アウトドアクッキングの時短アイテム「ぶんぶんチョッパースーパー5」を試す!

新規導入第一弾。「ぶんぶんチョッパースーパー5(みじん切り器)」。今、調理時短の注目株。
アウトドアクッキングは手早く簡単に。そんな時短を実現するために、今回は「みじん切り器」を導入した。その名も「ぶんぶんチョッパースーパー5」。果たして使い勝手はどうだろう?
TEXT & PHOTO◎伊倉道男(IKURA Michio)

今回の導入品は3アイテム。時短アイテムで人気の「ぶんぶんチョッパースーパー5(みじん切り器)」、チタン製のカトラリー、チタン合金のペグだ。チタン製のカトラリーはやはり軽い。その上に触った感じが金属の冷たさが少ない。冬に冷たさを感じることはスチール製やステンレス製よりも少ないだろう。想像した通りである。

いつもの35年前のジムニーに乗ってアウトドアへ。

チタン合金のペグ、これはチタン製品と思うとかなり重量がある。チタン以外に含まれる金属の比重が重いからだ。ただ、純チタンとチタン合金の差、チタン合金の方が硬いので、ペグには適材適所であろう。もちろん、使ってみた感じは想像した通りで、きちっと金額に応じた仕事をしてくれている。

新規導入第2弾。チタン製のナイフ、フォーク、スプーンと箸。箸は割り箸の方が軽い気がする。
新規導入第3弾。チタン合金のペグ。チタン合金は純チタンよりも硬い。その分、重くなるがこちらの方がペグに最適の素材だろう。ペグハンマーは使わない。大きめの木槌が僕のお気に入り。

さて、金属にこだわっているのに、「ぶんぶんチョッパースーパー5(みじん切り器)」。「刃」以外はほぼプラスチック。それにこの手の調理器具は過去に何度も購入して痛い目にもあっている。上手くできなかったり、掃除が面倒でかえって「時短」や「手間要らず」にはならない物も多かった。その上に大きさが家族向け(4人)の大きさの物が多く、アウトドアに持ち出すなんてちょいとめんどくさい物ばかりだった。

ところがこの「ぶんぶんチョッパースーパー5(みじん切り器)」は一人暮らしを想定している大きさなので、かなり小さいのだ。タマネギをひとつ、みじん切りにできればいい。そんな割り切りがある。もちろん、数多くやりたいのなら、回数を増やせばいいだけだ。

「ぶんぶんチョッパースーパー5(みじん切り器)」に含まれているもの。この他に保存用の蓋があるが、薄くて存在に気付かず箱の中にある。
USB電源のみじん切り器と悩んだが、「ぶんぶんチョッパースーパー5(みじん切り器)」手動タイプのを選んでみた。
「ぶんぶんチョッパースーパー5(みじん切り器)」のカッター部。刃は上下2段になっている。「5」は刃の枚数を表しているのだろう。上2枚、下3枚。切れ味は素晴らしい。
「ぶんぶんチョッパースーパー5(みじん切り器)」は高さ約14.5cm、直径約12.5cmとコンパクトでソロ向き。アウトドアに持ち出しやすい。

使い方は容器に刃をセット、容器の半分くらいまで食材を入れる。食材はその硬さによるのだが、タマネギなら2cm大。人参なら5~8mm、ピーマンなら2cm大が目安だ。あとはハンドルを水平に数回引っ張り、たまに容器を振り、食材を混ぜてやる。分解してみてはいないけれど、中にスプリングが装備されているのだろう。とても軽快に素早く回転して食材を切っていく。これは今までの調理器具と使い勝手が大幅に違う。タマネギ1個は、20回ほどで簡単にみじん切り。人参は30回ほどハンドルを引いてみた。楽である。

この手の調理器具は、数回使ったら飽きてしまって使わなくなることも多い。そのひとつの理由は後片付けがめんどくさい。洗い物が大幅に増えるのだ。その点、「ぶんぶんチョッパースーパー5(みじん切り器)」はさっと水に流すと奇麗になる。もちろん鋭利な刃があるので洗うのに注意が必要だ。

