クルマが走行すると、空気との摩擦により静電気が発生する。静電気は、走行中にボディに帯電。クルマに使用されている樹脂部品やガラス、ゴムは静電気が帯電しやすいからだ。
じつはこの静電気、帯電することによってクルマのいろいろな部分に悪影響を与え、走行性能を低下させる原因になっている。
Gテック・NGCの『空中放電ナット』は、ホイールのエアバルブに装着することで、走行時にタイヤが回転することで発生し帯電した静電気を空中放電するというもの。タイヤの素材であるゴムは基本的に絶縁体。静電気が帯電するとタイヤが本来の性能を発揮することができないというのだ。
帯電した静電気の放電でタイヤ本来の性能を発揮
本体はワッシャーにギザギザの放電部を溶接したというシンプルな構造。このギザギザ形状が放電効果を高めるために重要な部分だ。
装着は実に簡単。エアバルブのキャップを外して、本体の尖った部分を内側にしてエアバルブにねじ込み、あとはキャップを元に戻すだけ。装着時の注意点は、尖ったギザギザ部は鋭利なので、指先をキズつけないよう装着時は必ず厚手のゴム手袋等を着用すること。
たったこれだけなのだが、装着して走ってみると、まるで優れたタイヤに履き替えたのかと思うほど、走り味が変化した。操舵に対する応答性が高まって、気持ちよくクルマの向きが変わる。イメージとしては、より低扁平のスポーティなタイヤを履いた感じ。
さらに、クルマの安定性や乗り心地までアップしたようなフィーリングが得られる。愛車の乗り味を良くしたかったら試す価値ありだ。