ホンダのイーストリバティ工場(ELP)では、昨年10月に北米向けに発売された CR-Vガソリンモデルの生産に続き、2023年型ホンダCR-Vハイブリッドの量産が開始された。CR-Vハイブリッドは、北米では10月にホンダ・オブ・カナダ Mfg.(HCM)で発売され、ホンダのオハイオ州トランスミッション工場(TMP-OH)で生産される新しい2モーターハイブリッドシステムと、オハイオ州のアナエンジン工場(AEP)で作られるハイブリッドモデル特有の新しいアトキンソンサイクルエンジンが採用されている。
CR-Vハイブリッドモデルの量産は、ホンダの電動化戦略における重要なステップであり、2023年モデルからは、CR-Vの米国における年間販売台数の約50%が2モーター式ハイブリッド・エレクトリックシステムで賄われるとされている。
各工場の役割
- ELPはHCM、インディアナ自動車工場(IAP)とともに新型CR-Vハイブリッドモデルを製造しており、各工場は新型パワートレインを担当するAEP、TMP-OHと密接に連携して作業が進められている。
- AEPで生産される2.0Lアトキンソンサイクル4気筒エンジンは、高圧直噴と多段噴射を組み合わせたホンダ初のエンジンで、極めて均質な混合気によるクリーンな燃焼を実現。
- TMP-OHの2モーター式ハイブリッド電気システムは、同サイズのモーターを積み重ねた同軸方式から、サイズの異なるエンジンを並列に搭載した2モーター並列軸方式に変更されたもの。