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トヨタ・ヴェンザにNightshade Edition(ナイトシェード・エディション)が設定された。ハイブリッドのパワートレインは、メーカー推定複合燃費39.0km/Lを実現。ルーフはフロストモードに切り替えることが可能で、優雅な居住性も併せ持っている。
ダークに仕上げられたエクステリア
トヨタ・ヴェンザは、中型CUVセグメントとして2022年に登場した。そして2023年にヴェンザのスタイルにクールさを加えたNightshade Edition(ナイトシェード・エディション)が新たに追加される。XLEをベースに3色のエクステリアカラーが設定され、ブラックアウトトリムを採用することで独特の存在感を放っている。
Nightshade Editionに設定されたエクステリアカラーは、Celestial Black(セレシタル・ブラック)、Wind Chill Pearl(ウィンドチル・パール)、Ruby Flare Red(ルビーフレア・レッド)の3色。サイドミラー、ドアハンドル、サイドシルガード、オプション追加のルーフレール、さらには、19インチのマルチスポーク・アルミホイールはすべてブラックで統一され、一貫性のあるダークな印象を受ける。
ヴェンザの豪華さの革新は、車両上部に設置されている。それは、NightshadeとLimitedグレードに用意された「Star Gaze」固定パノラマガラスルーフだ。このルーフガラスには、エレクトロ・クロミックガラス技術が用いられており、ボタン切り替えで、透明モードと、曇りがかったフロストモードを切り替えることができる。広いパノラマルーフが直射日光を抑えながら、より開放的で快適な室内空間を演出してくれる。
デジタルに特化したインテリア
ヴェンザは、高い操縦性と5人乗りの十分なスペースを始め、9つのJBL製プレミアムオーディオシステム、12.3インチのフルデジタルメーター、デジタルバックミラー、10インチのヘッドアップディスプレイなど、映像や音質に特化した充実した室内空間を持ち合わせている。
運転席は8ウェイのパワーシートを全グレードに標準装備し、Limited(2023年モデル)には助手席にも同様のシートが追加されている。運転席パワーシートは、乗り込みの際に自動で最後尾まで移動してドライバーが乗りやすいようにしてくれる。エンジンをスタートさせるとドライバーシートは自動で元の位置に戻る。
ヴェンザは、2列目の後方に815Lのスペースを備え、リアシートをたたむと最大1,560Lもの巨大な空間をつくることができる。トノカバーは、使用しないときはカーゴエリアデッキ下のスペースに収納が可能。
実績のあるトヨタ式セーフティシステム
2023年型ヴェンザは、従来のTNGA-Kプラットフォーム衝突保護に加えて、トヨタ・セーフティ・センス2.5が標準で装備されている。このシステムには、歩行者検知システムが搭載されており、交差点で曲がる際に対向車や歩行者を検知する能力が、先代モデルよりも強化されている。状況に応じて音声と映像で注意喚起、または自動ブレーキを行ってくれる。さらには、危険時の緊急回避操舵を安定させるステアリングアシストまで装備されている徹底ぶり。
車両が車線を走行中には、ウィンカーを出さずに車線を外れようとすると音声でアラートを発するようになっている。さらに、レーン・トレーシング・アシストはDRCCを作動させると、ステアリングアシストが作動し、車線内側に合わせてドライバーをサポートしてくれる。オートマチック・ハイビームは、先行者や対向車を自動で検知した場合には、自動でハイビームをロービームに切り替える機能である。
高燃費ハイブリッドシステム
2023年型ヴェンザには高効率の2.5L DOHC 4気筒エンジンと3つの電気モーター、リチウムイオンバッテリーをコンパクトにまとめたトヨタ・ハイブリッドシステムⅡが搭載されている。トヨタの実績あるハイブリッド技術は、システム合計で219馬力をシームレスに発揮し、ヴェンザの力強い走りをサポートする。電気モーターによる低速域のトルクがアップされたことによってスムーズで加速感や応答性が高められている。ハイブリッドシステムは、エンジンを高回転させることなく、無理のない静かな加速を実現している。
ドライビングモードは「NORMAL」、「ECO」、「SPORT」の3つから選択することができる。「NORMAL」モードは日常での運転に最適なモード。「SPORT」モードは、「NORMAL」よりもスロットルレスポンスが向上し、よりアクティブなドライブを楽しませてくれる。「ECO」モードは、スロットルと環境ロジックを変更し、燃料とバッテリーの燃費が最も効率化できるようになる。さらに、EVモードでは、短距離の低速走行で電気のみでの走行が可能。
新型ヴェンザは、ハイブリッド・パワートレインの利点を最大まで活用した全輪駆動システムを標準搭載している。このシステムは、駆動力の最大80%を後輪に先行して配分させることで、スタート時のスリップを抑制してくれる。さらに、アンダーステアを抑制し、コーナリングの俊敏性を高めてくれる。トルク配分は、定速走行時には100:0、滑りやすい路面では20:80と状況に応じて自動で変更する。ドライバーはインフォメーション・ディスプレイでトルク配分を確認することができる。