ヒョンデ傘下のキアは、新型ピックアップトラック「タスマン」を発表したばかりだが、多くのピックアップとは一線を画す珍しいデザインを誇っており、世界で注目を集めている。
キアがトラックの世界へ進出したことが良いアイデアだったかどうかは、時が経てばわかるだろうが、タスマンは、お馴染みデザイナーのTheottle氏にタスマンの派生モデルがどのようなものになるかを、想像させるインスピレーションを与えたようだ。
もちろん、ヒュンダイが、タスマンをベースにしたピックアップを製造することを発表したわけではなく、現段階では噂に過ぎない。同ブランドは、米国ですでに「サンタクルーズ」が販売されているが、これはキアよりもライフスタイル志向で、それほど頑丈ではない。キアのラダーフレームシャシーにより、サンタクルーズより、頑丈で高性能になる可能性があるのだ。
ヒョンデ版「タスマン」予想CGは、新型コナに似たLEDライトバーと、サンタクルーズに似た頑丈なグリルが付いている。また、コナのような鋭いキャラクターラインも、ピックアップトラックの側面に施されている。
おそらくもっともも大きな改良点は、タスマンのクセが強い口ひげのようなフェンダーフレアをなくし、より洗練された、より伝統的なフェンダーを採用したことだ。また、後部に施した、ライトバーと新しいLEDテールライトも専用デザインとなっている。
タスマンの量産型には、最高出力277ps、最大トルク421Nmを発揮する2.5L直列4気筒ターボチャージャーエンジンと、最高出力207ps、最大トルク441Nmを発揮する2.2Lターボディーゼルが搭載される。ユニボディ構造を採用するヒュンダイ「サンタクルーズ」とは異なり、タスマンはラダーフレームシャシーを採用しているのが特徴だ。
とすれば、やはりヒョンデバージョンを作りたくなるのも当然だろう。日本市場に徐々に浸透している同ブランドが、強力なピックアップトラックを日本市場に導入すれば、トヨタ・ハイラックスや三菱トライトンの強力なライバルとなることは間違いない。