目次
街乗り重視の動力性能に特化 多彩に使える後席レイアウト
全長と全幅に厳しい制約が課される軽自動車の中で、制限まで余裕の残るルーフ高を引き上げることで豊かな居住空間をアピールするという、昨今の売れ筋流儀に則った日産発のモデルがルークス。初代はスズキからのOEM供給であったものの、二代目からは三菱自動車との合弁会社である〝NMKV〞が開発を担当。現行三代目は2020年からの発売。三菱ブランドのeKクロスとは、基本設計をともにする兄弟車となる。
エクステリア
ルークスの場合、「ハイウェイスター」がカスタム系に相当するが、ターボ車が選べるのは「ハイウェイスター」に限定される。街乗りシーンに必要な動力性能が得られ、フロントグリルなどの顕示性も控えめの方が好ましいといったユーザーからは、まずはキャビン容量の広大さこそが特徴である標準車のルークスに照準を当てるという人も存在するはずだ。
インストルメントパネル
居住性
実際、大人4名乗車でもスペースは有り余るほどで、後席には長大なスライド機構が備わるため、必要とあらばアクセス性向上や大きなラゲッジスペース容量を確保するために、後席を前席近くに寄せたレイアウトをとることも簡単。
うれしい装備
月間登録台数 5137台 ルークスハイウェイスターを含む (21年8月~22年1月平均値) 現行型発表 20年2月 WLTCモード燃費 20.8km/l ※FF車
ラゲッジルーム
装備レベルやインテリア各部の仕上がりが小型車に負けない水準であることは、軽自動車への参入が遅かった日産ならではの事情が、むしろ功を奏しているとも考えられる。激戦のカテゴリーへ満を持して参入してきただけに、ライバルを研究しつくしたことが実感できる一台だ。
※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.140「2022年軽自動車のすべて」の再録です。
http://motorfan-newmodel.com/integration/140/