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ホンダ・シャトル ステーションワゴンの空間価値を最大化したパッケージングが魅力
シャトルは、5ナンバーサイズの扱いやすさや優れた燃費性能と、堂々とした存在感あふれるスタイリッシュフォルム、コンパクトワゴンとしては圧倒的な広さを誇るフラットなラゲッジスペース、上質な走りを融合したコンパクトステーションワゴンだ。先代型は「フィット シャトル」というモデル名だったが、現行型からはフィットの名前が外れた。ただし、ベースは3代目フィットとなる。
フィットベースを活かしつつ、ステーションワゴンの空間価値を最大化したパッケージングは、シャトルの大きなポイントだ。荷室容量は、5名乗車時で5ナンバーサイズとしては驚きの570ℓを確保(先に紹介したアベンシスが543ℓ)。後席を倒した2名乗車時には、荷室長は最大184cm、荷室容量は最大1,141ℓまで拡大する。またリヤゲートの開口部が広く、フラットな床面に加え、リア開口部は大きく低くすることで荷物の積み降ろしがしやすく、使い勝手も良好だ。
パワートレーンは、ガソリンモデルとハイブリッドモデルの2種類が選べる。ハイブリッドモデルには、1.5ℓ DOHC i-VTECエンジンに高出力モーター内蔵7速DCT、リチウムイオンバッテリーとパワードライブユニットを一体化したIPUを組み合わせたSPORT HYBRID i-DCDを採用。低速ではEVのような静かでズムーズなモーター走行を楽しめ、アクセルをぐっと踏み込めば、エンジンがかかり力強く加速する。最近のハイブリッドモデルではトランスミッションにCVTが採用されることが多いが、シャトルはDCTなので変速もキビキビとしていてダイレクト感がある。エンジン音を聞いていても楽しい。
平均中古価格は約143万円。
たとえば「シャトル 1.5 ハイブリッドX 2017年式、走行3万7000kmで車両本体価格136万円」というようなものがある。
シャトルはいまも現行型だが、ガソリンモデルでもナビなどをつけていくと優に200万円を超えてしまう。中古では走行距離が少ないハイブリッドモデルでも150万円で狙えるため、シャトルの購入を考えている方は、中古も検討してみてはいかがだろうか。
詳細スペック:ハイブリッド X
全長×全幅×全高(㎜)=4400×1695×1545
ホイールベース(㎜)=2530
エンジン:1.5ℓ 直列4気筒DOHC16バルブ+モーター
駆動:FF
エンジン最高出力:110ps(81kW)/6000rpm(システム最高出力:137ps)
エンジン最大トルク:13.7kg・m(134Nm)/5000rpm(システム最大トルク:170Nm)
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
トランスミッション:7DCT
車重(kg):1220
新車価格:219万円
※2015年発売当時のスペック
3代目フォルクスワーゲン・ゴルフ ヴァリアント 控えめだが堅実な走りがおすすめ
フォルクスワーゲン・ゴルフ ヴァリアントは、ドイツ車を代表するCセグメントハッチバック「ゴルフ」のステーションワゴンモデル。今回紹介する3代目ゴルフ ヴァリアントは、7代目ゴルフをベースとしており、2014年1月に日本で発売された。エクステリアデザインは、堅実でシンプルなものが採用され、何年乗っても飽きがこず、長く付き合えるだろう。インテリアは、インパネ周りを中心に基本的にハッチバックの「ゴルフ7」と共通のものが採用されている。また、前モデルと比べて100ℓ多い、605ℓの最大規模の荷室容量を誇るラゲッジスペースは、大人4人で旅行をするにも充分なスペースだ。
発売当初のパワートレーンは1.2ℓと1.4ℓのガソリンターボ(TSI)エンジンが用意された。また2019年には、2.0ℓのガソリンターボ(TDI)エンジンが追加された。バランスを考えるとおすすめは、1.4ℓガソリンターボエンジンだ。7速DSG(DCT)との組み合わせで、小刻みよく加速し、運転が楽しい。パワーも最高出力140psと驚くほど高出力ではないのだが、過不足なく日常使いをするならこのくらいがベストだ。ただ一点注意が必要なのは、低速での走行はDSGの変速ショックが大きく、振動を感じるところだ。この乗り味については好き嫌いが分かれるため、検討をする際は試乗してみよう。
平均中古価格は約169万円と150万円を超えてしまうが、前期型なら150万円以内がほとんどだ。
たとえば前期型の1.4ℓモデルでも「ゴルフヴァリアント TSI ハイライン 2016年式、走行2万8000kmで車両本体価格130万円」というようなものがある。
ゴルフヴァリアントは、サイズもエンジンもちょうどいいベストなワゴンだ。
詳細スペック:TSIハイラインブルーモーションテクノロジー
全長×全幅×全高(㎜)=4575×1800×11485
ホイールベース(㎜)=2635
エンジン:1.4ℓ 直列4気筒DOHC16バルブICターボ
駆動:FF
最高出力:140ps(103kW)/4500~6000rpm
最大トルク:25.5kgm(250Nm)/1500~3500rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
トランスミッション:7DCT
車重(kg):1380
新車価格:322万5000円
※2014年発売当時のスペック
番外編:後席の乗り心地にこだわらないなら、トヨタ・サクシード/プロボックスもあり?
リヤシートの乗り心地にこだわらない方には、トヨタ・サクシード/プロボックスもおすすめだ。営業バンは大量の荷物を積んで大きな荷重がかかることを想定して設計されているため、脚周りは硬めのセッティングになっている。タイヤも硬い割にエアボリュームがあるため、粘り強いグリップ力を発揮する。足まわりもタイヤもスポーツモデルほどの限界の高さこそありませんが、意外と「攻められる」のだ。
また、エンジンは低速トルク重視型。さらにミッションのギヤ比は基本ローギヤードなので、軽い車重(プロボックスは1160kg)と相まって、空荷では活発な加速性能が発揮できる。
このように、営業バンはそこそこ「走り」が良いのだ。
見た目や後席にこだわらないならトヨタ・サクシード/プロボックスあたりもショッピングリストに入れて見てはいかがだろうか。
今回は150万円で狙えるステーションワゴンを紹介した。150万円といえどもそれぞれの性格はさまざまだ。ぜひ好みにあった楽しいステーションワゴンを見つけていただきたい。