スズキ ハスラーの燃費は良い?悪い?年間維持費や競合車種と比較

この記事では、スズキ ハスラーの燃費や年間維持費の目安について紹介します。

ハスラーは、日常使いからアウトドアまで楽しめる軽クロスオーバーとして人気の高い車種ですが、グレードや仕様によって燃費性能が異なります。

燃費性能は年間の維持費用にも直結するので、購入を検討する際にはしっかり各グレードの仕様を比較するようにしましょう。

スズキ ハスラーの基本情報・燃費情報

スズキ ハスラー

ハスラーは、軽クロスオーバーというこれまでになかった新しいジャンルを作り上げた軽自動車です。

通常よりも背の高いボディにSUV風のデザインを採用し、街中での日常使いから週末のアウトドアまでマルチにこなせるのが大きな魅力です。

レジャーで使いやすいよう汚れや水に強い樹脂製のラゲッジスペースや、フックやバーの取り付けに便利なユーティリティナットなどが標準装備されています。

4人が快適に座れる広い室内空間に多彩なシートアレンジを組み合わせ、たくさんの荷物を詰め込んだり、車中泊仕様にカスタマイズしたりとライフスタイルに合わせたカーライフを楽しめます。

2014年にデビューした後、2019年にフルモデルチェンジを迎え、現行モデルは全グレードにマイルドハイブリッドを搭載し、より燃費性能でも磨きがかかりました。

メーカー スズキ
車種 ハスラー
全長×全幅×全高 3395×1475×1680mm
車両重量 810~890kg
排気量 657~658cc
ドア数 5
トランスミッション CVT(無段変速車)
駆動方式 FF/フルタイム4WD
定員 4名
WLTCモード燃費 20.8~25km/L
JC08モード燃費 24.4~30.4km/L
新車価格帯 136.5~183.4万円

スズキ ハスラーのグレード別燃費比較

スズキ ハスラーのグレード別の燃費は以下の通りです。

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グレード トランスミッション 駆動方式 WLTCモード燃費
ハイブリッドG アダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能付]車線逸脱抑制機能非装着車 CVT(無段変速車) FF 25km/L
ハイブリッドG CVT(無段変速車) FF 25km/L
ハイブリッドG アダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能付]車線逸脱抑制機能非装着車 CVT(無段変速車) フルタイム4WD 23.4km/L
ハイブリッドGターボ CVT(無段変速車) FF 22.6km/L
ハイブリッドG CVT(無段変速車) フルタイム4WD 23.4km/L
ハイブリッドX CVT(無段変速車) FF 25km/L
JスタイルⅡ CVT(無段変速車) FF 25km/L
ハイブリッドXターボ CVT(無段変速車) FF 22.6km/L
ハイブリッドGターボ CVT(無段変速車) フルタイム4WD 20.8km/L
ハイブリッドX CVT(無段変速車) フルタイム4WD 23.4km/L
JスタイルⅡターボ CVT(無段変速車) FF 22.6km/L
JスタイルⅡ CVT(無段変速車) フルタイム4WD 23.4km/L
ハイブリッドXターボ CVT(無段変速車) フルタイム4WD 20.8km/L
JスタイルⅡターボ CVT(無段変速車) フルタイム4WD 20.8km/L

ハスラーは2019年のフルモデルチェンジを経て、全グレードにマイルドハイブリッドが搭載され、燃費性能が大幅に向上しています。

NA仕様のグレードだと、WLTCモードで23.4km/L~25.0km/L、ターボエンジン仕様のグレードだと、20.8km/L~22.6km/Lとなっています。
グレード別に確認すると、ハスラーで一番燃費が優れているのはハイブリッドGと特別仕様車のJスタイルⅡです。

また、フルタイム4WD仕様のグレードだと燃費は若干悪くなりますが、雪道でも安心なスノーモードや、ぬかるみなどで重宝するグリップコントロール機能が搭載されています。

スズキ ハスラーと競合車種の燃費比較

以下では、スズキ ハスラーと比較検討されることが多い「ダイハツ タフト」「スズキ ジムニー」「マツダ フレア クロスオーバー」の燃費を比較します。

スズキ ハスラーとダイハツ タフトの燃費比較

ダイハツ タフト
ダイハツ タフト

スズキ ハスラーとダイハツ タフトの燃費比較は以下の通りです。

車種 トランスミッション 駆動方式 WLTCモード燃費
スズキ ハスラー CVT(無段変速車) FF/フルタイム4WD 20.8~25km/L
ダイハツ タフト CVT(無段変速車) FF/フルタイム4WD 21.1~21.4km/L

軽クロスオーバーという同じカテゴリーのため、検討されることの多いハスラーとタフトですが、燃費を比較するとマイルドハイブリッドを全車標準装備としたハスラーの方が燃費性能で優れていることがわかります。

特にNA仕様のグレードは、燃費の差が顕著になります。

ちなみに、車両価格はハスラーが136万円〜168万円で、タフトが135万円〜160万円と、非常に近い価格帯のため、コストパフォーマンスを重視するなら燃費に優れたハスラーが魅力的です。

細かい装備でも、ハスラーはクルーズコントロールが全グレード標準装備となっているのに対して、タフトはグレード別設定です。

ただし、タフトにはハスラーにない、スカイフィールトップが標準装備となっているなどタフトならではの魅力もあります。

スズキ ハスラーとスズキ ジムニーの燃費比較

スズキ ジムニー
スズキ ジムニー

スズキ ハスラーとスズキ ジムニーの燃費比較は以下の通りです。

車種 トランスミッション 駆動方式 WLTCモード燃費
スズキ ハスラー CVT(無段変速車) FF/フルタイム4WD 20.8~25km/L
スズキ ジムニー 4AT/5MT パートタイム4WD 14.3~16.6km/L

