メルセデス・ベンツが新型「GLC」を国内発表! ベストセラーSUVが初のフルモデルチェンジで、質感の高いインテリアとオフロード性能特化の走行性能に注目!

メルセデス・ベンツ日本がプレミアムミドルサイズSUV、新型メルセデス・ベンツ「GLC」を日本国内で発表した。メルセデスのベストセラーSUVが初のフルモデルチェンジを迎え、リアルウッドインテリアトリムや本革を採用した質感の高いインテリアで居住性も抜群。また、新開発のオフロードスクリーンやAIRMATICサスペンションによりオフロードでの走破性能も大きく向上している。2.0L 4気筒のディーゼルターボエンジンにはISGモーターによるマイルドハイブリッドが構成されている。Sクラス相当の最新安全支援システムを搭載し、既に予約注文の受付が開始されている。納車は3月下旬ごろより予定されている。

官能的純粋デザインを踏襲したスタイリング

新型GLCのエクステリアデザインは、メルセデスのデザイン基本思想である「センシュアル・ピュリティ(官能的純粋)」を踏襲しており、その美しいスタイリングは、メルセデス・ベンツ独自のモダンラグジュアリーを生み出している。先代比でホイールベースは15mm、全長は50mm延長され、伸びやかでスポーティなシルエットに仕上げられた。

Cd値(空気抵抗係数)は0.29と高水準で、省燃費性能も追及されている。フロントグリルと連続したヘッドライトや、新デザインのフロントバンパーがワイド感を強調し、GLCの独特なプロポーションを演出している。

インテリアのダッシュボードは上下2つのセクションに分割。上部は翼のような形状に、航空機エンジンのナセルを想わせる丸みをつけたやや横長の新デザインの角型エアアウトレットが配置されており、スポーティさを演出。下部のインテリアトリムは標準でリアルウッドデザインが採用され、質感の高い室内空間が演出されている。

搭載ディスプレイは、縦型の11.9インチメディアディスプレイを搭載。運転席に備わる12.3インチの大型ディスプレイは自立型でダッシュボード上部と大きなインテリアトリムの手前に浮かんでいるように見える。

ラゲッジルームは、620L~1,680Lと大容量の空間を備え、実用性が大きく向上している。また、カーゴポジションを標準装備し、リアシートのバックレストを約10度起こすことでラゲッジルームの容量が先代モデルより約70~80L増加。ラゲッジルームカバーはフロア下に格納することができる。

室内機能のほとんどは音声操作が可能

新型GLCのメディアディスプレイには、対話型インフォテインメントシステム「MBUS」が採用されている。「ハイ、メルセデス」をキーワードに起動するボイスコントロールからは、目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ、室内空調など多様な機能を操作することができる。

また、日本で発売されるSUVで初となるAR(拡張現実)ナビゲーションをオプション採用している。これにより、車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示される。より直感的にどの道路に進むべきかを判断することが可能だ。

新型GLCはドライバーの指紋、声のいずれかの生体認証もしくはPINコードによる認証が可能です。どちらかの認証により、シート、ステアリング、サイドミラーのポジションやコックピットディスプレイの表示スタイル、 ペアリングした携帯情報端末、ナビゲーションのお気に入り設定などを統合して読み込むことができる。

効率化と快適性に特化したディーゼルエンジン搭載

GLC 220 d 4MATIC には、エンジン単体で 197PS/440Nm を発揮する 2.0L クリーンディーゼル直列 4気筒ターボエンジンであるOM654Mエンジンが採用されている。エンジンとトランスミッションの間に配置されるマイルドハイブリッドシステムのISGモーターによって、発進時に23PS/200Nmのブーストをかけることができる。トランスミッションは「9G-TRONIC」ATミッションを備え、1速から9速までの変速比幅が広くエンジン回転数が大幅に低減されることから、優れたエネルギー効率と快適性を実現している。


ドライブモードには、エンジン・トランスミッションの特性を切り替える「オフロード」モードが加えられており、雪道や悪路での走破性を向上。また、「DSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)」も備えており、急な下り坂での安定した走行をサポートする。

新開発のオフロードスクリーンは、コックピットディスプレイおよびメディアディスプレイに情報や操作スイッチ類、さまざまな機能を分かりやすく配置するシステム。コックピットディスプレイには、車両の傾き、路面の勾配、標高、経度緯度、コンパスのほか、車速、エンジン回転数が表示される。これに加え、メディアディスプレイには、周辺地形における GLC の現在の姿勢やフロントホイールの操舵角、リアホイールの操舵方向などが表示される。これにより、オフロード走行に関連するすべての運転機能を1つの画面で簡単に操作することができる。

AIRMATIC サスペンションは、伸び側と縮み側にそれぞれ可変ダンピングシステムを備えており、路面状況、運転状況、乗車人数や積載状況に応じて減衰力を常に最適に保つ。高速走行時、「Sport」モード選択時には車高を約15mm下げることで、ハンドリングや空力特性を向上させる。また「OFFROAD」モード選択時には、車高を約15mm上げることで悪路走破性を向上させる。

Sクラスの最新安全運転支援システムを搭載

新型GLCには、Sクラスに搭載されるメルセデス・ベンツ最新の安全運転支援システムが採用されている。また、従来モデルに加えて以下のような新しい機能が追加されている。

  • 「アクティブステアリングアシスト」: ステレオマルチパーパスカメラだけでなく、360度カメラシステムも車線認識に使用することで多くのカーブに対応し、高速道路上で今まで以上に精密に車線中央を維持することができる。
  • 「アクティブエマージェンシーストップアシスト」 :ドライバーが周囲の道路状況に反応しなくなってからかなりの時間が経過していると判断した場合に警告を発したり、徐々に減速して最終的に車両を停止させる。
  • 「アクティブブレーキアシスト」:交差点や曲がり角での右左折の際に、対向、飛び出し、巻き込みなどにより、車、自転車及び歩行者と衝突する危険がある場合、ドライバーに警告したりブレーキを作動させる。
  • 「緊急回避補助システム」:車両前方にいる車道横断中の歩行者などとの衝突の危険を検知すると、システムが正確なステアリングトルクを計算して、ドライバーのステアリング操作をアシストする。また、自車と同じ方向や反対方向に進む歩行者や自転車を含む車両も検知する。
  • 「アクティブレーンキーピングアシスト」 :走行している車線を意図せず逸脱しそうな場合に警告、および進路を修正する。
  • 「アクティブブラインドスポットアシスト」:車両の斜め後ろのミラーでは見にくい死角エリアに車両や自転車がいることを警告し、30km/h以上で走行中に側面衝突の危険がある時に危険回避をサポートする。また、停車時にドアを開けようとした際、後方から障害物が迫っている場合の警告機能も作動する。
モデルステアリングエンジンメーカー希望小売価格
GLC 220 d 4MATIC
(ISG 搭載モデル)
2.0L、直4
直噴ディーゼル
ターボ
¥8,200,000(税込)
新型メルセデス・ベンツ「GLC」

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