トヨタC-HRの100％電動化パワートレーンのラインアップは、欧州で最大かつ最も競争の激しい市場セグメントに対して、適切な二酸化炭素削減の機会を提供するというトヨタのコミットメントを反映したものである。HEVに加え、現地組立電池を搭載したPHEVの新型C-HRは、2035年までに欧州での車両ラインアップのCO₂削減率100%1という目標に向けて、トヨタのマルチテクノロジーの提供をさらに拡大する。
PHEVと電池の生産開始は、欧州における戦略的なマイルストーンとなる
TMMTは、車両生産ラインと並行して、年間75,000個の生産能力を持つプラグインバッテリー組立ラインを新設する。プラグインハイブリッド電池の組み立ては2023年12月に開始され、約60名の新たな技能職を創出する予定だ。
TMMTにおけるバッテリー組立ラインの新設は、トヨタの電動化転換における戦略的なマイルストーンであり、将来的には、有能な人材とノウハウで他のトヨタ欧州工場も支援することになる。このプロジェクトの総投資額は約3億1700万ユーロ（約447億円）で、TMMTの累積投資額は約23億ユーロ（約3243億円）となる。TMMTは、この新型車投資の範囲内で、生産ラインの改善・強化を行なうとともに、トヨタ欧州の事業持続性戦略の重要な要素である、生産の多様性と柔軟性に対する将来の要求を満たすための枠組みを構築していく。
トヨタは、2040年までに欧州で完全なカーボンニュートラルを達成することを約束し、2030年までにすべての生産設備でカーボンニュートラルを達成することを目標としている。 TMMTは、サカルヤ工場において、エネルギー消費を最小限に抑え、同時に再生可能エネルギーに切り替える技術を導入することで、この目標に向けて前進している。 具体的には、CO₂排出量を最小限に抑える新しい塗装技術の導入や、工場のエネルギー自給自足を目指した太陽光発電の利用などがある。