昭和のハンバーグを作ってみる

さて昭和30年代生まれの僕にとって、ハンバーグとかオムライス等の洋食は、特別な時に食べたもの。お誕生会にはオムライスだ。グラタン?正直、初めてレストランで食べたのは高校生になってからである。

そんな時代に母親が作ってくれたハンバーグ、待ち切れず、横で出来上がるのを目を皿にして見ていたものだ。作り方は教えてもらったわけではない。「門前の小僧習わぬ経を読む」。なので正確に再現出来るわけではない。

その懐かしい「かぁちゃんの味」、昭和のハンバーグ。めんどくさいのはみじん切り。そこは「ぶんぶんチョッパースーパー5(みじん切り器)」に任せてしまう。手間を掛けずに懐かしさ。バンバン、ガンガン、ハンドルを引っ張るぞ!

我が家の「昭和のハンバーグ」を作る。食パンをつなぎとして使う。ケチャップとソースは特に大事なのでお好みの物を選ぶ。ピーマンを足すのも良い。
まずはタマネギをいちょう切りにする。切り方は自由。2cm大に。
タマネギを「ぶんぶんチョッパースーパー5(みじん切り器)」に入れる。容器の半分程度を目安に。
21回ほど引くとタマネギは「木っ端みじん」のみじん切り。すげぇ。
人参にチャレンジ。硬いのでこちらは8mm程度の厚さに。輪切りにすれば簡単だった。「思い込み」は効率を下げる場合もある。反省。
食材に応じて「ぶんぶんチョッパースーパー5(みじん切り器)」は洗う必要はないだろう。そのまま人参を入れる。
30回ほどハンドルを引くと人参もこの通り。容器が透明なので粗挽きにしたい時などは回数を減らすことで、見ながら調整ができる。
みじん切りにしたタマネギと人参をボウルに移す。
豚ひき肉を入れる。ひき肉も「ぶんぶんチョッパースーパー5(みじん切り器)」で作ろうと考えたが、掃除を考えるとアウトドアでのチャレンジはやめておく。
ホワイトパッパーを入れる。ケチャップ&ソースを大量に楽しみたいので塩は使わない。
「つなぎ」としてパンをちぎって入れる。急な人数の増加があれば、パンの量を増やし「かさ増し」をここでする。昭和の知恵だ。
手で粘り気が出るまでこねる。衛生面もだが、手がべとべとになるのを防ぐためにポリエチレン手袋を使う。
チタン製のフライパンは均一に火を通すのが難しい。ダイソーで購入した小型のスキレットを使う。
無料でスーパーでいただける牛脂。チューブ入りのラードもアウトドアでは使いやすい。
均一に火を通すために牛脂は多めに入れる。なるべくスキレットは中性洗剤で洗わない。使い終わったらキッチンタオルで拭く程度。
大きさをスキレットに合わせ成形。「かぁちゃん」製作のハンバーグは直径が3cmと小さかった気がする。
出来上がり。熱々のまま食べたいのだが、撮影のために我慢。
遅く起きた朝はミートトースト。余った「昭和のハンバーグ」をリメイクだ。
「昭和ハンバーグ」をフォークを使いほぐす。
ケチャップ、ソースを加えて適量の水を入れる。小量なのでシェラカップをコッヘルとして火にかける。
焦がさぬようにかき混ぜてミートソースを作る。
トーストを焼く時は四角い「卵焼き器」が便利だ。今回は持ち出して来ていないので、バーナーで焦げ目を付ける。
先ほどのミートソースをたっぷりとパンに載せる。
シュレッドチーズを載せ、バーナーでチーズに焦げ目が付くまで溶かす。距離感は大事。バジルをかければ出来上がり。
秋の夜長、それもソロならグラスに手を伸ばしながら、過去を思い出すのも良い。気の合う仲間と語り合うのも、もちろん最高の時である。

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著者プロフィール

伊倉 道男 近影

伊倉 道男

フォトグラファー。国学院大学法学部法律学科卒。アパレル会社にて総務人事、営業を経験。その後、但馬 治…