3代目で大きく進化したカングー

新型ルノー・カングー プラットフォームはルノー・日産・三菱アライアンスのCMF-C/Dを使う

新型ルノー カングーは、ルノー・日産・三菱のアライアンスが開発したミドルクラスのモデルに使用されるCMF-C/Dプラットフォームを採用している。 

CMF-C/Dプラットフォームの採用によって、積載性も大きく向上した。 

サスペンションは、フロントがマクファーソン式/リヤがトーションビーム式。サスペンションのストローク量は従来と変わらないものの、ロールを抑えることで、これまで定評のあった乗り心地損なうことなく、走行安定性と応答性を高めた。 

ステアリングレシオが17:1から15:1へと見直され、ハンドリングが向上した。 新設計フロントブレーキキャリパーの採用でブレーキの操作感が向上し、大柄なボディを意識させないスムーズなブレーキングが可能となった。 

新型ルノー カングーは、これまでと同様に、乗用モデルに加えてプロが使用するLCV(ライトコマーシャルビークル)モデルもラインアップする。LCVは要求される耐久性や信頼性の基準が非常に高く、通常の乗用モデルの数倍の量のテストに耐える性能が求められる。その結果、ルノー カングーは厳しい基準が要求される欧州の商用車のなかでもトップレベルの堅牢性を持つに至り、乗用モデルにもこの性能が引き継がれている。 

新型カングーのボディサイズは
全長×全幅×全高:4490mm×1860mm×1810mm
ホイールベース:2715mm

だ。

前型(2代目)のボディサイズは
全長×全幅×全高:4280mm×1830mm×1810mm
ホイールベース:2700mm

だから全長で210mm、全幅で30mmボディサイズが拡大している。

ちなみに、シトロエン・ベルランゴのボディサイズは
全長×全幅×全高:4405mm×1850mm×1850mm
ホイールベース:2785mm

だから、新型カングーはベルランゴとほぼ同じサイズになったといえる。

ファンを虜にするフランス生まれのオシャレ箱型ワゴン「ルノー・カングー」【最新ミニバン車種別解説】

本国フランスでは「はたらくクルマ」がカングー本来の姿。2代目の最後のモデルとなる「ZEN」は、室内や荷室の積載量だけでなく、個性的なスタイリング、マニア絶賛のフットワーク性能にも熱心なファンが多い。ファミリーユースとしても、街中で小回りがきき、長距離では乗り心地、使い勝手が良い点など、ロングセラーを続ける魅力は数多い。 REPORT:佐野弘宗(本文)/塚田勝弘(写真解説) PHOTO:平野 陽  MODEL:大須賀あみ

https://motor-fan.jp/mf/article/73074/

全長が210mm伸びたことで室内空間は広くなり、荷室容量は前モデル比+115Lの775Lに、リヤシートを倒した状態では+132Lの2800Lへと増え、より多くの荷物を積めるとともに、使い方の幅が大きく広がった。 

ルノー カングーのアイコンとも言えるダブルバックドアは、新型ルノー カングーにも変わらず装備される。エクステリアデザインの大きな特徴となるバンパーは、ボディ同色バンパーに加え、ブラックバンパーが設定された(クレアティフ)。ダブルバックドア+ブラックバンパー仕様は、日本に向けて特別に作られるモデルだ。 

装備も充実した新型カングー

パワートレーンは1.3Lガソリンターボと1.5Lディーゼルターボ

パワートレーンは、
ガソリン
H5H型1.3L直4DOHC直噴ターボ
排気量:1333cc
ボア×ストローク:72.2mm×81.4mm
最高出力:131ps(96kW)/5000rpm
最大トルク:240Nm/1600rpm
使用燃料:ハイオク

ディーゼル
K9K型1.5L直4SOHCディーゼルターボ
排気量:1460cc
ボア×ストローク:76.0mm×80.5mm
最高出力:116ps(85kW)/3750rpm
最大トルク:270Nm/1750rpm
使用燃料:軽油
組み合わせるトランスミッションはどちらも7速DCTだ。
燃費は
ガソリン
WLTCモード燃費:15.3km/L
 市街地モード12.2km/L
 郊外モード15.5km/L
 高速道路モード17.0km/L

ディーゼル
WLTCモード燃費:17.3km/L
 市街地モード12.9km/L
 郊外モード17.7km/L
 高速道路モード19.9km/L

となっている。

アダプティブクルーズコントロール、レーンセンタリングアシスト、 アクティブエマージェンシーブレーキ、そして日本導入モデルでは初となるエマージェンシーレーンキープアシスト、ブラインドスポットインターベンションなどの先進の運転・駐車支援システムを数多く装備する。 

ハンズフリーカードキー、視認性に優れる7インチデジタルインストゥルメントパネル(インテンス、クレアティフ)、8インチマルチメディアEASY KINK(イージーリンク/スマートフォン用ミラーリング機能)、 2ゾーンオートエアコン、後席エアダクト、室内の静粛性の向上など、新型ルノー カングーは快適装備も充実している。

新型ルノー カングーの発売を記念し、ルノー カングー クレアティフの特別仕様車 ルノー カングー プルミエール エディションを同時に販売する。

ルノー カングー プルミエール エディションは、 ルノー カングー クレアティフには設定のないボディカラーのブラウン テラコッタM、グリ ハイランドM、 ブルー ソーダライトMにペイントされた、特別なモデルだ。 

車両価格

ガソリン
カングー インテンス:395万円
カングークレアティフ:395万円
カングー ゼン:384万円
カングー プルミエール エディション:400万5000円

ディーゼル
カングー インテンス:419万円
カングークレアティフ:419万円
カングー プルミエール エディション:424万5000円

「新型カングー」日本初公開!観音開きバックドア続投でカングーらしさはそのまま!

2023年春に日本導入予定の新型「カングー」が10月16日に山中湖で開催された「ルノー・カングー・ジャンボリー2022」の会場で初披露された!観音開きのバックドアや樹脂製の黒いバンパーが採用されるなど、カングーファンを裏切らない「カングーらしさ」のある新型モデルとなっている。

https://motor-fan.jp/mf/article/90317/