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メルセデス・ベンツが、欧州にて新型「GLE」「GLEクーペ」を発表した。このモデルは、2018年に発売された「GLE」と、そのスポーティな派生モデルである「GLEクーペ」のエクステリア、インテリア、テクノロジー、装備にアップデートが施されたモデルとなっている。特にエンジンレンジは全体が電動化され、48ボルトシステムとISG(Integrated Starter Generator)を搭載したマイルドハイブリッドや、第4世代のプラグインハイブリッドを搭載し、どのモデルも従来よりパワーアップしている。アップデートされた新モデルは、2023年7月より欧州の販売店に導入される予定。
より洗練されたエクステリア
GLE/GLEクーペのエクステリアはディテールデザインの変更により、よりモダンな外観に仕上げられている。新デザインのフロントバンパーは視覚的な存在感を強調。ラジエーターグリルには、クロームインサートを備えた2つの水平ルーバーが通っており、アウターエアインテークのグリルには水平方向のクロームフィンが施されている。LEDハイパフォーマンスヘッドランプ内部には、2つの光点が特徴的なデイタイムランニングライトがシグネットを引き立てている。また、テールランプの内部も変更され、GLEでは2つの水平ブロック、GLEクーペでは2つのバーで構成されている。
この2台のSUVのカラーパレットには、ソーダライトブルー・メタリックとMANUFAKTURアルパイングレー・ソリッドが新たに追加されている。また、GLEクーペのボディにはAMGラインが標準装備されるようになった。足回りには、エアロダイナミクスに最適化された19インチと20インチの2種類の軽合金ホイールが用意されており、光沢のある5ツインスポークデザインによって上質感が表現されている。
プレミアム空間を実現したインテリア
新型GLEシリーズのインテリアカラーには、カタラーナベージュ/ブラック(GLE SUV)とバイアブラウン/ブラック(GLE SUVおよびGLEクーペ)の装備組み合わせが追加された。クーペ専用でAMGラインと組み合わせたブラック/クラシカルレッドは特にスポーティな印象だ。
また、センターとサイドの吹き出し口がクロームメッキで仕上げられ、スラットに本物の金属を使用した亜鉛メッキが施されている。また、新型GLEシリーズには、ステアリングホイールの水平スポークにセンサーを備えた最新世代のステアリングホイールが搭載されている。この左右のタッチエレメントにより、ドライバーはステアリングホイールからドライバーディスプレイやセンターディスプレイを操作することができるようになっている。
GLE/GLEクーペには、最新世代となる第2世代のMBUXインフォシステムが搭載され、車内はさらにデジタルでインテリジェントな空間に進化した。ドライバーディスプレイとセンターディスプレイのサイズは、それぞれ12.3インチを搭載し、数々の車両機能および快適機能を、液晶画面の鮮やかなディスプレイ表示で操作することができる。センターディスプレイは、タッチスクリーンとして直接操作することができるほか、Apple CarPlay/Android Autoによるワイヤレス接続にも対応している。
第4世代PHEVシステム
パワートレインには、48ボルトテクノロジーとインテグレーテッドスタータージェネレーターを搭載したマイルドハイブリッドに加えて、第4世代プラグインハイブリッドパワートレインが搭載されたことにより、GLE/GLEクーペは全車電動化を完了した。プラグインハイブリッドモデルには、11kWの充電器が搭載され、家庭用AC電源またはウォールボックスから充電できるようになった。さらに、オプションで60kWのDC急速充電器も用意されている。
プラグインハイブリッド車には、100kWの永久磁石式同期機が搭載され、最大280kWのシステム出力と最大750Nmのシステムトルクを実現している。航続距離は109 kmを確保し、日常のほとんどの運転が電気のみでカバーできるようになっている。改良されたハイブリッドドライブ・プログラムにより、ルートの最も適切な区間では電気駆動モードが優先して使用される。また、オフロードドライブ・プログラムにより、GLEはオフロードでも電動パワートレイン走行ができるようになっている。