【DIY派はこれを揃えてお工具!特別編】オートサロンで工具が激安!? TONE・ASTRO PRODUCTS・ロブテックスのブースで見つけたお買い得アイテム【東京オートサロン2023】

サービスボードセットも安い! ガレージがあればこのセットを壁掛けすればカッコイイ!
年に一度のチューニングカーとカスタムカーの祭典「東京オートサロン2023」。だが、このイベントはチューニングカーマニアだけでなく工具好きにとってもビッグイベントなのだ! それというのもTONEブースでは会場限定の超特価激安セールを開催するから。今回はそんなTONEのほか、ロブテックス、アストロプロダクツといった出展工具メーカーのブースをチェックしてみた。
2023年1月13日(金)から15日(日)に幕張メッセ(千葉県)で開催された「東京オートサロン2023」。

「東京オートサロン2023」は工具メーカーの出展にも注目だ!

2023年1月13~15日にかけて開催された「東京オートサロン2023」。毎年1月に開催されるチューニングカー&カスタムカーの祭典で、来場者は3日間で18万人を数えるビッグイベントだ。筆者も年明けの年中行事として毎回足を運んでいるが、お目当ては出展車両だけではない。
そう! “工具”である。
このイベントにはチューニングショップやカスタムショップと共に、工具メーカーやカー用品メーカーも多数出展しているのだ。

オートサロン会場のTONE(LOCK)ブース。ホール3の一角は工具のバーゲン会場となる。

筆者は取材であってもプライベートであっても、入場後の朝イチに向かうのは工具メーカーのブースと決めている。その中でも何を差し置いても向かうのがオートサロン常連の「TONE」のブースだ。

国内二大総合工具メーカー TONE vs KTC

国内の二大総合工具メーカーのひとつであるTONEは、かつては前田金属工業という社名であったが、2013年の創立75周年を機に社名とブランド名を統一した。
創業は1925年と古く、当初は輸入工具商店としてスタートしたが、1938年に国産初のソケットレンチを世に送り出したことから工具メーカーへと転身。日本三大河川のひとつである「利根川」がブランド名であるTONEの由来だが、本社の所在地は大阪の河内長野市となる。

ブース内に展示されていた全日本ロードレース選手権に出場しているTONE RT SYNCEDGE4413 BMW。14日には会場で2023年のチーム体制の発表があった。

ライバルのKTCがクルマ・バイク系に特化しているのに対し、TONEはクルマ・バイク系だけではなくインダストリアル系にも強いのが特徴だ。
最近リニューアルされたレンチ類などはFACOM(ファコム)やUSAG(ウザック)あたりの欧州製工具を彷彿とさせるサテンクロームのメッキを施したスタイリッシュなデザインの製品となり、以前の質実剛健で無骨な工具を作るメーカーとのイメージはだいぶ薄らいでいるように感じる。

単品売りの工具も安い。初日から大勢の来客でTONEの工具が飛ぶように売れて行く。当然早い者勝ちだ。

KTCと比べるとTONEの工具は全体的にスリムで、アクセス性を優先しているのか工具をボルト&ナットに嵌めたときのフィット感はややルーズ。KTCのほうが肉厚な分だけ限界域の耐久性は上かもしれないが、作業をする上で両者にほとんど差はない。価格はTONEのほうが若干安く、KTCの7~9割程度の価格で同じ種類の工具が買えてしまう。

筆者も買ったスパナセット。隣のワゴンにあるメガネレンチセットも激安だった。

筆者は国産工具なら”TONE推し”だ。じつのところKTCはほとんど持っていない。KTCがけっして嫌いなわけではないのだが、価格の安さ、信頼性の高さ、ホームセンターでも買える入手性の良さから、KTC製品を買おうと店に行ってもいつのまにか買い物カゴの中にはTONEの工具が入っていて、会計のときにはたと気がつくことが多い。そして、年に1度のオートサロンでガッツリと買い込んでしまうことも、手持ちの国産工具に占めるTONE率の高さに繋がっている。

5割引、6割引、7割引が当たり前! TONEブースは出血大セール!!

なぜ、オートサロンに行くとキラ星のごときチューニングカーやカスタムカー、そしてその周りに群がるコンパニオンを尻目にTONEブースに向かうのか?
それは途方もない爆安価格でセールを行うからにほかならない。2~3割引などというケチくさい割引ではない。用意された特価セットは半額が当たり前。モノによっては定価の3分の1~4分の1という、驚きの価格で売り出されていれる。

無造作に置かれたゴムハンマーとツールバッグ。こちらも超お買い得品。
エアーラチェットセットは筆者も購入したが、満足度の高いセット内容だ。

セール品の中にはモデルチェンジ直前もしくは直後の型遅れ品もあるにはあるのだが、敢えて人気の売れ線商品も用意されており、このあたりは大阪あきんどのサービス精神の発露ということなのだろう。しかも、目玉となるセール品のバリエーションが豊富でその数は20種類以上。どれを選んでいいか迷うほどだ。DIY整備を始めたばかりのサンデーメカニックから工具をハードに使うプロまで、誰もが満足できるば爆安セットをずらりと取り揃えてくれるところがまた嬉しい。

