18秒でオープンにできるキャンバス製ソフトトップを採用
ルーフには、閉じている状態から約18秒で開けることが可能なキャンバス製ソフトトップを採用。ソフトトップを閉じれば、AピラーからCピラーにかけて流れるような美しいルーフラインを持つエレガントなクーペスタイルとなり、ソフトトップを開ければ、見るものを魅了するオープンモデルとなる。
ルーフを除く内外装の仕立ては基本的にM4クーペ・コンペティションに準じたもの。フロントデザインは、迫力ある縦型の大型キドニーグリルを採用し、水平方向にはダブルバーを採用。大出力にあわせエンジンの冷却性能を高めるために大型のエアインテークを採用することで、他のモデルとの差別化を図っている。
サイドデザインにおいては、Mモデル専用となるサイドギル、ドアミラー、ダウンフォース性能を得るためのリヤスポイラーを標準装備。そしてリヤデザインにおいては、迫力のあるMスポーツエキゾーストや空力特性を高めるためのディフューザー、さらにトレッドをワイドにすることで、後ろ姿からもハイパフォーマンスモデルであることを主張している。
インテリアはMスポーツシート、Mロゴが輝くドアシル、Mモデル専用にデザインされたメーターパネル、M専用ステアリングホイールを採用することで、車内にいても、高揚感の高まるドライビングフィールを感じさせる。なお、よりスポーツ走行に適したMカーボンバケットシートがオプション装備として設定された。
パワートレインもM4クーぺ・コンペティションと同じで、510ps/650Nmを発揮する3.0ℓ直列6気筒ツインターボエンジンと8速スポーツAT(Mステップトロニック)の組み合わせ。駆動方式はM xDriveによる四輪駆動だ。M xDriveはインテリジェント4輪駆動システムBMW xDriveとアクティブMディファレンシャルをベースとして、Mモデル専用に開発された制御システム「ドライビング・ダイナミクス・コントロール」によって制御されている。さらに、車両の安定走行をサポートするDSC(ダイナミッック・スタビリティ・コントロール)が装備されており、日常の安定した走行から、サーキットでのアクティブな走行まで多様な楽しみを提供する。基本設定は「DSCオン・4WDモード」で、Mモデル特有の俊敏性を十分に発揮する。Mダイナミック・モード(MDM、4WD Sport)では、リヤアクスルへの駆動トルク配分が増加し、リヤホイールのスリップ許容量が大きくなることで、より多様なハンドリングを楽しむことが可能だ。
さらに、DSCオフ時に選択可能な「4WDモード」「4WD Sportモード」「2WDモード」が用意されており、「4WDモード」では最もバランスが良いコントロールとトラクションの組み合わせとなり、「4WD Sportモード」ではより高い精度のステアリング特性と力強いトラクションが組み合わさりスポーティな走行を体験できるが設定となっている。さらに、熟練したドライバーのために用意された設定が、後輪駆動となる「2WDモード」で、クルマの挙動を制限する制御システムの介入を断ち、ドライバー自らが車両を操作する歓びをダイレクトに味わうことが可能となっている。
これらにより0-100km/h加速タイムは3.7秒(M4クーペ・コンペテョションM xDriveは3.5秒)を実現している。なお、このモデルにも、ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能されるほか、安全機能・運転支援システム「ドライビング・アシスト・プラス」「パーキング・アシスタント」が標準装備され、安全・快適なドライブもサポートされる。
●BMW公式サイト「M4カブリオレ・コンペティションM xDrive」