空気のいらないタイヤ、絶対パンクしないタイヤ「トーヨー・ノアイア」を履いたダイハツ・ハイゼットに注目!【東京オートサロン2023】

東京オートサロンと同じ幕張メッセで同時開催されてる「東京アウトドアショー2023」の会場に出展してるダイハツブースで、展示車両のハイゼットトラックに空気のいらないタイヤ「noair(ノアイア)」が装着されていた。パンクが心配なアウトドアシーンでも活躍しそうな新構造のタイヤを紹介しよう。

空気を必要とする従来のタイヤ構造を一新。

トーヨータイヤが2006年から開発を進めている、空気のいらない新しいタイヤ「noair(ノアイア)」は約120年もの間変わることのなかった自動車用タイヤの「空気を必要とする」という構造に変化をもたらす新構造のタイヤだ。

従来のタイヤで空気が入っている部分はX字型のスポークで構成され、トレッド面だけタイヤのゴムが使われている。また、リトレットが可能なのでエコで環境負荷が少ない。

従来は空気で自動車の重量を支えていたタイヤだが、ノアイアは、特殊な樹脂を交互に交差させたX字型スポーク構造を採用。タイヤ側面側と内側を交互に交差させて「X」の形状でスポークを構成。独自の支持構造形態を実現し耐久力を大きく向上させている。なによりカスタムカーの足元をカラフルに飾っていているのが良い!

タイヤ側面側と内側を交互に交差させたⅩ字型スポークを構成し、耐久力を大きく向上。さらに、スポーク本数を100ピッチにしスポークにかかる荷重低減と静粛性を実現。
Ⅹ字型スポーク構造のイメージ図

今後、電気自動車が普及し自宅での充電が主流になれば、今までガソリンスタンドなどで行っていた空気の補充などタイヤのメンテナンスをする機会が少なくなると予想されるが、ノアイアは空気を補充する必要がなくなるので、その面でもメリットが大きい。また、リトレットが可能なのでエコで環境負荷が少ないタイヤだという。低燃費トレッドゴムを採用しているので転がり抵抗に優れ低燃費。ウエット制動距離も短く安全性も問題ないそうだ。

路面に接する部分には、材料設計基盤技術「ナノバランステクノロジー」によって開発した低燃費トレッドゴムを採用。

現時点で、技術的には実用レベルまで開発は進んでいるとのことだが、公道での仕様はまだまだ先になり、現在はゴルフ場のカートや遊園地の乗り物などに採用されている。今後、実用されれば、悪路を走る災害救助車など絶対にパンクしてはいけないクルマなどから採用されていくだろう。また、一般車に多く採用されるようになると、パンクの心配な悪路の多いアウトドアシーンでの活躍や、高速道路でのトラブルで最も多いパンク&バーストの減少に大きく貢献するだろうから実用化が待ち遠しい。

キーワードで検索する

著者プロフィール

MotorFan編集部 近影

MotorFan編集部