東京オートサロンを彩る自動車メーカーのブースで待ち構えるのは、バリバリのニューモデルや未来を感じさせるコンセプトカーというのが定番だ。しかし、日産ブースでお出迎えしてくれたのは、2019年に生産が終了した3代目キューブ。「なぜ令和4年にキューブが!?」と思ったが、実はこのクルマ、「日産車を永く愛してもらう」ことをテーマにしたコンセプトカーなのだ。
中古車の場合、程度にもよるものの、どうしても気になるのが傷や錆、色褪せといった経年劣化。せっかく気に入ったモデルの中古車が見つかっても、ちょっとボロく見えるので購入を見送る、というケースも少なくないはずだ。
そこで今回、日産は8年落ちの3代目キューブを用意して純正補修部品を使って内外装リフレッシュ、その上でレトロなイメージにカスタマイズすることで「中古車の魅力向上」を提案ししているというわけだ。
実際に間近で車両を見てみたのだが、黄ばんでいたというヘッドライトも新品になって、まるで新車のような雰囲気。外装は路面電車、内装は純喫茶をイメージしたというモディファイもバッチリ決まっている。
今回のイベントでお客さんの反応を見て、もし好評ならば実際にリフレッシュやカスタマイズのメニューの提案も検討するというから、大いに期待したいところだ。