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ロードスターのピュアさを満喫できるモデルに回帰
BMWきってのピュアスポーツモデルが、初代モデルが2002年にローンチをされた「Z4」。2シーターロードスターとして誕生の後クーペボディも追加された初代に対し、09年登場のニ代目ではリトラクタブル式のハードトップボディを採用。さらに、18年誕生の三代目になるとランニングコンポーネンツを共有するクーペ版をトヨタの新型スープラとして設定する一方で、Z4は改めて初代同様のソフトトップ式ルーフを備えるロードスターに回帰して現在に至っている。
エクステリア
ラインナップは、『sドライブi』と『M40i』の2タイプ。前者が2.0l4気筒、後者が3.0l6気筒のいずれもターボ付き直噴ガソリンユニットを、8速ステップATとの組み合わせで搭載する。試乗したのは、BMW車ならではの特徴と捉える人も多そうな、直列6気筒のエンジンを搭載するM40i。その加速力は一級スポーツカーに相応しい水準。だが、それ以上の美点はサウンド面も含めたフィーリングの素晴らしさで、ターボ付きのネガを一切感じさせない低回転域の柔軟さはもとより、回転が高まるにつれてパワフルさが加速度的に増して行く感覚が最高だ。「しなやか」と表現するにはやや抵抗があるものの、ヒョコヒョコした動きを目立たせない予想を上回る乗り味には、BMW車でありつつランフラットではないタイヤを用いる点も貢献していそうだ。
インテリア
Country Germany Debut 2019年3月 車両本体価格 713万円~893万円
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.143「2022-2023 スポーツカーのすべて」の再構成です。
http://motorfan-newmodel.com/integration/143/