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狭い悪路も難なく駆け抜ける エンジンは静粛性も良好
ジムニーといえば日本・・・いや世界でも屈指の本格オフローダーにして、同時に「日本で最もコンパクトなSUV」でもある。
エクステリア
日本専用となる軽自動車(以下、軽)版のジムニーが小さいのは当然だが、この「シエラ」も基本的なボディを軽と共用する拡幅版。軽以外のSUVとしては日本最小である。
インストルメントパネル
シエラのボディは軽版のジムニーに大型バンパーとオーバーフェンダーを追加して、前後トレッドを広げただけなので、室内の実用性に軽版と変わるところはない。ランニングコスト面からも日本では軽版の方が明らかに人気である。なのに、納期が軽版より有利でないのは、軽のない海外向けには、これがジムニーとして輸出されているからでもある。
居住性
シエラはトレッドは広がっているが、その分タイヤも太いので、4.9mという最小回転半径も軽版のそれ(4.8m)に譲る。それでもコンパクトSUVとしてはかなり小回りが利くし、ワイドトレッドのおかげでカーブでの安定感や限界は軽版より優る。1.5l4気筒エンジンは、高速での静粛性などで軽版よりメリットも多い。というわけで、日本にも「税金は高いけど、あえてシエラ」というファンもいる。
うれしい装備
月間登録台数 1414台(21年11月〜22年4月平均値) 現行型発表 18年7月(一部改良 21年10月) WLTCモード燃費 15.0 km/l※5速MT車
ラゲッジルーム
これ以外にも本格オフローダーはいくつかあるが、狭い道も多い日本の悪路では、ボディの小さなジムニー/ジムニーシエラがある意味、最強でもある。いずれにせよ、こんな古典的で「本物」のオフローダーが、今も普通に新車で手頃な価格で手に入る日本は幸せと言うほかない。
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.142「2022-2023 コンパクトカーのすべて」の再構成です。
http://motorfan-newmodel.com/integration/142/