日産のEV「アリア」で北極から南極までの約2万7000kmを走破する世界初の冒険がスタート!

日産自動車はこのほど、イギリスの探検家であるクリスとジュリーのラムゼイ夫妻が「日産アリア」に乗り、北極から南極へと向かう冒険に出発したことを発表した。

中南米を経由して12月に南極点へのゴールを目指す。日産のEVが誇る技術や性能を示しながら、気候変動に対して積極的に行動を起こしている興味深い取り組みを紹介

Pole to Pole」と名付けられたこのプロジェクトは、北極から南極まで約2万7000kmをEVで走破する世界初の試み。厳しい現地環境のなかで、チームは安全に出発できる場所を選び、1823年時点の北磁極(※)にあたる地点から出発した。今後、北中南米を経由して、12月に南極点にゴールすることを目指している。
※座標:N70 38′ 37.820″, W98 28′ 0.541″

日産はこの過酷な冒険に最新のEV「アリア」を提供している。今回使用する「アリア」は、北極圏の雪や海氷といった遠征先で直面する極限の地形に対応するため、39インチの巨大なタイヤを装着。このタイヤにあわせて、サスペンションのチューニングやホイールアーチの拡大などを行っているが、バッテリーやパワートレイン、電動四輪制御技術「e-4ORCE」等は、市販車そのままの仕様で今回の冒険に挑む。

チームは日産のEVが誇る技術や性能を示しながら、気候変動に対して積極的に行動を起こしている興味深い取り組みを紹介していきたいと考えている。

また、今回の冒険では風力発電機とソーラーパネルを備えたポータブル充電ユニットを採用し、クリスとジュリーの休憩時に、強風と日照時間の長さをうまく利用しながらEVのバッテリーを充電。この発電ユニットは、冒険の最終地点である南極大陸でも再び使用される予定だ。チームはこの画期的な充電方法が、将来の極地探索におけるEVの活用につながることも期待している。

クリス・ラムゼイ氏は、出発に先立ち次のようにコメントしている。
「4年間の計画と準備を経て、『Pole to Pole』を正式にスタートすることができ、とてもワクワクしています。過去10年間で、ジュリーと何度かEVでの遠征を行ってきましたが、今回の冒険は最大かつ最もチャレンジングなものとなるでしょう。この遠征の実現には、発想の転換やイノベーティブなアイデア、そして志をともにするパートナーとの協力が必要でした。『アリア』は非常に運転が楽しく、この出発地点にたどり着くまでの約5000kmで、すでに素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれました。これからの数カ月間、私たちが直面するであろうさまざまな運転シーンに、きちんと対応してくれるものと自信を深めています」

そして、ジュリー・ラムゼイ氏は「冒険の途中で立ち寄る地域では、気候変動に取り組んでいる素晴らしい方々とその活動を紹介していきます。ぜひSNSをフォローするなどして、『Pole to Pole』に参加し、この冒険を一緒に盛り上げながら、応援してください」と付け加えた。

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