テーマは純喫茶。昭和レトロに生まれ変わったキューブに釘つけ!【東京オートサロン2023】

3代目キューブの中古車をベースに、日産純正補修部品を用いてリフレッシュ。さらにレトロな装いのカスタマイズを施したのが「キューブ・リフレッシュド&レトロコンセプト」だ。赤いモケットのシート生地で彩られた室内は、まさに純喫茶。昭和レトロ好きの心をくすぐる1台だ。
PHOTO&REPORT:MotorFan編集部

東京オートサロンを彩る自動車メーカーのブースで待ち構えるのは、バリバリのニューモデルや未来を感じさせるコンセプトカーというのが定番だ。しかし、日産ブースでお出迎えしてくれたのは、2019年に生産が終了した3代目キューブ。「なぜ令和4年にキューブが!?」と思ったが、実はこのクルマ、「日産車を永く愛してもらう」ことをテーマにしたコンセプトカーなのだ。

日産キューブ・リフレッシュド&レトロコンセプト
中古のキューブをベースに、ランプ類、ワイパー、ドアミラー、ホイールを新品(日産純正補修部品)に交換してリフレッシュ。

中古車の場合、程度にもよるものの、どうしても気になるのが傷や錆、色褪せといった経年劣化。せっかく気に入ったモデルの中古車が見つかっても、ちょっとボロく見えるので購入を見送る、というケースも少なくないはずだ。

そこで今回、日産は8年落ちの3代目キューブを用意して純正補修部品を使って内外装リフレッシュ、その上でレトロなイメージにカスタマイズすることで「中古車の魅力向上」を提案ししているというわけだ。

実際に間近で車両を見てみたのだが、黄ばんでいたというヘッドライトも新品になって、まるで新車のような雰囲気。外装は路面電車、内装は純喫茶をイメージしたというモディファイもバッチリ決まっている。

今回のイベントでお客さんの反応を見て、もし好評ならば実際にリフレッシュやカスタマイズのメニューの提案も検討するというから、大いに期待したいところだ。

日産キューブ・リフレッシュド&レトロコンセプト
フロントグリルはオリジナル。キューブの左右非対称デザインに則り、元々は中央にあった日産エンブレムもオフセットしている。
日産キューブ・リフレッシュド&レトロコンセプト
追加装着されたルーフラック。カタカナの書体も昭和レトロな感じ。
日産キューブ・リフレッシュド&レトロコンセプト
オリジナルペイントが施されたホイール。カッパーのグラフィックは、リヤクォーターウインドウでも反復されている。
日産キューブ・リフレッシュド&レトロコンセプト
昔の家具のリペアに使われているモケット生地を用いたシートカバー。純喫茶というインテリアのコンセプトを象徴する部分だ。
日産キューブ・リフレッシュド&レトロコンセプト
モケット生地はドアの内張でも活用。昭和レトロな雰囲気にほっこり。

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