2つのタイ向けピックアップトラックのコンセプトモデルを発表
トヨタ自動車は14日、タイにおける車両販売・生産会社であるトヨタ・モーター・タイランドの設立60周年を記念する式典を、タイ・バンコクにて開催した。トヨタ モーター タイランド 山下典昭社長がプレゼンテーションを行なったほか、トヨタ自動車の豊田 章男社長も登壇し、タイへの感謝と更なるタイ自動車産業への貢献に向けた決意を表明した。
また、そのなかで豊田章男社長はタイ市場向けの新しい2つのコンセプトモデルの発表を行った。
ピックアップトラックをベースにしながら荷台部分を自由にカスタマイズできる「IMV 0 コンセプト」とバッテリーEVの「ハイラックスRevo BEVコンセプト」だ。正式な発売は1年以上先になる予定。
この2台のコンセプトモデルについて、豊田章男社長は次のように述べている。
「この2つのコンセプトは、それぞれの役割やお客様ニーズを踏まえた、今後あるべきクルマの未来を体現しています。一つは、移動の自由や経済成長をサポートするクルマ。もう一つは、カーボンニュートラルとより良い地球環境の実現に貢献するクルマです。この2つのクルマ、特に革新的なIMV 0の準備を進めてくれているデザイナーとエンジニアに感謝したいと思います。私はこの2台が人々の生活の質を高め、新たなビジネスチャンスを提供できると確信しています」
タイでは、トヨタ車が販売台数の33%を占めトップシェアを誇っている。また、米国・日本・中国に次いで、タイはトヨタの中で4番目に生産台数が多い国であり、タイ国内においてトヨタは最も多くの車を輸出する自動車メーカーとなっている。自動車産業全体で見ても、タイは世界10番目の規模に発展していて、「アジアのデトロイト」という称号を得るほどに成長している。