MAZDA3 e-SKYACTIV-X搭載モデル長期レポート|実車確認編 スマートキーの困ったトラブル

MAZDA3 SKYACTIV-X搭載モデルを新車購入 新車1ヵ月無料点検を受けた。なにを診てくれる?

新車1ヵ月無料点検を受けてピカピカになった我がMAZDA3
MAZDA3が納車されて1カ月で803km走った。1カ月経ったので、新車新車1ヵ月無料点検を受けてきた。何を診てくるの?
TEXT & PHOTO◎世良耕太(SERA Kota)

新車1ヵ月無料点検を受けた。点検を受けた際の走行距離は803kmだった。その際、気になっていることについて2点ほど確認した。1点目はキーである。納車して1週間も経たないうちに、カバーが外れた。マツダのロゴが貼ってない、いわゆる「下側カバー」である。たまたま外れやすい個体だったという可能性を考え、納車時に受け取っていたもうひとつのキーに入れ替えて使うようにした。

こちらがマツダのマークが入った表側。

そうしたら、2個目のキーのカバーもほどなく外れた。外れて、非常時に用いる補助キーが露わになった。キーは普段持ち歩いているカバンのポケットに免許証やら名刺入れやら財布やらと一緒に入れている。カバーは本来、小さなノブを押しながらスライドさせないと外れない仕組みになっている。カバンのポケットの中で偶然、何かがノブにあたり、同時に何かがカバーを決められた方向に押す力が働いたのだろうか。

このノブ(ツメ?)を押しながらスライドしないとカバーは外れない(はず)。
外すには、それなりの操作をしないと外れないはずなのに。
スマートキーのカバーを外すと(外れちゃたんだけど)、ちゃんとキーが収まっている。

2回目のときは慌てふためいた。1回目のときはカバンのポケットの中に外れたカバーが落ちていた。2回目のときはキーを入れているポケットの中に、カバーは見あたらなかった。ポケットの中をまさぐっても、大きく開いて覗き込んでも、カバーは見当たらない。念のためにカバンの他の部屋も確認したが、カバーは見あたらなかった。どういうこと?

こうなると落ち着かない。スマホをなくしたときと同じである。自分がどこでどういう行動をしたのか、必死に思いだそうとした。センターコンソール奥のトレイにキーを置いた気がすると思い、クルマに戻って該当する場所を確認した。が、見あたらない。キーを拾い上げるときに落ちたのかな? と思い、運転席側の足元をなめるように確認したが、やはり見当たらない。助手席側も確かめたが、ない。念のため、後席も確認したが、どこにもない。

だめだ。これは本格的になくしたなと思い、関東マツダ・高田馬場店の営業担当、飯田雅人さんに電話し、新しいカバーを取り寄せてもらうことにした。そう決めてスマホを取り上げたところで、いや、ちょっと待て、念のためにもう一度調べておこうと思い立ち、念のためカバンを調べたところが、一度もキーをしまったことがないはずのポケットにカバーが入っていた。なぜ? ともかく、一件落着。

というような出来事がわずか1週間やそこらで二度あったので、「これってマツダ車あるあるですか?」と飯田さんに聞いてみると、「いや、聞いたことないですね」との返答が返ってきた。そ、そうなのか……。飯田さんの言葉に100%安心したわけではないが、特別な対策を講じることなく、それまでと同様にいつものカバンのいつものポケットにキーを入れているが、納車後最初の1週間で二度経験して以降、一度もカバーは外れていない。一体、あの1週間は何だったのだろうか。

2点目の確認事項に触れる前に、新車1ヵ月無料点検の首尾について説明しておこう。点検内容については、サービスアドバイザー氏が丁寧に説明してくれた。点検内容は以下である。

・エンジンオイルの漏れ、汚れ、量点検
・冷却水の量、燃料の漏れ点検
・ブレーキ液の量点検
・トランスミッション及びデファレンシャルの漏れ、量点検
・Vベルトの緩み、損傷点検
・エンジンのかかり具合、異音、低速や加速状態点検
・ブレーキのきき具合、パーキングブレーキ点検
・ブレーキホース、パイプ、各種シリンダーのオイル漏れ、損傷点検
・タイヤの空気圧、ホイールナットの緩み点検
・灯火装置、方向指示器の状態点検
・ウォッシャー液補充

上記の点検をしていただいた結果、タイヤ空気圧(気温差によっても変動する)とウォッシャー液の補充をしていただいた。新車1ヵ月点検はエンジンがきちんと始動するか、灯火類はきちんと作動するか、ボルト類はしっかり締まっているかなど、走行にまつわる基本がきちんとできているかどうかを確認するのが狙いだ。まず問題ないだろうと思っていたが、予想どおりで、問題なかった。

確認事項の2点目は次回詳しく触れるとして、来店時に「洗車はどうします?」と聞かれた。水洗い洗車が550円、シャンプー洗車が1100円、泡つや洗車が2200円である。すべて手洗いだ。新車1ヵ月点検は無料で水洗い洗車がついてくるので、実質的に550円引きである。シャンプー洗車なら550円、泡つや洗車は1650円でお願いできる。「当店のおすすめは泡つや洗車です」の声を聞き、「じゃ、それで」と即答した(単純である)。

マツダのホームページを確認すると、「濃密な泡のクッションとムートン素材のグローブでお車を丁寧に手洗いします。撥水効果と艶感のあるボディを実感してください」とある。撥水・光沢成分が配合された界面活性剤によりボディの汚れを浮き上がらせ、ムートン素材のグローブで汚れを除去。すすぎを行なうと撥水成分が残る仕組み、だそう。

次回点検(6カ月点検)の予約もした。だいぶ先だけれど。

1時間ほどの滞在で、健康診断を受け、泡のシャワーを浴びた我がMAZDA3はピッカピカになって戻って来た。残念なのは、その数時間後に雨に降られたことである(涙)。新車1ヵ月無料点検&泡つや洗車を待っている間に、次回点検(6ヵ月点検)の予約をした。「先の話なので、都合が悪くなったらいつでもお気軽に変更の連絡をください」の声を聞き、仮予約のつもりで申し込んでおいた。そのときはまだ、3週間後に別件で再訪することになるとは思ってもいなかった……。

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著者プロフィール

世良耕太 近影

世良耕太

1967年東京生まれ。早稲田大学卒業後、出版社に勤務。編集者・ライターとして自動車、技術、F1をはじめと…