XC40は事故の際、すべての乗員において負傷するリスクが最小
ボルボ・カーズの米国法人ボルボ・カー・アメリカはこのほど、IIHS（米国道路安全保険協会）が実施した安全性試験において、ボルボXC40（米国仕様）が、最高評価を獲得したことを発表した。
今回XC40が受けたIIHSの安全性試験は、アップデートされたモデレートオーバーラップ2.0テスト。IIHSは、XC40がすべてのテストカテゴリーで総合評価「Good」を獲得した唯一の小型SUVであると発表した（2022年12月現在）。
XC40は、総合「Good」評価を受けたわずか2台のうちの1台であり、すべての乗員が負傷するリスクが最小であることを示すテストに基づき、個別のテストにおいても「Good」評価を獲得した唯一の小型SUVと認定された。
このたびIIHSは、最も長い歴史を持つ衝突試験であるモデレートオーバーラップフロント評価を更新し、前後乗員に対する保護性能の格差が拡大していると指摘している。更新されたテストで「Good」評価を得るためには、車両は前列乗員の負傷リスクを最小限に抑えるだけでなく、2列目乗員も同様に負傷リスクを最小限に抑える必要がある。
ボルボ・カーズは、新しく導入された安全性テストにおいて、トップクラスの成績を収めてきた歴史がある。2014年には2002年に登場したにもかかわらず、初代ボルボXC90が、新たに導入されたスモールオーバーラップ前面衝突試験で「Good」の評価を獲得している。IIHSによると、「多くの車両がスモールオーバーラップテストで『Good』評価を得るために大幅な構造変更を余儀なくされているなか、（2014年に）XC90は2003年から同じ基本プラットフォームを採用しています」と評した。
そして今回、2017年に登場したXC40は、大きな構造変更をすることなく、再び新たなテストに合格。ボルボ・カーズ・セーフティセンター代表代行のトーマス・ブロバーグ氏は、「ボルボ・カーズでは、常に現実世界の衝突事故を研究し、独自の厳格な安全基準でクルマを設計し製造してきました。IIHSの専門家による最新のテストによって、私たちが生産するすべての車両の安全性にかけてきた努力が認められ、とても嬉しく思います」と述べている。
この結果は、IIHSテストにおける、2022年のボルボ・カーズの成功をより確かなものにした。2022年4月には、ボルボ・カーズがプラグインハイブリッド車や電気自動車を含む、テストしたすべてのモデルでIIHSから最高評価を獲得。その結果、2022年4月時点でIIHS 「トップセーフティピック＋」を最多受賞したブランドとなった。
●ボルボ・カー・ジャパン公式ウェブサイト「XC40」