、屋外用センサーライト一体型のセキュリティカメラ。充電池とソーラーパネルを搭載し、電源接続は不要。映像もWi-FI経由のワイヤレスで、手持ちのスマホなどで映像を確認できる。見た目もカメラ然としていないので、犯罪者に気づかれることなく映像をバッチリ残すことができるのだ。
設置・運用の際には乗っ取りとプライバシー侵害に要注意
しかしセキュリティカメラを設置・運用する際にはいくつかの注意点がある。まずひとつがセキュリティカメラの乗っ取りだ。いわゆるハッカーと呼ばれる人たちが、ネットワークに接続しているセキュリティカメラを詮索。IDやパスワードを解析して乗っ取るというものだ。仮にガレージでの映像が漏洩しても、それほど大きな問題にはならないと思うが、室内なら大問題。対応策としてはIDやパスワードは購入時の初期値はそのまま使わず、必ず変更してからネットにつなげること。また少々手間だが数カ月ごとにパスワードを変更するのも非常に有効だ。
もうひとつの注意点はSNSなどへの投稿による、プライバシーの侵害だ。セキュリティカメラで撮影した映像を公開すること自体は法律違反にはならないが、その映像を被写体の許可なくSNSなど公共に流してしまうと、プライバシー侵害で訴えられることもある。たとえクルマを盗んだ憎き犯罪者にも人権は存在するのだ。
また、盗難車捜索などでSNSに映像を公開する場合には、通りがかっただけの明らかに無関係の人でも必ずぼかしを入れるなど、細かな配慮が必要だ。たまたま撮れてしまった面白映像も然り。面倒なトラブルに巻き込まれないためにも、このふたつは必ず留意しておこう。