同じR06D型エンジンが採用された2台ですが、燃費を比較するとジムニーが14.3~16.6km/L、ハスラーが20.8km/L~25.0km/Lと圧倒的にハスラーの方が省燃費性に優れています。

ジムニーは、ラダーフレームや3リンクリジットアクスル式サスペンションなど悪路走破性を追求しているため、車重がハスラーより150kg以上重くなってしまっているのが燃費にも影響しています。

よく比較検討される2台ですが、ジムニーが本格的なクロカンなのに対して、ハスラーは日常からアウトドアまでこなせるクロスオーバーなので、燃費だけでなくライフスタイルに合わせて検討することをおすすめします。

スズキ ハスラーとマツダ フレア クロスオーバーの燃費比較

マツダ フレア クロスオーバー
マツダ フレア クロスオーバー

スズキ ハスラーとマツダ フレア クロスオーバーの燃費比較は以下の通りです。

車種 トランスミッション 駆動方式 WLTCモード燃費
スズキ ハスラー CVT(無段変速車) FF/フルタイム4WD 20.8~25km/L
マツダ フレア クロスオーバー CVT(無段変速車) FF/フルタイム4WD 20.8~25km/L

マツダのフレアクロスオーバーは、スズキのOEMとして販売されている兄弟車です。そのためフロントグリルやホイールのエンブレム以外ではほとんど違いがなく、遠くから2台を見分けるのは至難の技です。

同じボディとパワートレインを使用しているので、燃費性能も全く同等です。

そのため、ハスラーとフレアクロスオーバーを選ぶ際には、燃費性能は特に気にする必要がありません。

2台の細かな違いとしては、ハスラーでは全13カラーが用意されていますが、フレアクロスオーバーでは選べるカラーは全7カラーなど、フレアクロスオーバーだと選べるグレードやオプションに制限があります。

スズキ ハスラーの年間維持費をシミュレーション

スズキ ハスラーの年間維持費

自動車税 10,800円
自動車重量税 2,500円
自賠責保険 13,920円
点検・車検費用 40,000円(2年間)
ガソリン代 44,800円
任意保険 38,000円
年間維持費合計 130,020円
月間維持費合計 10,835円

※ガソリン代は年間走行距離8,000km、レギュラーガソリン140円/Lで計算
※点検・車検費用は基本料+法定費用の最低限の目安
※任意保険は15等級で年間走行距離8,000km、車両保険付きを想定

ハスラーの年間維持費用は、13万円前後が目安となります。

ライフスタイルによって、この金額に駐車場代費用などがプラスとなるので、実際の使用環境に合わせてシュミレーションするようにしましょう。

また、ハスラーはエコカー減税の対象車のため、購入時に支払う3年目までの自動車重量税は、50%減税のグレードなら1,200円、免税のグレードなら0円になります。

スズキ ハスラーの燃費の良い走り方のポイント

スズキ ハスラーの燃費の良い走り方

ハスラーの燃費を少しでも良くしたい場合には、以下の3つのポイントに注意するようにしましょう。

  • “急”のつく運転を避ける
  • トランクの荷物を減らす
  • エアコンをOFFにする

“急”なアクセルやブレーキ操作を避けるのは、エコな運転の鉄則の一つです。

急発進するとガソリンをそれだけ大きく消費しますし、マイルドハイブリッドのハスラーは急ブレーキをかけると回生できる電力が低下するため燃費が伸びにくくなります。

また、キャンプグッズや趣味の道具をラゲージスペースに入れっぱなしだと、それだけエンジンに負担がかかり、燃費が悪くなる原因になります。こまめに荷物は下ろすようにしましょう。

最後に、エアコンの使用です。エアコンをかけると、エンジンの力をエアコンの動力として使うため、燃費は約10%悪化すると言われています。

冷房が必要ないタイミングでは、エアコンをOFFにするのが省燃費運転の秘訣です。

スズキ ハスラーは新車・中古車どちらで買うべき?

スズキ ハスラーの燃費情報を踏まえたうえで、新車・中古車どちらで買うべきか検討時のポイントを解説します。

新車・中古車どちらで買うべき?

  • スズキ ハスラーの新車購入がおすすめの人
  • スズキ ハスラーの中古車購入がおすすめの人

スズキ ハスラーの新車購入がおすすめの人

ハスラーは、エクステリアでは8色の2トーンカラー、5色のモノトーンカラーが用意され、インテリアも3色がラインナップされています。

また、好みやライフスタイルに合わせた豊富なオプションも用意されているため、自分だけの1台にカスタマイズしたいという方は、新車購入をおすすめします。

また、ノンターボのグレードにクルーズコントロールが標準装備されるようになったのは2022年5月からのため、クルーズコントロール機能を重視するなら中古車だと選択肢がそこまで多くないのが現状です。

スズキ ハスラーの中古車購入がおすすめの人

「すぐにハスラーに乗りたい」という方は、新車のように納車まで数ヶ月も待つ必要なくすぐに乗り出せる中古車がおすすめです。

2019年に現行モデルへとフルモデルチェンジが実施され、旧型モデルの中古車価格は値下がりが期待できます。

また、機能面にこだわるのであれば、2019年12月以降のターボ車には、スズキ初となる全車速での追従機能を備えたクルーズコントロール機能がいち早く搭載されているので、ロングドライブも快適です。

スズキ ハスラーの燃費についてまとめ

今回の記事では、ハスラーの燃費や維持費用についてご紹介しました。

マイルドハイブリッドを全グレードで標準装備したハスラーは、WLTCモードで20.8〜25.0km/Lと非常に燃費性能に優れています。

燃費の良くなりやすい運転のポイントもご紹介したので、普段から実践して維持費用をできるだけリーズナブルに済ませるようにしましょう。

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