目次
エンジンを守るために付けるのだ!
エンジンを壊さないためには油圧計でのモニタリングが重要だ、という話を前回させていただいた(まだ未読のかたは下記リンクより!)。そこで今回は取り付け編である。
メーター装着などで面倒なのが、配線処理。いろいろ電源を引っぱってこないといけないのである。
今回装着するデフィのFDというメーターの場合はというと、「常時電源」「イグニッション」「イルミネーション」「グラウンド」を取る必要がある。
常時電源はバッテリーとも言われるもので、常に電気がきている線。
イグニッションはエンジンをかける状態になると電気が流れる。
イルミネーションはライトオンになると電気が流れる。
グラウンドはマイナスであり、アースとも呼ばれるもの。
こういった電源を通常はナビの裏側まできている電線から引っぱってくる必要がある。
エレクトロタップというものでバチンとやれば電気を簡単に引けるが、配線が切れるトラブルも多い(筆者・加茂はこの方法は嫌い)。
それを防ごうとすると、一旦皮膜を剥いてそこに新たな線をはんだ付けして、再度ビニールテープで絶縁処理して……という手間が必要だった。
そして素人が適当にやるとあとで通電したりしなかったりして、「謎の動きをするクルマ」が完成してしまうのである。
そういったトラブルが多かったが、それらから我々を救ってくれる救世主が「のれんわけハーネス」だ。
これはスバルの純正部品で、クルマのカプラーにカチッとはめるだけで、各種電源がギボシで取り出せるというスーパー便利商品なのである。
しかも純正部品! その安心感たるや、セブン-イレブンのおにぎりに匹敵するくらいである。
この、のれんわけハーネスは初代86/BRZでも使えるし、GR86でも使えるのである。早速装着。すると、今回のメーターで欲しい先はすべてきている。そこに接続するだけである。
ギボシを作るときのスゴイヤツ!
メーター側の配線をギボシにしてけば、のれんわけハーネスに差すだけでメーターが使える。でも、このギボシにするのがまた面倒である。皮膜を剥くのが、クッソめんどっちぃのであるよ。
で、そこでオススメなのが、TONEのオートワイヤーストリッパー。ワイヤーを挟んで握るだけで「ムギュッ」と配線が剥けるのである。もう、面白いように剥ける。
じつはこういったものは電気の世界では普通にあったらしいが(読者の皆さまもご存じだったことでしょう)、加茂は使ったことがなかった。
イベントのTONEのブースで思わず買ってしまったのが、役に立つ日が来たのである。
価格は4000円(メーカー希望小売価格)と高くなく、ネットではもう少しリーズナブルに買えるオススメ商品なのである。
これで配線を剥いて、ギボシに差し込んで圧着すれば簡単にギボシが作れる。あとはのれんわけハーネスの所定のところに差すだけである。
今回は油圧計を動かすための配線のほかに、のれんわけハーネスに車速信号も来ていたので、これもつないでおいた。これでメーターに車速も表示できるのである。
オススメのマウント方法はコレ!
困ったのは装着位置である。見やすいのはどの位置か。
個人的には、できるだけ目立たないようにしたいが、ダッシュボードにゴテッと並べるのはあんまり好きではない。でも、走行中に確認はしたい。
となると、下のほうに装着するのもちょっと違う。結局現在は暫定で純正メーターの手前のもっとも低いところにマウントしてみた。
純正メーターの下側はとくに重要な情報はなさそうだったので、とりあえずここに置いた。
なぜとりあえずかというと、きっちりと固定していないから。FDは両面テープで専用ステーを固定する方式だが、両面テープで固定だとあとで位置を調整しにくいのと、結構取れてしまうことがある。
そこで最近はずっとマジックテープで固定している。これが具合がいいのである。ダッシュボードとメーター側のそれぞれにホームセンターで買ったマジックテープを貼っておくだけである。ちょうど振動をこのマジックテープが吸収してくれるので激しい走りでも外れないし、ズレない。でも、手が簡単に外すことができるので、位置の変更も簡単。両面テープもそこまで強くないので跡も残りにくい。オススメのマウント方法なのである。