ロトパックス用ホルダーも!「IPF」が使えるジムニー用アクセサリーを続々リリース【東京オートサロン2022】

2022年になってもジムニーが元気だ。さまざまなメーカーがジムニー用アイテムをラインナップしているが、その中でも注目はランプメーカーのIPF。ランプ類にとどまらず、ユーザー目線で開発された機能パーツを続々とリリース予定だ。

PHOTO&TEXT●山崎友貴(YAMASAKI Tomotaka)

ジムニーのユーティリティを向上させるIPFのアクセサリー類に注目

ジムニー業界の活況は相変わらずで、2022年になってもジムニーの機能性を拡張するパーツが続々とリリースされている。便利グッズと言えば、星光産業EXEAジムニーアクセサリーが代表的な存在だが、今年は老舗のランプメーカーも市場を賑わせてくれそうだ。

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そのメーカーとは「IPF」。IPFと言えば、80年代から90年代にかけて、オフロード4WDやラリー車の補助ランプで一世を風靡したメーカーだ。自動車メーカー各社のヘッドランプなどを製造しているサプライヤーとしても知られている。そんなIPFが昨年あたりから、ジムニー市場に本格的に参画している。

ハイビーム補助灯やLEDライトバー、作業灯火の販売はさることながら、2021年には四駆パーツメーカー「JAOS」とコラボしたジムニー用ルーフラックをリリースするなど、ジムニーユーザーには目が離せない状況が続いている。

荷室のデッドスペースを有効活用

「東京オートサロン2022」にも2台のジムニーを出展するほどの力の入れようだが、大きなトピックのひとつが、「カーゴエクステンションfor JIMNY」。ジムニーの荷室を広く使いたい時、セカンドシートを倒すのがセオリーだが、実際に荷物を積むと困ったことがいくつか起こる。そんな“ジムニーあるある”のひとつが、セカンドシートの足元空間に荷物が落ちてしまうことだ。さらに、樹脂製のシートバックパネルの上を荷物が滑ったり、ほんの少しだけリア方向に荷物がはみ出して、リアゲートが閉まらないなんてことも。

これらを1アイテムで解決してくれるのが、この商品なのである。見た目はL字形の金属製プレート。リアシートのヘッドレスト穴を使って装着する。この商品の最大のメリットは、これまでデッドスペースになっていたセカンドシートの足元空間の上が荷室として活用できることだ。このパーツの使用によって、最大180mmものラゲッジスペースが生まれる。

IPF製ジムニー用パーツ
2列目の足元空間の隙間をふさいで荷室として有効活用。

さらに前後の位置を3段階で調整できるので、荷物の大きさが変わっても滑り落ち防止機能を発揮することができるのだ。ちなみに外したヘッドレストを差し込める穴が付いているので、ホルダー機能も付加。一石何鳥もの機能を持った便利アイテムなのである。ちなみに予価9800円で、3月末発売予定だ。

IPF製ジムニー用パーツ
後席のヘッドレストを固定可能。
IPF製ジムニー用パーツ
カーゴエクステンションfor JIMNY(予価9800円)

クォーターウインドウが便利な荷物掛けに

次なる注目アイテムは、『サイドストレージパネル』。クォーターウインドウの脇に付けるメッシュ状のラックで、ポーチなどを取り付けることができる。Iボルトを取り付ければ、カラビナなどを架けることも可能だ。

本体が金属製でできているので、マグネットが付いたライトなどを取り付けることも可能。何かと荷物の多いアウトドア派には重宝するアイテムで、荷室に荷物を満載した時にガラスの破損を防止する効果もある。また、車内をタフなイメージにドレスアップすることもできる。

車内への取り付けは簡単で、上部はアシストグリップのネジ穴に共締めし、下部はアクセサリーホールを使って固定する。窓の外から見ると、うっすらとメッシュが見えて、これがまた何ともヘビーデューティに見えるのがいい。予価は1万8700円(左右セット)で、3月末発売予定だ。

IPF製ジムニー用パーツ
サイドストレージパネル(予価1万8700円)

大人気のロトパックスをルーフラックに装着

3つ目は、同社のルーフラックにロトパックスを装着するためのパーツ。ロトパックスはもはやジムニーには欠かせない機能アイテムだが、ルーフラックに装着するという点が新しい。純正のキーロック付きで、同社製ルーフラックだと2個まで取り付けることが可能だ。予価は4950円/個で、3月末発売予定。また同社製リアラダーに取り付けるロトパックスホルダー(予価4950円/個)は、1月末にリリースされる予定だ。

IPF製ジムニー用パーツ
IPF製ジムニー用パーツ
ロトパックスホルダー(予価4950円)
ROTOPAX装着状態

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ランプバーのON/OFFをスマホのアプリで操作可能に

最後にご紹介したいのが、特に注目したい新兵器。リリース時期などはまだ未定だが、同社のランプバーをスマホでコントロールできるWiFiユニットだ。周知の通り、ルーフ上に取り付けたランプ類は法規的にスイッチをボンネット内など手が届かない場所に設置しなければならない。

しかし、夜間の林道走行など実際の使用シーンを考えると、それは非常に面倒。いちいちクルマを降りて、ボンネットを開けるなんてことはやっていられない。そこで、従来スイッチがあった箇所にWiFiのコントロールをユニットを付けることで、スマホの専用アプリでON/OFFや照度調整ができるようにした。これがあれば、手元で簡単にライトバーなどをコントロールすることができるわけだ。

もちろんコントロールユニットにもスイッチが付いており、もしスマホがバッテリー切れになった場合でも、こちらでON/OFFができるように考えられている。このユニットをつければ、ワークランプなどもコントロールすることができるという。同社にはリモコン付きのライトもラインナップされているが、このユニットは多様なランプで使うことができ、さらにスマホを使うので、価格がリーズナブルにできるというメリットがある。発売時期、価格は未定だが、夏頃にはリリースされそうなので、乞うご期待だ。

同社からは、今後もジムニー用アイテムがまだまだ出そうなので、今後も目が離せない。オフロード4WDを知り尽くしたブランドだけに、どんな商品が出てくるのか楽しみだ。

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著者プロフィール

山崎友貴 近影

山崎友貴

SUV生活研究家、フリーエディター。スキー専門誌、四輪駆動車誌編集部を経て独立し、多ジャンルの雑誌・書…