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トランスファーのシフトが動かない!
スズキ・ジムニー(JA71C)はパートタイム4WDだ。普段の舗装路は後輪だけを駆動する。ダートやオフロードでは、自分で路面状況を考慮して2WDを4WDに切り替える。4WDには4Hと4Lがあり(フルタイム4WDでもこの切替えがあるクルマはある)、それを切り替えるのがトランスファーだ。
オフからダートに戻った所で2Hに換えようとしたところ、トランスファーのシフトがN(ニュートラル)で動かなくなってしまった。パワーはエンジン→ミッション→トランスファーと伝わり、前後のデファレンシャルギヤへ伝わる。ここがN(ニュートラル)ではもうどうしようもないのである。
何度も試行錯誤でシフトノブを押してながらとか、引っ張りながらとか動かしても、Nから脱出できなかった。万事休すなのである。
途方に暮れていると、ジムニー乗りの中島さんが通り掛り、牽引をしてくれることになった。しかし牽引ロープはない。すると中島さんはなんとロープを河川敷から探し出してくれる。そして舗装路へとスズキ・ジムニー(JA71C)は牽引されていくのである。
オフロードを楽しめる場所は、たいてい大きな積載車は入れない。まず、単独での行動、その上に牽引ロープも持たないで出掛けた自分が何とも恥ずかしい。帰宅後さっそく牽引ロープは注文。自分のために、友のために。
その後、Boonの須崎さんが積載車で迎えにきてくれる。Boon、須崎さんはアメリカ車が専門だが、実はジムニーオーナーで古いジムニーの知識も豊富だ。
Boonに到着後すぐに見ていただく。あっという間にカラーの劣化にたどり着き、部品も替えて頂いた。「え、カラー、在庫しているのですか?」何ともこれも驚きなのである。
僕自身、この日はスズキ・ジムニー(JA71C)でもう帰れないと覚悟をしていたのだ。人の情けとありえないラッキー、それが何度も何度も繋がっていく。心から感謝である。
須崎さんが経営するBoonはジムニー、もちろん専門のアメリカ車の力強い味方なのである。ジムニーで気になることがあるのなら、ぜひ相談してみるとよい。もちろん僕も通うつもりだ。ただし、クレジットカードは使えない。アハハ、こんなところも何とも職人。粋だぜ!
第二章 新しいロースタイルのテーブルを入手したよ!
ロースタイルのテーブルとチェアの利点。低く座るので頭上の空間が多く気持ち良い。また、コンパクトで軽いので、持ち運びも楽でスペースも取らない。脚を投げ出して座るスタイルは腰を降ろすとすぐにリラックスできる。
反面、一度座ってしまうと立ち上がるのは面倒だ。これは良い点と言えば良いのだが、調理する場合は調理アイテムを手の届く範囲に置いておく必要がある。焚き火をするなら薪も手の届く所、調理器具も手を伸ばせば届く所に置きたい。いちいち立ち上がって手に取るのは、これ、けっこう疲れてしまう。
そこで、調理器具は吊り下げて、手元を照らすランタンもテーブルの真上に設置してしまう。今回のテーブルはそれが実現できるのだ。
夏は薪は使わない。ガスが便利で暑さも最小限。季節が進み、ガスの気化が難しくなるとガソリンのツーバーナーに移る。冬が来れば薪を楽しむ。そんなすべてのシチュエーション。このシステマチックなテーブルセット、これはかなり「ぐうたら生活」を楽しめそうだ。
入手したのはテーブル本体とふたつのオプション。「キャンプテーブル専用スタンド」と 「キャンプテーブル専用ランタンスタンド」。すべて合わせた重量は約2.2kgと少し重量はある。しかし本体に付属された収納袋には、オプションのふたつのスタンドも収納可。軽めのチェアと組み合わせれば、テーブルとチェアで3kg前後。長さも44cmで納まるのでバイクでのツーリングでもさほど苦労はしないだろう。
組み立てはいたって簡単。フレームのパイプはショックコードで繋がっている。だがパイプの断面は円ではない。一カ所しか接続できるポイントがないので、感覚で入れていくよりも目視で組んでいく方が時間が掛からない。
天板の下には付属のネットを装備。ネットの棚は天板を組む前に取り付けておくと設置が早い。また、テーブル本体に「S字フック」も付属されている。凝った調理をしないのならテーブル単体の使用でも良いだろう。
このテーブルの特徴はオプションの「キャンプテーブル専用スタンド」だ。これを使うと調理器具が整理され、テーブル上に広いスペースが確保できる。また、フックをテーブルの外に向けると、洗った調理器具で天板を濡らすことが少なくなる。スタンドごと180度向きを変えてやれば一回で済む。
また、「キャンプテーブル専用スタンド」は上にも連結できる。「キャンプテーブル専用ランタンスタンド」を連結すればランタンの高さを稼げるのだ。
今回は曇り空が続く天気予報だったので、圧迫感のあるタープは張らなかった。慌てて撤収したのだが、実はこれが天の助け。この場所をこの時間に撤収しなかったら、オフロードの出口で、僕は一晩過ごす事になっただろう(第一章へ続く)。