ツールセットも安い。両開き工具箱に工具セットとトルクレンチが付いて超特価! 大きな商品は自宅への配送も対応する。

とくに買い得感が高いのは工具セットだ。例年、冬から春先にかけて整備専門学校の新入生や新卒メカニックを対象に工具セットのセールを行うが、それと比べても圧倒的に安い。セット工具の購入を考えている人は、交通費や入場料を払ってでもオートサロンのTONEブースで買うことをオススメする。

このセットも激安だった。入り組み38点のツールセットにトルクレンチとLEDライトがついて15万1250円の品が……?

カスタムカーやコンパニオンにうつつを抜かす暇などない!(笑)
DIY派は開場したらただちに”TONE”に行け!

各種工具箱も特価販売。ひとつ買っても良かったかと後で少し後悔した。

TONEが用意するセール品は早いもの勝ち。のんきに会場のクルマや女の子を見てまわっているうちに、欲しい工具は売り切れてしまうかもしれない。だから、筆者はあとあと悔しい思いをすることがないように、万難を排して入場直後にTONEブースに向かうのである。

左右対応デジタルトルクレンチは欲しかったが、筆者の持ち合わせにに余裕がなく大バーゲンでも買えなかった。貧乏は罪や……。

今回も超お得にTONEの工具をGET!

そんな筆者が今回購入したのが、エアラチェットレンチとクイックフィットソケット、ワークグローブ、ツールバックをセットにした「エアラチェットセット」と各サイズのスパナとホルダーをセットにした「スパナセット」、それに「セーフティリターンカッター」と「ステッカースクレイパー」だ。

「東京オートサロン2023」の戦利品。写真を取り忘れたが他にスクレーパーも買った。具体的な購入金額は伏せておくが、TONEとアストロプロダクツで買った商品を合計しても1万5000円も行っていない。

TONEの広報担当曰く「ウチはメーカーですから販売店さんの手前、価格は書かないでください」とのことで購入価格は伏せておくが、卒倒しそうなほど安価だったことは記しておく。
昨年はエアインパクトレンチとエアゲージ、エアガンをセットにした「エアインパクトレンチセット」を購入している。正月にファクトリーギアの初売りで、念願のDeen.Jエアコンプレッサーサイレントタイプを購入したので、いよいよ今年はエアツールが使えるようになった(こちらはいずれリポートする予定だ)。

ロブテックス&アストロプロダクツ……TONEだけじゃない! 工具メーカーブースは要チェック!

“エビ”こと「ロブテックスツール」のブース。
ロブテックスは最近アパレルやグッズに力を入れており、オシャレなTシャツやグッズを展示販売していた。

一番のお目当てであるTONEブースで買い物が終わったら次に向かうのは”エビ”の愛称でお馴染み、”握りモノ”で有名な「ロブテックス」のブースだ。
昨年は特価品の旧型レンチが1本200円~300円で販売されていたのでごっそりと購入した。ただ、今年はTシャツなどのアパレルが販売の中心で、見切り品のレンチがわずかに販売されていたが、初日の午前中にも関わらず目ぼしいものはほとんど売れてしまっていたのが残念だ。

ロブテックスと言えばモンキーレンチ。下顎にボールを入れることでタテ方向のガタをなくしたハイブリッドモンキーが人気。

次に向かったのはリーズナブルな工具で普段からお世話になっている「アストロプロダクツ」のブースだ。
ここもTONEに負けず劣らずのセールをしているのだが、もともとの売価が安いこともあって買い逃した品があっても、絶望の淵に突き落とされるような後悔をするほどではない。
なので、ここはクールに本当に必要なものだけを選んで購入。今回はクッションシートとPVA超撥水タオル、そしてプロメカニックの彼女さんへのプレゼントとしてエアタイヤゲージを買うことにした。

リーズナブルな工具で人気のアストロプロダクツも出展。ただでさえ安い工具がオートサロン会場特価に。
この内容で1万円ちょっとなら持ち出し用の工具セットに買うのもアリかと思った。
ただでさえお求めやすいアストロプロダクツの工具が15~45%オフで販売されていた。

これでオートサロンへ来場した目的は果たした。あとは心安らかにのんびりと出展車両を見て回るだけ。それくらいTONEを筆頭にオートサロンに出展する工具メーカーブースの限定セールには抗いようのない魅力がある。
カスタムカーやモータースポーツ、テクノロジー、パーツや用品にアウトドアにキャンギャル……いろいろな楽しみがあるオートサロンだが、DIY派なら工具メーカーブースを回れば、よりお得に工具を揃えることができるゾ!

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著者プロフィール

山崎 龍 近影

山崎 龍

フリーライター。1973年東京生まれ。自動車雑誌編集者を経てフリーに。クルマやバイクが一応の専門だが、…